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ワイン・ツール・ド・ニッポン 〜 生産者とソムリエの対談! 〜 |
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伸長著しい日本ワインを知り応援したいという意図で、「ワイン ツール・ド・ニッポン」が昨年4月から始まり、毎回テーマを楽しみながら、日本ワインを飲んでいます。
今回は生産者の方を囲む会の3回目ですが、長野県桔梗が原の井筒ワイン、野田森さんです。阿部さんがぜひこの方をぜひという人選です。
野田さんは京都出身、同志社高等学校在学中に、カリフォルニアソノマのホームステイがきっかけでワイン造りを志し、山梨大学工学部を経て1997年より井筒ワインに入社、同社においてブドウ栽培・ワイン醸造にあたっています。
長野県はワイン作りにおいてはとても進んでいる県で、田中康夫知事(当時)のリーダーシップの元、2002年に長野県原産地管理呼称制度が施行されました。
井筒ワインは毎年の審査会で複数アイテムが認証され、優れたワインを評価する「審査委員奨励賞」も複数受賞していますが、そんな優れたワイン作りの中心にいるのが野田さんなのです。
今回試飲するのは以下の7種です。
2018 NAC 竜眼
2018 NAC ソーヴィニヨン・ブラン
2017 NAC シャルドネ樽熟
2017 NAC メルロー樽熟
2012 NAC メルロー樽熟
2017 NAC カベルネソーヴィニヨン樽熟
2012 NAC カベルネソーヴィニヨン樽熟
※NACとは Nagano Appellation Control(長野モデル認定品)です。
白ワイン3種、2種の赤ワインをヴィンテージ違い、大変貴重な飲み比べは阿部さんのテイスティングコメント付き、メルロー、カベルネという欧州品種が5年経つとどうなるのかも楽しみです。
日本のワイン作り、息の長い挑戦が始まったばかりですが、長野というエリアでのワイン作りの現場にいる野田さんに、桔梗が原のテロワールの現実、今後への課題・期待・夢を伺い、飲み手としてどう応援できるかを考えたいと思います。
グラス片手にテイスティングする試飲会ではなく、ワインに合わせた特別メニューの着席食事会です。阿部さん、野田さん、大坂総料理長も座って食べる仲間です。
当たり前ですがゆっくりじっくりしみ込んできますし、ワイン、料理、会話、素敵な関係が出来る時間です。井筒さんを通して、日本ワインがどんどん身近になります。
シリーズですが毎回単発、過去に出てなくても全く問題なく、常連で固まっているわけでもなく、気楽で気軽な時間です。少人数で恐縮ですが、奮ってのご参加お待ちしています。
<参考サイト>
<参考サイト> ◆井筒ワイン http://www.izutsuwine.co.jp/ ◆長野県原産地呼称管理制度 https://www.pref.nagano.lg.jp/ https://www.pref.nagano.lg.jp/jizake/sangyo/brand/nac/documents/seidosetsumei.pdf <「ワイン ツール・ド・ニッポン」企画意図・長文です> 最近とても評価が上がっている日本ワイン。でもメソポタミア文明の頃から飲まれているのがワイン、これを日本人が飲みだしたのはほんの最近の事です。 ベリー・ブラザース&ラッドという英国のワイン商の創業は1698年、その時日本は鎖国中の江戸期、元禄時代です。このワイン商、世界中で作られるワイン、生産者など産地事情に精通、同時に大航海で広がった世界各地のホテルやレストランの要望も把握。そのベストマッチングがワインマーチャントのビジネスです。何世代にも渡る付き合いは300年以上、残念ながら日本とは歴史が違います。 今年は明治維新から150年、西洋化への歴史はご存知の通りですが、日本でのワイン作りも明治に始まります。西欧に学び、追いかけているのが現実ですが、作っても飲んでくれなければビジネスにはなりません。 私がサントリーに入社した74年、初出張は山梨ワイナリー、その頃はひっそりと、地味に作っておりました。ほのぼの、ゆったり、でも真剣に作っていました。 その時代食事にワインを合わせる習慣などほぼ皆無でしたし、段ボール箱にコルクスクリューを1個入れ、プレミアムにワイングラス、栓が抜け、家庭にグラスがあるように、かなりの努力をしました。 飲んだ経験の無い方にワインを飲んで貰う為、様々な広告宣伝活動、強力なマーケティング活動を実施、黎明期の日本ワイン市場開拓の現場、第一線にいました。 メルシャン、マンズワイン、合同酒精などの競合メーカー、輸入ワインインポーターの方も共に努力、今もそれは続いています。それでも都市部はともかく、日本のワイン消費はまだこれからでしょう。 日本人は他国の技術や文化をどんどん取り入れ、更に改善する意欲と努力をする民族です。ワインも同じ、近年日本のワインはとても評価されています。世界的なコンテストで素晴らしい賞も頂いています。 2000年以上歴史があるロマネ・コンティやボルドー五大シャトーなど、世界のトップになる為にはまだ時間がかかると思いますが、どんな人が頑張ってワインを作り、努力と工夫をしているか、同胞として何が応援できるかを知る企画をスタートさせます。 日本ワインの“お客様を向いた活動”は時流に乗っています。日本酒業界は勿論、様々な産業の方にもヒントがあるはずです。AI、IOT、ディープラーニング、ロボット、自動制御、、、、様々な事に翻弄されている全業種、世代の方に学んでほしいです。 座学ではなく、「飲みながら食べながらの学び交流する食事会」です。ワインは飲めば酔う・・・楽しく酔って学ぶ、これがギリークラブです。 2002年度日本最優秀ソムリエ、阿部誠さんとの共同企画です。トップソムリエの的確なテイスティングコメント、生産者は勿論、飲み手やサービススタッフ、料理人には、滅多にない貴重な事ですし、比較試飲はとても大切です。 飲み手視点で、日本ワインを学びワインの取り組みを知る飲み会です。ワイン生産者、勧めている方、学んでいる方、これからを考えている方、いろんな方が一緒になればと願っています。 2018年3月 ギリークラブ 渡辺幸裕
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実施概要
ワイン・ツール・ド・ニッポン | |
日時 |
6月24日(月)19:00〜21:30 |
会場 |
学士会館 3F 311 千代田区神田錦町3-28 https://www.gakushikaikan.co.jp/access/ |
参加費 |
ギリークラブ正会員:12,000円 ビジター登録者 14,000円 (セミナー、ワイン、着席コース料理) |
ゲスト |
阿部 誠氏(2002年度日本最優秀ソムリエ) 野田 森氏(井筒ワイン 製造部製造管理課) |
調理 | 大坂 勝氏(学士会館 総料理長) |
今回募集 | 10名(正会員優先 先着順) |