和・倶楽部 大阪文楽劇場 観劇&セミナー
 
 
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<ご案内>
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大阪の国立文楽劇場での観賞シリーズ、2009年も実施します。年4回大阪での公演、ギリークラブは毎回お邪魔しています。 
 
大阪に行くからこそ体験できる作品、本拠地だからこその、リラックスした雰囲気での鑑賞、技芸員の方たちとの個人的な交流、舞台見学、何でも質問会、、、、 
 
そう、東京ではなかなかできない体験ができます。ご参加されませんか? 
 
特に関西在住の方、ぜひ応援して下さい。大阪は東京よりも人口が少ないので、もっと多くの方に観て頂きたいなと思っています。 
 
ご覧になったことのない方、長く観て居ない方は、ぜひこの機会に参加され、同じ体験をされた良いお仲間にも出会って下さい。 
 
ギリークラブは人と人が出会う場、交流会ですので、この場で同好の方との良い関係が出来ることを願っています。 
 
奮ってのご参加お待ちしています。 
 
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<参考>文楽を知るためのサイト
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●日本芸術文化振興会(国立劇場) 
http://www.ntj.jac.go.jp/ 
●国立文楽劇場 
http://www.ntj.jac.go.jp/bunraku/index.html 
●文楽協会 
http://www.bunraku.or.jp/japanese.html 
●人形浄瑠璃 文楽 
http://www.lares.dti.ne.jp/~bunraku/index.html 
●文楽への誘い 
http://www2.ntj.jac.go.jp/unesco/bunraku/jp/ 
●文化デジタルライブラリー(文楽) 
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/ 
●BUNRAKU MOJIHISADAYU'sPAGE(竹本文字久大夫) 
http://www002.upp.so-net.ne.jp/bunraku/c1.htm 
●Sakiho.Com(豊竹咲浦大夫) 
http://www.sakiho.com/Japanese/ 
●あやつられ文楽鑑賞(三浦しをんさんのエッセー) 
http://www.poplarbeech.com/bunraku/bunraku_040501.html 
●関西の伝統芸能の歴史 人形浄瑠璃の歴史と特色 
http://www.kippo.or.jp/culture/geinou/rekishi/joruri/main.html 
 
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<実施概要>
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●和・倶楽部 大阪文楽劇場 観劇&セミナー 
 
●日時 
1月24日(土) 
16:00 初春文楽公演 
花競四季寿 
 万才・海女・関寺小町・鷺娘 
増補忠臣蔵 
 本蔵下屋敷の段 
夕霧 伊左衛門曲輪文章 
 吉田屋の段 
20:00 終演 
 
終演後、技芸員の方との夕食会(希望者のみ、別会費)  
 
1月25日(日)※この日が千秋楽です。 
10:00 舞台見学(案内・人形遣い吉田幸助氏) 
11:00 文楽公演開始 
新版歌祭文 
 座摩社の段 
 野崎村の段 
 油屋の段 
15:20 終演 解散 
 
※公演内容はこのページの後に付けておきます。 
 
●会費 
 
・1月24日〜25日 2日間通しで文楽参加の方  
 ギリークラブ会員、15,000円 ビジター17,000円 
 
・1日のみ参加の方 ギリークラブ会員、8,000円 ビジター9,000円 
 
 ※会費に含まれるもの。 
 (観劇チケット代、プログラム代、セミナー謝礼分担金など) 
 
・24日の食事代は当日清算になります。 
 
●募集人数:10名を想定 最大15名で実施 
 
●会場 国立文楽劇場 大阪市中央区日本橋1-12-10 06-6212-5746
  
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<< 今回鑑賞作品  文楽劇場パンフより >>
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24日に鑑賞する作品 
 
-- 第2部 (16:00開演)-- 
 
◆花競四季寿(はなくらべしきのことぶき) 
 
四季を彩る美しき情景の数かず 
 
新春の幕明きに四季折々の情景が織りなされます。まず、春を迎えた京の町を背景に繁栄を祝う「万才(まんさい)」、波寄せる夏の浜辺に女の心情を余すことなく描く「海女(あま)」、年老いた小野小町が秋深き紫の庵で心乱れる様を見せる「関寺小町」、そして雪原に鷺の精が舞う「鷺娘」、それぞれの風景に踊り分けられる四季の姿を通して新しい年を寿ぎます。 
 
◆増補忠臣蔵(ぞうほちゅうしんぐら) 
 
主君と老臣の知られざる胸中 忠臣蔵外伝の傑作 
 
高師直(こうのもろのう)に賄賂を贈ったため、主君・桃井若狭之助に成敗されることになった加古川本蔵。そこにお家転覆を謀る悪臣の策略が絡み、縄をかけられた本蔵に、最期の時が訪れますが・・・。 
 
『仮名手本忠臣蔵』山科閑居の段で活躍する本蔵の、殿中刃傷事件から山科へ至るまでのエピソードを描く外伝。刃傷事件により屋敷を包み込んでいた暗雲が切り払われてゆく展開が心地よく、本蔵の山科への出立では、しみじみとした情感が漂います。 
 
◆夕霧・伊佐衛門 曲輪章(くるわぶんしょう) 
 
豪華絢爛 初春の廓にたゆたう二つの風姿 
 
かつて大坂新町(現在の大阪市西区)で、絶大な人気を博した傾城・夕霧を舞台に映した正月狂言の決定版です。勘当された若旦那・藤屋伊佐衛門が零落した姿で、馴染みの夕霧がいる吉田屋を訪れます。亭主の計らいで久々の体面をした二人ですが、逢うなり伊佐衛門は嫉妬心から痴話喧嘩を始めるのです・・・。 
 
太神楽、餅つきと年の瀬を迎えた廓の風景をお楽しみ下さい。 
 
 
1月25日(日)鑑賞作品 
 
-- 第1部 (11:00開演)-- 
 
◆新版歌祭文(しんぱんうたざいもん) 
 
情愛、笑い、涙… これぞ世話浄瑠璃の醍醐味 
 
商家の主人の娘・お染と、その店に奉公している丁稚・久松の、道ならぬ恋が引き起こす物語を描きます。おなじみの“「野崎村の段」(久松の実家がある野崎(現在の大阪府大東市)で、人々がその善意ゆえ切ない結末を迎える)を中心に、久松が同僚たちの悪巧みで横領の罪を着せられる「座摩社(ざまやしろ)の段」、お染の結納金や久松の守り刀を狙う悪者達の企みや、その失敗を描く「油屋の段」と、 恋愛、情愛、義理が絡み合う、歳末の大坂を活写したこの名作の醍醐味を堪能して頂けるよう、よりわかりやすい形で上演いたします。 
 
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<<文楽とは>>
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文楽は世界文化遺産にも登録されている、日本の誇る伝統芸能の一つです。人形浄瑠璃文楽座というのが正式な名称ですが、現在では通称「文楽」と呼ばれていますので和・倶楽部でも文楽の会と称しています。 
 
ストーリーテラーとして義太夫節を語る大夫(たゆう)、全ての情景を太棹の三味線とバチ一つで描写する三味線弾き、一体の人形を主遣い、左遣い、足遣いの3人であやつり、あたかも人間のような表情としぐさで人を魅了する人形遣い、その3者(三業)が絶妙に調和して作り出す総合芸術です。 
 
350年ほど前に竹本義太夫と近松門左衛門という二人の天才が大阪に現れ(竹本座創設は1684年(貞享元年)、近松作品の『曽根崎心中』が大当たりしたのが1703年(元禄16年)です。 
 
江戸時代における時代劇が『時代物』、現代劇が『世話物』と呼ばれ、それぞれに見どころのある作品が多く、文楽が初演で評判になり、役者芝居である歌舞伎に移植される作品(丸本ものと呼びます)も多いのです。 
 
人形に託して人間の奥底を拡大して見せてくれる作品が多く、江戸時代の日本人の忠義、義理、人情、愛憎、といった人間的葛藤をもたらす悲喜劇に涙したり、憤慨したり、感心したり、とても人形劇とは思えない内容です。 
 
初心者はまず舞台上の人形に目が行きます。娘は本物の女性より綺麗(すみません!)で、侍、町人、それぞれのしぐさから当日の世相や価値観、今も変わらぬ人情が伝わってきます。 
 
人形遣いのメイン(主遣い)は顔を出しているのに、物語が佳境に入ると、、、顔が、姿が消えてしまうのです。人形だけしか見えなくなってきます。ふと気がつくと、『あ、人間国宝の人の顔を消してしまったぁ』という事になるのですが、人形が人間になり・・・そしてその物語に入り込み・・・気がついてみると涙を流している自分がいたりするのです。 
 
舞台右手には床(ゆか)と呼ばれる飛び出した場所がありますが、そこで浄瑠璃を語る太夫さんと三味線弾きが芝居をリードします。くるりと回って出てくるので「盆」と言われたりします。 
 
何といっても文楽は太夫が中心、人形セミナーで桐竹勘十郎さんが「太夫がへたくそだと人形は滅茶苦茶になります・・・」とおっしゃっていましたが、それだけ重要な中心人物です。 
 
太夫の張り切りようは物凄く、汗をだらだら流して、情景を、1人何人もの登場人物の台詞を語り分けます。 
 
その横で静かに座っているように見える三味線、これは決して伴奏ではありません。太棹の三味線(三味線には太棹、中棹、細棹という3つの大きさがあります)を駆使して、音楽というより情景を奏でます。そして、時に太夫をリードする役割もします。三味線が上手くないと、大夫の出来もまた違ってくるのです。 
 
そのような三者が繰り広げる人間ドラマが文楽です。文楽を知るには多くの書籍やサイトがありますが、毎回のセミナーで皆さんが口をそろえておっしゃる事があります。「文楽は娯楽です。まずは楽しんで下さい。」 
 
そうです、まずは楽しみましょう。但し、あるちょっとしたルールを知り、工夫をした方がより楽しめることの事実です。決してオタクにならず、自分が楽しむための学習の場、初心者同士が語り合える場として、和・倶楽部・文楽編を企画しています。 
 
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「日本人に生まれたことを喜びたい。」 それが『和・倶楽部』の考えです。 
 
多くの方が自国の文化に直接触れ、自らの感性を研ぎ澄ませると共に、ビジネスに役立てて頂きたいと思っています。気になっていてもなかなか自ら手配して見に行くことがおっくう、日本文化とはそういうものでありませんか? 
 
同じく日本文化初心者の渡辺が、皆様に成り代わってこういう機会をアレンジいたしますので、どうぞお気楽に参加して下さい。 
 
もちろんお一人でも結構です。ご一緒に体験しませんか?こんなに素晴らしい事が日本にはあります。国立劇場さんはじめ、色々な方が我々の活動に注目し協力していただいています。 
 
和・倶楽部と称していますが、ギリークラブ活動の一環、そしてギリークラブは決して無理に入会されなくて結構ですし、初めての方はまずはビジターでのご参加をお勧めします。その後継続参加したいと思われた時にご入会という手順で考えていますので、決して無理をなさいませんように。もちろん、ずっとビジターでも結構です。(但し、参加はメンバー優先になることだけはご理解ください。) 
 
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