ご案内中のセミナー(トップページ)2015年セミナーカレンダー|4月4日(土)、5日(日)

セミナーご案内

「大阪で文楽 本場で襲名披露公演を!」

セミナーご案内

この公演で人形遣いの吉田玉女が二代目吉田玉男を襲名します。襲名披露狂言は「一谷嫩軍記」、熊谷次郎直実を遣います。大阪の文楽公演では初役です。「玉女」から「玉男」、「女」が「男」になります。先代玉男師匠は素晴らしい人形遣いでしたが、弟子が師匠の名前を継ぐ、これは素晴らしい事です。

この襲名により益々芸が磨き上げられるのは確実、観客にとってもこれは素晴らしいチャンスです。大いに期待したいと思います。この襲名公演、東京では5月に行われますが、一足早く大阪まで行ってしまおうという企画、大阪ならではのプログラムを付けて案内します。

ギリークラブは毎回大阪公演で企画していますが、特に大阪、関西の方にぜひ来て頂きたいのです。東京には衣裳部屋はありませんし、舞台見学も東京よりも遥かに充実しています。

文楽は大阪が生んだ“世界無形遺産”の芸能です。現代生活とかけ離れたゆっくりこのテンポですが、だからこそ心に沁みてくる“人間味”があります。そして・・・文楽とは聴く芸能です。今回の襲名の主役は人形遣いですが、あくまでも太夫が語る義太夫節がリードするのです。太夫、三味線、人形、三業一体とも、三位一体とも呼びますが、この三者で織りなす総合芸術を生んだのは大阪の地です。

大阪の人が応援しないと、文楽の将来はしんどいです。日本の財産、世界の宝・文楽を愛する東京人として、関西在住の方への切なるお願いです。文楽を応援してください。ギリークラブに来なくても結構ですので、会期中に劇場に行って下さい。よろしくお願いします。

でも、この4日、5日に参加されると渡辺がご一緒し、いろんなご案内をさせて頂きます。普段できない体験も出来ますので、文楽が好きになります。

大歓迎でお迎えしますので、お申込みお待ちしています。

<今回公演サイト>
http://www.ntj.jac.go.jp/schedule/bunraku/2015/4132.html?no=jac150203
◆チラシ(表)
http://www.ntj.jac.go.jp/assets/images/bunraku/gazou/201504kaisetsu_omote.jpg
◆チラシ(裏)ストーリー、解説があります。
http://www.ntj.jac.go.jp/assets/images/bunraku/gazou/201504kaisetsu_ura.jpg
◆配役
http://www.ntj.jac.go.jp/assets/images/bunraku/gazou/201504haiyaku_ura.jpg


<※演目解説 チラシより>

〇4日鑑賞作品
「絵本太功記」(えほんたいこうき) 
夕顔棚の段/尼ヶ崎の段
謀反を断行した武智(史実の明智)光秀と運命をともにした家族が悲劇を迎えます。
天ヶ崎は光秀の母さつきの隠棲先。孫の十次郎は許婚の初菊と祝言を挙げて出陣します。宿を求めてこの家に入った旅僧こそ真柴久吉(羽柴秀吉、後の豊臣秀吉)と見抜いた光秀は、湯殿に向かって竹槍を突きますが、傷を負ったのはさつきでした。さつきや妻の操の言葉にも信念を曲げることのなかった光秀でしたが、瀕死の十次郎が父の安否を気遣うのを聞き、心が大きく乱れるのでした。

「天網島時雨炬燵」(てんのあみじましぐれのこたつ)
紙屋内の段
紙屋治兵衛と紀の国屋小春の心中を扱った近松門左衛門の名作「心中天網島」の改作で、心中に追いつめられる二人と、それを止めようと苦心する人々を丁寧に描きます。
 いとこのおさんとの間に二児を儲けた治兵衛は、遊女小春と心中の約束をしていました。小春が恋敵の太兵衛に身請けされると聞いた治兵衛は、炬燵の中で涙を流します。おさんは自分が夫と別れるように頼んだため、小春が死ぬと悟り、小春の身請けを図ります。ところがおさんの父五左衛門がおさんを連れ帰ってしまいます。呆然とする治兵衛の元に小春が姿を現すのです。

「伊達娘恋緋鹿子」(だてむすめこいのひがのこ)
火の見櫓の段
八百屋の娘お七は、恋人が探している名刀を手に入れましたが、夜は木戸が閉じられ、届けることができません。降りしきる雪の中、お七は木戸を開けさせるために火事を知らせる火の見櫓に上ります。

〇5日鑑賞作品
「靱猿」(うつぼざる)
野歩きに出た大名は猿曳に会います。猿の毛皮を靱(矢を入れる道具)にしたくなった大名は、従者の太郎冠者に猿を引き渡すように命じるのですが・・・。狂言「靱猿」を人形浄瑠璃文楽にうつした祝儀曲です。

吉田玉女改め 二代目吉田玉男 襲名披露 「口上」
平成18年に逝去した人形遣い吉田玉男は、昭和・平成の文楽人形浄瑠璃を牽引し、一代で名を成した文楽を代表する技芸員でした。このたび門人の玉女が、師匠の名を二代目として襲名します。

襲名披露狂言
「一谷嫩軍記」(いちのたにふたばぐんき)
熊谷桜の段/熊谷陣屋の段
 源義経の軍に加わった熊谷直実は平家の公達敦盛を打ち取りました。熊谷と妻の相模は敦盛の母藤の局に恩義があり、また敦盛には後白河院の落胤という秘密がありました。熊谷は敦盛の最期の様子を藤の局と相模に物語ります。首実検に臨んだ熊谷は、義経から与えられた制札の謎を解き、打ち取った首を披露しますが、その首は・・・・。熊谷は初代の当たり役のひとつで、新玉男にとっては大阪の本公演では初役です。

「卅三間堂棟由来」(さんじゅうさんげんどうむなぎのゆらい)
平太郎住家より木遣り音頭の段
白河法王の命を救った平太郎・お柳の夫婦の元に、三十三軒堂建立のため、柳の大木を伐り出すことが知らされます。実はお柳は柳の木の化身で、前世でも平太郎と夫婦の間柄であったのです。お柳は平太郎と我が子みどり丸に別れを告げるのでした。輪廻転生と子別れの趣向が合わさった名曲です。

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<文楽を知るためのサイト>

●文楽ポータル 楽文楽(らぶんらく)
http://labunraku.jp/ ※渡辺が編集長です。 

●国立文楽劇場
http://www.ntj.jac.go.jp/bunraku/index.html

●文楽協会
http://www.bunraku.or.jp/japanese.html

●文楽(ウィキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/

●文化デジタルライブラリー
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/

●人形浄瑠璃 文楽
http://www.lares.dti.ne.jp/bunraku/

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実施概要

和・倶楽部 2月文楽観劇企画
日時
鑑賞内容
実施1日目:4月4日(土)
14:30〜 資料室で吉田玉男展示を自由に鑑賞
15:00〜 衣裳部屋訪問 〜文楽人形の衣裳について〜
    その特徴、衣裳係の仕事、舞台衣装を楽しむヒント、
15:30〜 劇場に移動
16:00〜 文楽公演 第二部開演

<鑑賞作品>
「絵本太功記」(えほんたいこうき) 
夕顔棚の段/尼ヶ崎の段
「天網島時雨炬燵」(てんのあみじましぐれのこたつ)
紙屋内の段
「伊達娘恋緋鹿子」(だてむすめこいのひがのこ)
火の見櫓の段

20:20 終演予定 希望者は技芸員との食事会(別会費)
但し、初日ですのでなかなか難しいかもしれません。

●実施2日目:4月5日(日)
10:00〜 舞台見学会
10:30〜 劇場へ移動
11:00  文楽公演 第一部開演

<鑑賞作品>
「靱猿」(うつぼざる)
吉田玉女改め 二代目吉田玉男 襲名披露 「口上」
襲名披露狂言
「一谷嫩軍記」(いちのたにふたばぐんき)
熊谷桜の段/熊谷陣屋の段
「卅三間堂棟由来」(さんじゅうさんげんどうむなぎのゆらい)
平太郎住家より木遣り音頭の段

15:25 終演予定 茶話会
16:00 解散
会場 国立文楽劇場
大阪府大阪市中央区日本橋1-12-10 TEL: 06-6212-2531
(国立文楽劇場への行き方)
http://www.ntj.jac.go.jp/bunraku/access/
地下鉄堺筋線・千日前線 「日本橋」下車 7出口より徒歩1分
※ 宿泊・交通の手配は各自行って下さい。
会費 各日 正会員 8,000円 ビジター 9,000円
(良席チケット代・プログラム、謝礼分担金)
食事会会費は当日集金します。
募集人数 各日10名
締切 3月25日(水)
・締め切り前でも、満員の際には閉め切ります。
・キャンセル待ちもできます。
・締め切り後でも席があればご参加可能です。
※ 本件はチケット物、申し込み後のキャンセルは不可です。ご協力をお願いします。

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