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新刊本「開高健とパリ」発売日に集まる(昼の部) 〜 没後30年企画 〜 |
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作家開高健氏没後30年の企画が静かに進行中ですが、今年から来年にかけて出版界でも様々な動きがあります。実は来年が生誕90年なのです。
9月5日、集英社から「開高健のパリ」という本が出ます。その発売日にその本の会をします。ユトリロの解説を若き開高健が書いていますが、これが大変面白い!まさしく開高節です。
詳細はこのサイトをご覧になって下さい。
https://www.amazon.co.jp/
『開高健のパリ』
【内容紹介】
パリは作家開高健にとって、20代の終わりに初めて訪れて以来何度も足を運んだ特別な場所。そのパリについて書かれたエッセイを選りすぐって編み直し、またほとんど知られていないユトリロについての評論と絵の解説を25点の絵とともに掲載した、開高健初めての「大人の絵本」です。
「はじめてパリへいったときは信じられなかった。歓喜が噴水のようにこみあげてきて、ホテルでおとなしく寝ていられたものではなかった。足の向くまま徹夜で歩きまわり、くたくたに疲れて夜明け頃、パンの香りや霧といっしょにホテルにもどった。壮大な石の森のような夜のパリを靴音たててさまよい歩き、暗がりから浮かびあがる紺地の町名板を読んで、これはどの本にでてきた町だ、あれは誰かが住んでいた町だと記憶をまさぐるのは愉しみだった。そして、一にも信じられず、二にも信じられず、三にも信じられなかった。」(本書「靴を投げて」より)
「数年前、パリにいたとき、某夜、知人のマダムにつれられて第16区のお屋敷町へでかけたことがあった。夜食をとるための小さな集りということだったが、知人のマダムは私に“昔の金持ち”の家を見せてあげるわヨ、といった。夜ふけに自動車でつれこまれたそのお屋敷はさながら苔むす屍であった。薔薇模様の鍛鉄の鉄門をギィとおして入ると、“中央参道”といいたくなるような白い砂利道があって、邸内には原生林にありそうな頑強、古怪な栗の木が幾本となく聳え、枯葉と苔の匂いがしめやかに漂っている。」(本書「ドアと文学」より)
2019年の没後30年から2020年の生誕90年にかけての1年間は「開高健TheYear」。開高健の豊穣なる文章の世界に触れてみませんか。解説は作家角田光代。
【本書の内容】
開高健とパリ---解説にかえて 角田光代
開高健・ユトリロ 関連地図
年譜 開高健とパリの旅
「モーリス・ユトリロ」
「タケシのパリ」
パリ断章1)「靴を投げて」より
パリ断章2)「お酢とぶどう酒」より
パリ断章3)「季節の上に死ぬな」より
パリ断章4)ドアと文学」より
パリ断章5)「革命はセーヌに流れた」より
パリ断章6)「続・思いだす」より 「声の狩人」
この本の内容を集英社大浦編集長から聞き、開高健記念会の方達には、没後30年・生誕90年に向けての記念館独画などを聞きます。なお、夜の部は大浦編集長やサントリー坪松氏と一緒の開高ナイトです。こちらは別案内をします。
当日はユトリロの絵を見ながら、開高健の解説を朗読します。渡辺も読みますが、ご参加者の方にもお読み頂きます。声を出して文章を読むなんてなかなかできません。それも開高節です。
平日昼間の会、決して無理して出る事などありませんが、ご興味ある方はぜひお出かけ下さい。勿論「開高健のパリ」が1冊漏れなく付いてます。
<参考サイト>
●開高健 https://ja.wikipedia.org/wiki/ ●開高健記念会 http://kaiko.jp/ 何回も書いていますが、渡辺は「サントリー宣伝部の開高番」でした。 メルアドの「duke」は開高先生につけて貰ったものですし、 「ギリー」は釣番組で訪問したスコットランドで見つけた名前です。 このページにそんな事が書いてあります。 http://www.gillie.co.jp/aboutwatanabe.html |
実施概要
新刊本「開高健とパリ」発売日に集まる(昼の部) 〜 没後30年企画 〜 | |
日時 |
9月5日(木)15:00〜17:00 ※夜の部もあります。別案内します。 |
会場 |
開高健記念文庫 杉並区井草4-8-14 TEL: 03-6454-7811 |
会費 | 正会員 4,000円 ビジター6,000円 |
ゲスト |
大浦慶子氏 (集英社 学芸編集部企画出版 編集長) 永山義高氏 (公益財団法人開高健記念会 理事長) 森 敬子氏 (同 事務局長) 平松信実氏 (同 開高健記念文庫 専任) |
募集 |
5名限定 正会員優先 (先着順) ※満員の際にはキャンセル待ちとさせて頂きます。 ※夜の部も行いますが、そちらは定員20名です。 |
締切 | 8月30日(金) |