ギリーとは“案内人”です。|渡辺幸裕

→案内中のギリークラブ

ギリークラブは2002年1月開始、主宰の渡辺夫婦がギリー（案内人）として選定したキーマンが特定テーマのセミナーを実施、その内容に関心がある人だけが参加、ゲストと参加者が自由に交流・意見交換する、新しい形の“テーマ・パーティ”であり、“キーマンズセミナー＆交流会”です。

ギリークラブは完全紹介制、完全登録制の交流会です。10名規模の少人数での開催が原則です。2024年2月現在、2500回の実施実績であり、案内を配信している登録者（紹介のある方のみです）は、1300名のマスコミ関係者を含む3800名、優先参加できる正会員の方は約300名です。

ネットやスマホで様々な情報が入手でき、AIやIoTの技術はどんどん進化、多くの疑似体験で溢れている時代だからこそ、現実に人と人が出会い、実体験し、交流する場を提供してきました。「飲食」「カルチャー」「メディア」「国際交流」の4本柱で展開中です。


Gillie Club, founded in January 2002, is the name of a series of seminars and social events.
The organiser, Yukihiro & Wakana Watanabe, works as a ”gillie” (a guide for fishing in Scotland) and arranges guest speakers, who give lectures about specific themes. It is a new form for theme events in small scale for those who are keenly interested, and participants can freely exchange opinions and socialise with the guest speaker.

Gillie Club is a full introduction, full registration system. The principle is to hold a small group of 10 people. In Februaly 2024, we had the 2500th Gillie club events. 3800 people, including 1300 media people, are registered in the mailing list and receive information about events. There are 300 club members, who have priority for taking part in events.

In this IT era, one can get all sorts of information and have virtual experiences on the Internet. Therefore, Gillie club offers opportunities where people can actually meet others with similar interests, have real experiences, and interact with each other.
In this club, we have experience exchange events in 4 genres of "food and drink", "culture", "media" and "international exchange".

和・倶楽部ギリークラブのうち日本文化の会を“和・倶楽部”と呼び、国立劇場での超初心者の文楽入門、歌舞伎入門などを開催中です。

ギリークラブの日本文化超初心者向けシリーズを「和・倶楽部」と呼んでいます。サントリー宣伝部時代出張で滞在していたロンドンで、日本の事を聞かれ何も答えられない惨めな体験が原点です。独立したら絶対にやろうと思っていた一つの分野であり、当初は「和・倶楽部」という名の組織でしたが、運営上の理由でギリークラブに吸収しました。

海外駐在経験のある方、交流企画などで外国の方と話した経験のある方に「他国の方は概して自国文化に詳しく、誇りをもって語ってくれるのに自分は何も話せない。こういう企画を待っていた。」と賛同して頂きましたし、子供や孫に自国の事を理解させたいとお連れになる方もいらっしゃいます。

歌舞伎や文楽など芸能だけでなく、衣食住、先人から受け継いでいる生活文化、気になる事を気軽に学び次世代に伝えていきたいものです。ちょっとした解説、実体験、鑑賞、自分なりの理解、同好の方と語り合いながら理解を深め、仲間を増やす、そんなプログラムで進行中です。

異常に詳しくなる必要はない（嫌われます！）ですが、「これはどういうもので、どこに行けば本物に出会えるか、経験したら何が得られるか」を知り、何でも質問出来、知っている事を教え合う機会が大切です。専門用語を使わず、どんな初歩的な質問もOK、知ったかぶりして初心者を馬鹿にする人は参加禁止！(笑）とさせて貰っています。

開始して19年、和・倶楽部の志をご理解頂いている各専門家の方との関係も益々広く深くなり、更に充実した内容の会が出来つつあります。非力な個人運営ゆえ完璧な会など出来ませんが、素敵なゲストに免じお許し頂き、この企画を続けていこうと思っています。

「真の国際化とは自分の国を知る事」です。