ご案内中のセミナー(トップページ)2017年セミナーカレンダー|2017年8月11日(金・祝)

セミナーご案内

歌舞伎音楽と舞踊、セミナー、鑑賞、何でも質問会

セミナーご案内

ギリークラブは15年前の発足当初から、「真の国際化とは自分の国を知る事」を提案、日本文化超初心者の為のプログラムを続けています。

今回毎年8月に国立劇場で行われる「音の会」を鑑賞します。下記に概要を記しますが、歌舞伎音楽を担う若手の発表会です。伝統芸能伝承者の養成事業、国立劇場らしい意義ある事業です。

「音の会」は聴く会ですが、今回演目の一つに義経千本桜「道行初音旅」、ここに舞踊も入り、ギリークラブでおなじみ中村梅乃さん出演ですので、事前解説、終演後の茶話会で歌舞伎役者と交流が実現しました。
歌舞伎は約400年前、出雲の阿国が四条河原で始めた踊りがルーツですが、「歌」「舞」「技」から成り立ち、芝居だけでなく歌や踊りも大事な要素、今回その「歌」や「音」の要素をちょっと学んでみようという企画です。

何気なく耳に入ってくる三味線や鳴物も、長年の習熟が必要であり、そこで頑張っている若者達に、素人ではあっても我々一般の客が、その音の楽しみ方を少しでも知る機会があればと願っています。

「音の会」では長唄や鳴物、竹本(義太夫)の音楽を聞きますが、我々の会には梅乃さんが来てくれますので、音+踊り、歌舞伎舞踊の質問も出来、歌舞伎の色んな面を知る事ができます。

渡辺が超初心者を代表をして質問させて頂きますので、初めての方でも問題ありませんし、これを機に近づいて下さい。よくご覧になっている方も大歓迎ですが、マニアックな質問は厳禁です。

基本は超初心者の為の会と考えています。奮ってのご参加お待ちしています。


<参考1:今回公演>

国立劇場歌舞伎音楽既成者研修発表会 第19回音の会

国立劇場では、伝統芸能伝承者の養成事業として、昭和五十年に歌舞伎音楽の竹本研修を開始し、以後、鳴物、長唄の課程を順次実施してきました。
「音の会」は、歌舞伎音楽の研修修了者及びその他の既成者が日頃の研鑽の成果を発表する場として平成十一年に発足し、毎年8月に公演を開催しています。
若き演奏家たちによる清新な舞台にご期待下さい。

●鳴物・長唄「浅妻船」(あさづまぶね)
田中傳九郎 田中傳三郎 田中傳吉 田中傳史郎
望月太左一郎 望月太喜十朗
長唄連中
本名題は「浪枕月浅妻(なみまくらつきのあさづま)」。作詞は二世桜田治助、作曲は二世杵屋佐吉です。文政三年(1820)九月に三代目坂東三津五郎が、上坂の前に御名残狂言として江戸・中村座で初演した七変化舞踊「月雪花名残文台」の中の一つです。船上で旅人をもてなす白拍子を舞踊化したものといわれ、短い曲の中に変化に富んださまざまな趣向が織り込まれています。

●長唄「独吟三題」(どくぎんさんだい)
      一、「番町皿屋敷」より  世の中の
      一、「髪結新三」  書き送る
      一、「東海道四谷怪談」より  竹垣の
唄 杵屋三美郎 鳥羽屋三五郎 鳥羽屋三之助
三味線 鳥羽屋里松 鳥羽屋和樹 杵屋弥七新
独吟は歌舞伎下座音楽の演奏法の一つで、色模様や髪梳き、愁嘆などの場面で舞台効果を高めるために用いられます。そのため独吟として演奏される曲は、短いながらも抒情的な要素を多く含んでいます。今回の演奏も「番町皿屋敷/番町青山家の場」「髪結新三/永代橋川端の場」「東海道四谷怪談/元の伊右衛門浪宅の場」における名場面を俳優の演技と共に支えてきた情感あふれる曲です。

●長唄「助六」(すけろく)
唄    杵屋長寿郎 杵屋巳勇次 杵屋巳志郎
三味線 柏 要二郎 杵屋巳千雄
上調子 杵屋巳佐
本名題は「花翫暦色所八景(はなごよみいろのしょわけ)」。作詞は三世桜田治助、作曲は十世杵屋六左衛門です。天保十年(1839)3月に四代目中村歌右衛門が江戸・中村座で踊った八変化舞踊の一つで、歌舞伎十八番「助六」の花道の出端を中心に舞踊化されたものです。長唄の「助六」は、歌舞伎で用いられる河東節を取り入れており、助六の華やかで闊達な姿がいきいきと表現されています。

●義太夫・舞踊 義経千本桜 「道行初音旅」(みちゆきはつねのたび)
藤間勘祖=振付
浄瑠璃 竹本樹太夫 竹本拓太夫
三味線 鶴澤繁二 鶴澤卯太吉 他

佐藤四郎兵衛忠信実ハ源九郎狐 市川蔦之助
静御前 中村梅乃
延享四年(1747)11月に大坂・竹本座で人形浄瑠璃として初演された「義経千本桜」の四段目の口にあたります。義経を慕う静御前と実は狐の化身である伴の佐藤忠信が、桜満開の吉野山を二人で旅するという華やかな情景を演出する人気曲です。現在では義太夫と清元の掛け合いによる上演が中心ですが、今回は原作に則して義太夫のみでご覧いただきます。

※「音の会」とは
 国立劇場では、伝統芸能伝承者の養成事業として、昭和45年に歌舞伎俳優の新人研修を開始し、以後、歌舞伎音楽の竹本、鳴物、長唄の課程を順次実施してきました。
「音の会」は、歌舞伎音楽の竹本、鳴物の研修修了生及びその他の既成者が日頃の研鑽の成果を発表する場として平成11年8月に発足し、以降毎年公演を行っています。現在は長唄の研修修了生等も加わる形となり、29年で19回を数えます。

<参考2:中村梅乃さんからのメッセージ>

国立劇場の養成事業、歌舞伎俳優研修はよくメディアに取り上げられますが、<歌舞伎音楽(竹本・長唄・鳴物)研修が果たしてきた役割も多大なものがあります。

戦後の一時期、歌舞伎俳優以上に歌舞伎音楽の後継者不足が叫ばれました。
現役陣の水準の低下と人員の減少に、「名人の録音テープの使用」が提案されたこともあったのです。
しかし、生演奏でこその伝統芸能です。先人が築き上げてきた技術を次代へ継承するべく始まった歌舞伎音楽研修は、沢山の苦難を乗り越えながら、少しずつプロの歌舞伎音楽演奏家を増やし、今日を迎えました。

現在、歌舞伎義太夫(竹本)の太夫・三味線は約9割が研修修了生。
長唄の唄方・三味線、鳴物の世界でも、研修修了生が占める割合は着実に増えており、何よりも10代、20代の若い人材が入ることで世代交代が円滑に行われてきていることは素晴らしいことだと思います。
そんな、次代の歌舞伎を支える若手音楽家のための勉強会が<音の会>です。
普段の歌舞伎公演では、大勢のなかの2番手3番手、あるいはそれ以下のポジションで演奏する彼らが、この会ではシン(責任者)となって語り、唄い、弾き、奏でます。

その奮闘をじっくりお聴きいただけるように、<素演奏>のスタイルが中心となりますが、歌舞伎義太夫(竹本)の演目は、俳優も交えての舞踊となりますので、耳でも目でもお楽しみいただけるプログラムとなりました。

どうぞ賑々しきご来場を賜りまして、若さ溢れる<音>を感じていただき、ひととき伝統音楽の世界に遊んでいただきたく存じます。
私も竹本の皆様の演目『義経千本桜 道行初音旅』に出演させていただき、彼らの熱い演奏に負けないように踊りたいと存じております。
何卒よろしくお願い申し上げます。

<参考3:中村梅乃さんプロフィール>

中村 梅乃 (初代)  なかむら うめの  高砂屋
女方。落ち着いた風情としっかりした実力をもち、梅玉一門らしい行儀の良い女方。時代物の腰元も、世話物の芸者や仲居、町女房や娘など、どんな役でも安心して見ていられる。「音の会」の『野崎村』で油屋下女およしを演じた。これからが楽しみである。梅玉や魁春の後見でも信頼されている。

昭和55年生まれ。平成10年国立劇場第十四期歌舞伎俳優研修修了。5月歌舞伎座『野晒悟助』の提婆子分ほかで近藤太郎の名で初舞台。11年1月歌舞伎座『河内山』の近習で中村梅之(うめゆき)を名のる。25年10月歌舞伎座『義経千本桜』渡海屋・大物浦の腰元白梅などで名題昇進、中村梅乃を名のる。

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<参考サイト>

<参考サイト・情報>

●公演サイト
http://www.ntj.jac.go.jp/


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実施概要

歌舞伎音楽と舞踊、セミナー、鑑賞、何でも質問会
日時 8月11日(金・祝) 10:00〜15:00
 10:00  事前レクチャー 見どころ、聴きどころ解説
 11:00  公演鑑賞(「音の会」)
 13:30  終演 茶話会
 15:00頃 解散予定
場所 国立劇場小劇場(半蔵門)千代田区隼町4-1
セミナーや茶話会会場はご参加の方に連絡します。
http://www.ntj.jac.go.jp/kokuritsu/access.html
ゲスト 中村梅乃氏(歌舞伎俳優)他
会費 ギリークラブ会員 4,000円 ビジター登録者 6,000円
(公演チケット代、謝礼分担金、諸経費)
茶話会の飲み物代は各自ご精算下さい。
募集人数 10名(正会員優先 先着順)
希望者多数の場合には可能な限り増枠します。
ご意向お聞かせ下さい。
締切 7月15日(土)
・締め切り後でも席があればお受けしますので、ご連絡ください。

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