<GILLIE>株式会社ギリー
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GILLIE CLUB

和・倶楽部『大阪文楽劇場 舞台見学&観劇・セミナー』

<ご案内>

ギリークラブの中で日本文化に関するものを“和・倶楽部”と称しています。
日本人に生まれたことを喜びたい。それが“和・倶楽部”の考えです。


昨年から毎公演、大阪文楽劇場で和・倶楽部を開催していますが、本場での文楽鑑賞&セミナー、毎回大変ご好評を頂戴しています。

2006年4月実施時の様子
http://www.gillie.co.jp/g_club/seminar2006/0415.shtml
人形セミナー(吉田幸助さん)、首(かしら)セミナー(村尾愉さん)

2006年8月実施時の様子
http://www.gillie.co.jp/g_club/seminar2006/0805.shtml<BR> 大夫セミナー(竹本文字久大夫さん)、床山セミナー(高橋晃子さん)

2006年11月実施時の様子
http://www.gillie.co.jp/g_club/seminar2006/1111.shtml
三味線セミナー(鶴澤清志郎さん)、衣装セミナー(仲原圭太さん)

2007円1月実施の案内(実施報告はまだです)
http://www.gillie.co.jp/g_club/seminar2007/0120.shtml
人形セミナー(吉田幸助さん)、小道具セミナー(森永 伸さん)

文楽は大阪で生まれ育った芸能です。正式には人形浄瑠璃という芸能ですが、江戸末期に植村文楽軒という人が登場、人形浄瑠璃を大きく普及させる貢献をしたので、通称文楽と呼んでいます。

文楽で語られる義太夫節という浄瑠璃(太夫さんが唸る奴ですね)は、大阪の古い言葉がそのまま綺麗に残っているそうなのです。いま、使われている大阪の言葉とはだいぶ違いますね。

そして単なる人形劇ではないのです。私は歌舞伎も大好きでよく見に行きますが、全く違う作品に感じます。歌舞伎の様式美と役者の素晴らしさ、これは別物ですが、小さな劇場で太夫の義太夫節を聞きながら作品に没頭する、これが文楽の楽しみであり、他に代えがたい良さだと思います。

和・倶楽部はいつも超初心者の視点でセミナー&鑑賞会を行います。もうこの内容は、という方は卒業して頂き、ご自分で行って頂いています。

但し、太夫、三味線、人形遣いの方々は勿論、セミナー&交流会を通じて、文楽を支えている裏方さん達とも、かなり仲良くなりましたので、色々できるようになりました。

今回は初めて舞台見学をさせて頂きます。第一部が終わり、第二部との間、あわただしい時間なのに、文楽の舞台がどうなっているのか、我々だけで見学できます。ご案内は人形遣いの吉田幸助さんです。

幸助さんは先月2月17日、東京公演中に誕生日を向かえ、和・倶楽部で文楽鑑賞&誕生会をしたのですが、奇しくもその日「咲くやこの花賞」という大きな賞の贈賞式でした。あわてて、ダブルのお祝い会にしたのですが、東京の文楽ファン30数名と一緒にお祝いし、大変盛り上がりました。

そんな将来ある幸助さんの案内での舞台見学です。有難いことです。何もバックが分れば良いというものではありませんが、どういう風に舞台が作られているのかがわかると、本公演の見方も変ります。そして作品の内容が、益々理解できて充実した時間になります。

特に関西在住で、ご覧になったことのない方、長く観て居ない方は、ぜひこの機会に参加され、同じ体験をされた良いお仲間にも出会って下さい。ギリークラブは人と人が出会う場、交流会ですので、この場で同好の方との良い関係が出来ることを願っています。

東京では舞台見学はなかなか出来ないといわれています。この貴重なチャンスをどうそご活用下さい。奮ってのご参加お待ちしています。

<参考・文楽を知るためのサイト>

●日本芸術文化振興会(国立劇場)
http://www.ntj.jac.go.jp/
●国立文楽劇場
http://www.ntj.jac.go.jp/bunraku/index.html
●文楽協会
http://www.bunraku.or.jp/japanese.html
●人形浄瑠璃 文楽
http://www.lares.dti.ne.jp/~bunraku/index.html
●文楽への誘い
http://www2.ntj.jac.go.jp/unesco/bunraku/jp/
●文化デジタルライブラリー(文楽)
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/
●BUNRAKU MOJIHISADAYU'sPAGE(竹本文字久大夫)
http://www002.upp.so-net.ne.jp/bunraku/c1.htm
●Sakiho.Com(豊竹咲浦大夫)
http://www.sakiho.com/Japanese/
●あやつられ文楽鑑賞(三浦しをんさんのエッセー)
http://www.poplarbeech.com/bunraku/bunraku_040501.html
●関西の伝統芸能の歴史 人形浄瑠璃の歴史と特色
http://www.kippo.or.jp/culture/geinou/rekishi/joruri/main.html


<今回鑑賞作品・文楽劇場パンフより>

14日鑑賞する作品
◆◆第2部 (16:30開演)◆◆

神仙の深山に巻き起こる大騒動
●粂仙人吉野花王(くめのせんにんよしのざくら) 吉野山の段

 大和久米寺(奈良県橿原市)の縁起をもとにし、歌舞伎『鳴神』の影響を受けた作品です。呪術を操る仙人が、色香に迷うという奇想天外な物語が、神秘的な吉野深山に繰り広げられます。
 粂仙人が龍神を閉じ込めたため、雨が降らずに人々は困窮していました。そこへ都から花ますという美女が亡夫の弔いのためこの山にまで踏み分けて来ます。仙人は花ますの話を聞くうち、いつしか酒の酔いも進んで・・・・

御殿にいきる人びとの忍従と苦衷、そして復讐-陽春に咲く決定版
●加賀見山旧錦絵(かがみやまこきょうのにしきえ)

 多賀家のお家横領をもくろむ局岩藤(いわふじ)は、その陰謀を知る中老尾上(おのえ)を目の敵にしています。桜の咲きこぼれる鎌倉鶴岡八幡宮で、岩藤は尾上を大勢の人前で罵倒し、手にした草履で打ち据えます。お家の大事を考え、屈辱にじっと耐る尾上。尾上に仕えるお初は、鶴岡八幡から戻った主人のただならぬ様子に驚き、胸騒ぎを覚えるのです・・・。
 大名家のお家騒動を描き「女忠臣蔵」と呼ばれ、召使お初が主人の仇を討つ物語が、宮仕えの人間関係に苦労する人びとの共感も得て、広く親しまれてきました。華やかな御殿に渦巻く陰謀、そしてしみじみとした主従の情感を描いた大作です。

4月15日(日)鑑賞作品
◆◆第1部 (10:00開演)◆◆

大逆の徒が抱いた慈悲心・・・胸を揺さぶる義太夫狂言
●玉藻前曦袂(たまものまえあさひのたもと)

 国家転覆を狙う薄雲王子(うすぐもおうじ)が宝剣を盗み出した事件から、右大臣藤原道春の娘・桂姫の身に危険が及びます。桂姫の妹・初花姫が身代わりに立とうとするなか、傍若無人に乗り込んできた薄雲王子の臣下・鷲塚金藤次がとった意外な行動で、御殿に生きる人々の数奇な運命が明らかにされます。
 スケールの大きな構想の下、哀調、緊迫、そして大いなる悲嘆がこだまする、重厚なる時代物の醍醐味をご堪能下さい。

心情の機微を描く、孝行と愛情のはざまに揺れる人びとの悲劇
●心中宵庚申(しんじゅうよいごうしん)

 八百屋半兵衛は、浜松での用事を済ませた帰り、女房のお千代の実家上田村(京都府相楽郡)の家に立ち寄り、店にいるはずのお千代を見付け驚きます。お千代は反兵衛の留守中、姑に離縁されたのです。お千代を愛する半兵衛は、お千代を追い出した自分の母親の立場を損ねてはならない複雑な思いを抱えつつ、お千代を新靱(大阪市西区)の八百屋に連れ帰るのでした・・・。
 夫婦愛と孝行の葛藤から果ては心中へと追いやられる苦衷を中心に、家族の、そして人間の業の深さを細やかに描いた近松門左衛門円熟期の作品です。


<実施概要>

●和・倶楽部『大阪文楽劇場 舞台見学&観劇・セミナー』
●日時
4月14日(土)
15:30  大阪文楽劇場集合
15:45頃 文楽劇場 舞台見学 案内:吉田幸助氏(文楽人形遣い)
16:30  文楽公演開始
粂仙人吉野花王(くめのせんにんよしのざくら)
 吉野山の段
加賀見山旧錦絵(かがみやまこきょうのにしきえ)
 草履打の段 廊下の段 長局の段 奥庭の段
20:10  終演予定 その後夕食会
(参加自由ですが、文楽関係者もご一緒して頂く予定です。)

4月15日(日)
10:00 “太夫セミナー” ゲスト:調整中(若手の太夫さんで交渉中です)
11:00  文楽公演
玉藻前曦袂(たまものまえあさひのたもと)
 清水寺の段 道春館の段
心中宵庚申(しんじゅうよいごうしん)
 上田村の段 八百屋の段 道行思ひの短夜
15:40  終演予定 その後解散

●会費 4月14日〜15日 2日間通しで参加の方
ギリークラブ会員、15,000円 ビジター17,000円
1日のみ参加の方 ギリークラブ会員、8、000円  ビジター 9.000円
※会費に含まれるもの。(観劇チケット代、プログラム、セミナー謝礼分担金など)
※14日の夕食会会費は別途です。
●募集人数:10名を想定 最大20名で実施
●会場 国立文楽劇場 大阪市中央区日本橋1-12-10 TEL: 06-6212-5746

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【申込みフォーム】 (不参加の場合は返信不要です)
ギリークラブ事務局 渡辺幸裕行き
●和・倶楽部 大阪文楽劇場 観劇&セミナー
(下記いずれか選んで、不要部分を消して返送下さい。)
・4月14日、15日、通しで参加
・4月14日のみ参加
・4月15日のみ参加

○ご氏名:
○電子メールアドレス:
○携帯電話番号:          (←当日連絡用です。必ずご記入下さい)
○携帯メールアドレス:       (←当日連絡用です。必ずご記入下さい)
○同伴者 無し 有り(     様)←何れか選んで下さい。
○ギリークラブ入会状況(既会員・今回入会・ビジター参加)←何れか選んで下さい。
※分からない場合はお問い合わせ下さい。
※ギリークラブの概要に関してはホームページをご参照ください。
http://www.gillie.co.jp/g_club/

※参加費は銀行振込、チケットは当日劇場渡しを考えています。
※原則的に申込み後のキャンセルができません。参加不可能になった場合は代理の方を立てて下さい。

<文楽とは>

文楽は世界文化遺産にも登録されている、日本の誇る伝統芸能の一つです。人形浄瑠璃文楽座というのが正式な名称ですが、現在では通称「文楽」と呼ばれていますので和・倶楽部も文楽の会と称しています。

ストーリーテラーとして義太夫節を語る大夫(たゆう)、全ての情景を太棹の三味線とバチ一つで描写する三味線弾き、1体の人形を主遣い、左遣い、足遣いの3人であやつり、あたかも人間のような表情としぐさで人を魅了する人形遣い、その3者(三業)が絶妙に調和して作り出す総合芸術です。

350年ほど前に竹本義太夫と近松門左衛門という二人の天才が大阪に現れ(竹本座創設は1684年(貞享元年)、近松作品の『曽根崎心中』が大当たりしたのが1703年(元禄16年)です。

江戸時代における時代劇が『時代物』、現代劇が『世話物』と呼ばれ、それぞれに見どころのある作品が多く、文楽が初演で評判になり次いで役者芝居である歌舞伎に移植されるほど作品(狂言と呼びます)も多いのです。

人形に託して人間の奥底を拡大して見せてくれる作品が多く、江戸時代の日本人の忠義、義理、人情、愛憎、といった人間的葛藤をもたらす悲喜劇に涙したり、憤慨したり、感心したり、とても人形劇とは思えない内容です。

初心者はまず舞台上の人形に目が行きます。娘は本物の女性より綺麗(すみません!)で、侍、町人、それぞれのしぐさから当日の世相や価値観、そして今も変わらない人情が伝わってきます。

人形遣いのメイン(主遣い)は顔を出しているのに、物語が佳境に入ると、、、顔が、姿が消えてしまうのです。人形だけしか見えなくなってきます。ふと気がつくと、『あ、人間国宝の人の顔を消してしまったぁ』という事になるのですが、人形が人間になり・・・そしてその物語に入り込み・・・気がついてみると涙を流している自分がいたりするのです。

舞台右手に床(ゆか)と呼ばれる浄瑠璃を語る太夫と三味線弾きが座る場所があります。くるりと回って出てくるので「盆」と言われたりします。

何といっても文楽は太夫が中心、人形セミナーで桐竹勘十郎さんが「太夫がへたくそだと人形は滅茶苦茶になります・・・」とおっしゃっていましたが、それだけ重要な中心人物です。太夫の張り切りようは物凄く、汗をだらだら流して、情景を、1人何人もの登場人物の台詞を語り分けます。

その横で静かに座っているように見える三味線、これは決して伴奏ではありません。太棹の三味線(三味線には太棹、中棹、細棹という3つの大きさがあります)を駆使して、音楽というより情景を奏でます。そして、時に太夫をリードする役割もします。

そのような三者が繰り広げる人間ドラマが文楽です。文楽を知るには多くの書籍やサイトがありますが、毎回のセミナーで皆さんが口をそろえておっしゃる事があります。「文楽は娯楽です。まずは楽しんで下さい。」

そうです、まずは楽しみましょう。但し、あるちょっとしたルールを知り、工夫をした方がより楽しめることの事実で す。決してオタクにならず、自分が楽しむための学習の場、初心者同士が語り合える場として、和・倶楽部・文楽編を企画しています。

『和・倶楽部』

「日本人に生まれたことを喜びたい。」 それが『和・倶楽部』の考えです。
多くの方が自国の文化に直接触れ、自らの感性を研ぎ澄ませると共にビジネスに、役立てて頂きたいと思っています。気になっていてもなかなか自ら手配して見に行くことがおっくう、日本文化とはそういうものでありませんか?

同じく日本文化初心者の渡辺が、皆様に成り代わってこういう機会をアレンジいたしますので、どうぞお気楽に参加して下さい。もちろんお一人でも結構です。ご一緒に体験しませんか?こんなに素晴らしい事が日本にはあります。国立劇場さんはじめ、色々な方が我々の活動に注目し協力していただいています。

和・倶楽部と称していますが、ギリークラブ活動の一環、そしてギリークラブは決して無理に入会されなくて結構ですし、初めての方はまずはビジターでのご参加をお勧めします。
その後継続参加したいと思われた時にご入会という手順で考えていますので、決して無理をなさいませんように。もちろん、ずっとビジターでも結構です。(但し、参加はメンバー優先になることだけはご理解ください。)

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<<和・倶楽部 大阪文楽劇場 2007年鑑賞日程>> (変更の可能性もあります)
4月14日(土)〜15日(日) 今回案内
8月4日(土)〜5日(日)
11月10日(土)〜11日(日)