<GILLIE>株式会社ギリー
ギリークラブ
TOP
クラブ概要
メンバーメリット
入会案内
2005年セミナー詳細
2007年セミナー詳細
2006年セミナー詳細
2005年セミナー詳細
2004年セミナー詳細
2003年セミナー詳細
2002年セミナー詳細


GILLIE CLUB


和・倶楽部『大阪文楽劇場 観劇&セミナー』

<ご案内>



ギリークラブの中で日本文化に関するものを“和・倶楽部”と称しています。
日本人に生まれたことを喜びたい。それが“和・倶楽部”の考えです。


和・倶楽部の大阪文楽公演鑑賞&セミナー、来年も行います。正月の雰囲気の中、文楽の新春公演を大阪でご一緒しませんか?

大阪は文楽の本場です。技芸員の方、(太夫、三味線、人形遣いの方)、裏方の方たちは、ほとんど本場である大阪周辺に住まわれています。東京公演へは“出張”で来られています。(ホテル滞在の方が多いのです。)

ご本人たちはそうはおっしゃいませんが、大阪で文楽を観ると、やっぱりリラックスして演じている、ように見えます。どこがどうという事はないのですが、なんとなく私は感じます。

本場に行って、大阪の雰囲気を味わい、浄瑠璃の心を聴き、三味線で情景を感じ、人形の立ち居振る舞いに酔う、それが和・倶楽部、大阪文楽の会です。

専用劇場、衣裳部屋やかしら・床山部屋、小道具部屋、全てのものが本拠地として大阪にあります。様々なことが大阪に行くと味わえるのです。

和・倶楽部、文楽の会は、そんなに長い歴史を持っては居ませんが、多くのご関係の方に協力して頂き、より文楽を楽しむため、初心者の人が文楽を理解するための工夫を続けています。

2006年は3回行いました。今年4月には吉田幸助さんの人形セミナーと村尾愉さんの首(かしら)セミナー、8月は竹本文字久大夫さんの文楽大夫セミナー、高橋晃子さんの床山セミナー、11月は鶴澤清志郎さんの三味線のセミナー、仲原圭太さんの衣装セミナーと、文楽を支える三業の方、舞台を守る裏方の方に順番にお話を伺ってきました。

丁寧に教えていただき、素朴な疑問にも答えていただきましたし、公演後の交流会でも、技芸員の方と楽しく飲みました。

そのような積み重ねで、文楽がどんどん近くなっていると思います。お忙しいとは思いますが、いつ来られても和・倶楽部は初心者向けです。十分理解され、ご自身単独でご覧になれるようになったら、この会を卒業していただいても結構だと思っています。

そんなスタンス、参加者と共に成長しない会、です。基本が学びたい、より一層文楽を楽しみたいという時には、どうぞいつでもお出で下さい。

特に関西在住で、ご覧になったことのない方、長く観て居ない方は、ぜひこの機会に参加され、同じ体験をされた良いお仲間にも出会って下さい。ギリークラブは人と人が出会う場、交流会ですので、この場で同好の方との良い関係が出来ることを願っています。

2007年1月は以下の日程で行います。次回の1月公演は三業が一回りして、またまた人形セミナーです。初心者に分かりやすい内容で吉田幸助さんに準備して頂いています。また小道具セミナーを準備中ですし、恒例の技芸員の方との夕食会もあります。奮ってのご参加お待ちしています。

<参考・文楽を知るためのサイト>

●日本芸術文化振興会(国立劇場)
http://www.ntj.jac.go.jp/
●国立文楽劇場
http://www.ntj.jac.go.jp/bunraku/index.html
●文楽協会
http://www.bunraku.or.jp/japanese.html
●人形浄瑠璃 文楽
http://www.lares.dti.ne.jp/~bunraku/index.html
●文楽への誘い
http://www2.ntj.jac.go.jp/unesco/bunraku/jp/
●文化デジタルライブラリー(文楽)
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/
●BUNRAKU MOJIHISADAYU'sPAGE(竹本文字久大夫)
http://www002.upp.so-net.ne.jp/bunraku/c1.htm
●Sakiho.Com(豊竹咲浦大夫)
http://www.sakiho.com/Japanese/
●あやつられ文楽鑑賞(三浦しをんさんのエッセー)
http://www.poplarbeech.com/bunraku/bunraku_040501.html
●関西の伝統芸能の歴史 人形浄瑠璃の歴史と特色
http://www.kippo.or.jp/culture/geinou/rekishi/joruri/main.html


<今回鑑賞作品・文楽劇場パンフより>

◆◆第一部 (午前11時開演)◆◆
- 一年の幕開き そして又めぐり来る人の世 -

めぐりゆく 四季折おりのすがた
●花競四季寿(はなくらべしきのことぶき)
春を迎えた京の町に繁栄を祝う「万才(まんざい)」、文楽公演の1年をこのご祝儀曲にて舞い初めます。続いて夏の丹後の浜辺に女の心情を吐露する「海女(あま)」、老いた小野小町が逢坂の秋深き柴(さい)の庵で心乱れる「関寺小町(せきでらこまち)」、雪原に鷺の精が舞う「鷺娘(さぎむすめ)」と上方の名所を背景に、四季の情景を紡ぎだします。

十八年の歳月を隔てた再開・・・戦乱の世の人びとの苦悩と涙
●御所桜堀川夜討(ごしょざくらほりかわようち)
平家を滅亡させた源義経でしたが、兄頼朝との不和がその運命を狂わせます。正妻卿の君(きょうのきみ)が平家ゆかりの娘であることが咎められたのです。卿の君の身替りとして命を差し出すよう指名された腰元信夫(しのぶ)。信夫の母おわさは猛反発しなすが、思いがけない再開が事態を大きく変えていくのです・・・。義経の斜陽を背景に、周囲の人びとの苦悩、ことに秘められた過去をもつ豪傑・武蔵坊弁慶の心を激しく揺さぶるその姿が印象的です。

信心ぶかき夫婦の奇跡 大和の霊場のものがたり
●壺坂観音霊験記(つぼさかかんのんれいげんき)
壺坂寺(南法華寺・奈良県高取町)は古くから観音信仰の寺として知られ、また眼病に利益があるとして信仰を集めています。その霊場近くに住むお里は、幼いころに視力を失った夫沢市を献身的に支えています。あるひ夫婦は二人で観音様のお慈悲にすがろうと山深き壺坂寺に向かいます・・・。互いの心の弱さを愛情で支えあう夫婦の、切なくも心温まる物語です。また音楽性にも興趣に富み、幕切れに夫婦が踊る“万才”が豊かに彩を添えます。

◆◆第二部 (午後4時開演)◆◆
- 廓の風景、そのさまざまな姿 -

春風に浮かれ浮かれて 花の廓
●二人禿(ににんかむろ)
京島原の遊郭で行儀見習いをするまだ幼い禿たちがのどかに羽根突きに興じる姿から、“花の廓”の有様を伝えます。

変幻怪異 大納言館に突如巻き起こる騒動
●嫗山姥(こもちやまんば)
元傾城(けいせい)の八重桐(やえぎり)が、宮中での陰謀が影を落とす大納言館に現れ、廓での傾城同士の男をめぐる喧嘩沙汰を別れた男への皮肉をこめて、面白おかしく語ります。(廓噺)それがお家騒動と絡み、怪異なる物語へと展開します。廓噺のおかしみ、八重桐の変化、立廻りと人形浄瑠璃ならではの面白さ溢れる舞台が展開されます。

恋慕と葛藤そして破滅・・・・極付の世話物浄瑠璃
●冥土の飛脚
飛脚問屋の亀屋忠兵衛が死罪に当たる公金横領を犯し、遊女梅川との逃避行にいたる過程を描きます。商人としての理、恋する女性と添い遂げたい情、そして男としての対面を守ろうとする思いとの狭間でついに罪を犯してしまう、忠兵衛の苦衷、命をかけて愛情を示した男に報いようとする梅川の女心を中心に、様々な心理が幾重にも転落の悲劇を紡いでゆく、近松門左衛門の名作です。


<実施概要>

●和・倶楽部『大阪文楽劇場 観劇&セミナー』
●日時
1月20日(土)
14:50 大阪文楽劇場集合
15:00 人形セミナー ゲスト:吉田幸助氏(文楽人形遣い)
16:00 文楽公演開始
    花競四季寿 万才・海女・関寺小町・鷺娘
    御所桜堀川夜討 弁慶上使の段
    壺坂観音霊験記  土佐町松原の段 沢市内より山の段
20:30 終演予定 その後夕食会
(参加自由ですが、文楽関係者もご一緒して頂く予定です。)

1月21日(日)
10:00 “小道具セミナー” ゲスト:森永 伸氏(国立文楽劇場 小道具係)
11:00 文楽公演
    二人禿
    嫗山姥 廓噺の段
    冥途の飛脚
    淡路町の段
    封印切の段
    道行相合かご
14:00 終演予定 その後解散

※このページの最後に公演内容があります。

●会費
11月11日〜12日 2日間通しで参加の方 
ギリークラブ会員、15,000円 ビジター17,000円
1日のみ参加の方 ギリークラブ会員、8、000円  ビジター 9.000円
※会費に含まれるもの。(観劇チケット代、プログラム、セミナー謝礼分担金など)
※11日の夕食会会費は別途です。
●募集人数:10名を想定 最大20名で実施
●会場 国立文楽劇場  大阪市中央区日本橋1-12-10 06-6212-5746

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

【申込みフォーム】 (不参加の場合は返信不要です)
ギリークラブ事務局 渡辺幸裕行き
●和・倶楽部 大阪文楽劇場 観劇&セミナー
(下記いずれか選んで、不要部分を消して返送下さい。)
・1月20日、21日、通しで参加
・1月20日のみ参加
・1月21日のみ参加
○ご氏名:
○電子メールアドレス:
○携帯電話番号:          (←当日連絡用です。必ずご記入下さい)
○携帯メールアドレス:       (←当日連絡用です。必ずご記入下さい)
○同伴者 無し 有り(     様)←何れか選んで下さい。
○ギリークラブ入会状況(既会員・今回入会・ビジター参加)←何れか選んで下さい。


※分からない場合はお問い合わせ下さい。
※ギリークラブの概要に関してはホームページをご参照ください。
http://www.gillie.co.jp/g_club/

<文楽とは>

文楽は世界文化遺産にも登録されている、日本の誇る伝統芸能の一つです。人形浄瑠璃文楽座というのが正式な名称ですが、現在では通称「文楽」と呼ばれていますので和・倶楽部も文楽の会と称しています。

ストーリーテラーとして義太夫節を語る大夫(たゆう)、全ての情景を太棹の三味線とバチ一つで描写する三味線弾き、1体の人形を主遣い、左遣い、足遣いの3人であやつり、あたかも人間のような表情としぐさで人を魅了する人形遣い、その3者(三業)が絶妙に調和して作り出す総合芸術です。

350年ほど前に竹本義太夫と近松門左衛門という二人の天才が大阪に現れ(竹本座創設は1684年(貞享元年)、近松作品の『曽根崎心中』が大当たりしたのが1703年(元禄16年)です。

江戸時代における時代劇が『時代物』、現代劇が『世話物』と呼ばれ、それぞれに見どころのある作品が多く、文楽が初演で評判になり次いで役者芝居である歌舞伎に移植されるほど作品(狂言と呼びます)も多いのです。

人形に託して人間の奥底を拡大して見せてくれる作品が多く、江戸時代の日本人の忠義、義理、人情、愛憎、といった人間的葛藤をもたらす悲喜劇に涙したり、憤慨したり、感心したり、とても人形劇とは思えない内容です。

初心者はまず舞台上の人形に目が行きます。娘は本物の女性より綺麗(すみません!)で、侍、町人、それぞれのしぐさから当日の世相や価値観、そして今も変わらない人情が伝わってきます。

人形遣いのメイン(主遣い)は顔を出しているのに、物語が佳境に入ると、、、顔が、姿が消えてしまうのです。人形だけしか見えなくなってきます。ふと気がつくと、『あ、人間国宝の人の顔を消してしまったぁ』という事になるのですが、人形が人間になり・・・そしてその物語に入り込み・・・気がついてみると涙を流している自分がいたりするのです。

舞台右手に床(ゆか)と呼ばれる浄瑠璃を語る太夫と三味線弾きが座る場所があります。くるりと回って出てくるので「盆」と言われたりします。

何といっても文楽は太夫が中心、人形セミナーで桐竹勘十郎さんが「太夫がへたくそだと人形は滅茶苦茶になります・・・」とおっしゃっていましたが、それだけ重要な中心人物です。太夫の張り切りようは物凄く、汗をだらだら流して、情景を、1人何人もの登場人物の台詞を語り分けます。

その横で静かに座っているように見える三味線、これは決して伴奏ではありません。太棹の三味線(三味線には太棹、中棹、細棹という3つの大きさがあります)を駆使して、音楽というより情景を奏でます。そして、時に太夫をリードする役割もします。

そのような三者が繰り広げる人間ドラマが文楽です。文楽を知るには多くの書籍やサイトがありますが、毎回のセミナーで皆さんが口をそろえておっしゃる事があります。「文楽は娯楽です。まずは楽しんで下さい。」

そうです、まずは楽しみましょう。但し、あるちょっとしたルールを知り、工夫をした方がより楽しめることの事実で す。決してオタクにならず、自分が楽しむための学習の場、初心者同士が語り合える場として、和・倶楽部・文楽編を企画しています。

『和・倶楽部』

「日本人に生まれたことを喜びたい。」 それが『和・倶楽部』の考えです。
多くの方が自国の文化に直接触れ、自らの感性を研ぎ澄ませると共にビジネスに、役立てて頂きたいと思っています。気になっていてもなかなか自ら手配して見に行くことがおっくう、日本文化とはそういうものでありませんか?

同じく日本文化初心者の渡辺が、皆様に成り代わってこういう機会をアレンジいたしますので、どうぞお気楽に参加して下さい。もちろんお一人でも結構です。ご一緒に体験しませんか?こんなに素晴らしい事が日本にはあります。国立劇場さんはじめ、色々な方が我々の活動に注目し協力していただいています。

和・倶楽部と称していますが、ギリークラブ活動の一環、そしてギリークラブは決して無理に入会されなくて結構ですし、初めての方はまずはビジターでのご参加をお勧めします。
その後継続参加したいと思われた時にご入会という手順で考えていますので、決して無理をなさいませんように。もちろん、ずっとビジターでも結構です。(但し、参加はメンバー優先になることだけはご理解ください。)