ご案内中のセミナー(トップページ)2012年セミナーカレンダー|6月20日(水)

セミナーご案内

無形文化財 鎚起銅器に近づく
〜新潟・燕の銅器に親しみ、優しいお茶を味わう〜

セミナーご案内

「銅器」、それも以下にあるように銅板を叩いて作る銅器、個人的にぐい飲みを購入、清酒を飲み比べてみたりしましたが、これって凄いなぁ、と思って数年経ちました。

が、最近とみにこの銅器の素晴らしさを感じる事がありました。一保堂の煎茶を常滑焼の急須とこの銅器とで飲み比べたり、リーフルのダージリンティーをこの銅器で入れてみたり・・・

するとどうでしょうか?本当にお湯が柔らかくなるからでしょうか?優しいお茶、紅茶になるのです!これってどうしてなのでしょうか?(ダジャレではありません。)

そう言えばウイスキーの蒸留釜も銅製です。世界中どこの蒸留所に行っても、あの赤く光る銅が、美味しいウイスキーを作っています。

銅でなくては美味しく出来ないけれど、なぜ銅でなくてはいけないのか、分からないそうです。銅って不思議ですね。

で、今回お話頂くのは、燕の玉川堂さんです。新潟県燕市は、ご存知かと思いますが洋食器の町です。

燕は、古くから材料と道具に恵まれており、、金属加工でその名を全国に馳せてきました。中でも、その美しさから国内のみならず、海外からも評価を得てきたのが鎚起銅器(ついきどうき)です。

美術工芸品としても扱われるこの銅器が生まれたのは、およそ200年前の江戸時代後期。鎚起銅器の魅力を伝えるべく奮闘しているのが玉川堂です。そして玉川さんはギリークラブの会員でもあります。

この日は「鎚起銅器とは何か?」どんな素晴らしい食器なのか、その製法は?という基礎知識を座学で学んで頂いた上で、その銅器で入れたお茶を飲んで頂きます。

その上で七代目の玉川基行さんに何でもお聞きし、日本が誇る“普段使い伝統工芸品”「鎚起銅器」体験して下さい。本当にお茶が優しく、円くなります。こういうお茶をのむと、気持ちもほっこりしてきます。

どうもこの銅器は4000年使えるらしいですよ。今買っても、何世代後の子孫にも使えるのです。

でも、そんな先の見えない話をするよりも、自分が生きている間のお茶の時間を美味しく楽しむ、そんな為にこの銅器の薬缶や急須を使いたいものです。

当日はそんな「鎚起銅器」と親しんで下さい。興味のある方は、一緒に燕訪問企画も良いですね。そのためにも玉川さんと仲良くなっておきたいものです奮ってのご参加お待ちしています。

以下は玉川さんに書いて頂いた案内文です。このようなお気持ちで考えて頂いています。どうぞお楽しみに、。

創業1816年の玉川堂(ぎょくせんどう)は、金属加工で有名な新潟県燕市で、約200年に渡り、鎚起銅器(ついきどうき)一筋に歩んできた、銅器メーカーの老舗です。

鎚起銅器とは、一枚の銅板をひたすら叩き、器へと成形する技術で製作された銅器のこと。玉川堂では、主に茶器(湯沸・急須・茶筒など)、酒器(カップ・ぐい呑など)を製作しています。

この玉川堂の鎚起銅器の技術は、文化庁と新潟県より「無形文化財」、玉川堂7代目当主の叔父・玉川宣夫(5代目次男)は「人間国宝」の指定を受けており、その技術力は、国内外より高い評価を得ています。

玉川堂の技術の特色は、精度の高い銅器製作技術に加え、着色技術にあります。硫化カリウム液など、昔からの継ぎ足しで、大切に使用されてきた複数の天然の液に浸すことで、銅の表面が酸化し、美しい色彩が施されます。

発色数は無限で、極めて多彩な色合いが表現できますが、この着色は、世界中でも玉川堂のみが保有している技術。使うほどに色合いが深まり、また、光沢も加えていきます。

銅には熱伝導の良さなど、道具としての様々な機能性を兼ね備えていますが、最大の特色は、銅イオンの効用によって、飲み物をまろやかにすること。例えば、日本茶。陶器の急須と銅器の急須では、その味わいが異なります。

同じ茶葉でも、急須の素材が異なるだけで味覚が異なり、日本茶の奥深さを体感することが出来ます。また、銅の花瓶は銅イオンの効用で、水を殺菌し、花が倍長持ちします。

特にこれから夏場に向けて水が腐りやすい季節となりますが、その場合、銅イオンが大きな効力を発揮します。

今回は、銅器の急須をご用意いたしますので、陶器の急須で淹れたお茶との味覚の違いを体感してください。その味覚の違いに驚かれるはずです。

この度は、玉川堂の店舗で数十年前から使用している銅器を持参いたしますが、長年使い込んだ銅器は、飴色に経年変化し、その美しい色合いに、銅器の生命力を感じます。

鎚起銅器は、育てていく道具。工房で出来上がった銅器は、まだ「赤ちゃん」。その命を育てていくことは、銅器を使用していただく方の使命でもあります。

「人」が「一」枚の銅を「叩」く、この言葉を組み合わせると「命」となります。その「命」を大切に育て、親から子へと代々愛着を持って受け継いで行く。その心の掛け橋として、道具を大切に育てて行くことが、日本の文化のあり方ではないでしょうか。

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<参考サイト>

●玉川堂
http://www.gyokusendo.com

●一枚の銅板から形づくる
http://www.tokyoartbeat.com/

●enn
http://www.tsubame-cci.or.jp/enn/japanease/index.html

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実施概要

無形文化財 鎚起銅器に近づく
〜新潟・燕の銅器に親しみ、優しいお茶を味わう〜
日時 6月20日(水)19:00〜21:00
(18:45 受付開始)
会場 文庫カフェみねるばの森(千代田区九段北1-9-17寺島文庫ビル1F)
地下鉄東西線・半蔵門線・都営新宿線 九段下駅(5番出口)徒歩3分
JR・各地下鉄線 飯田橋駅 徒歩7分
http://www.terashima-bunko.com/bunko-cafe/access.html
ゲスト 玉川基行氏(株式会社 玉川堂 代表取締役 7代目)
会費 正会員 1名3,000円 同伴ビジター 5,000円
(セミナー、飲み物&軽食、諸経費分担金)
参加人数 申込先着順 20名限定(正会員優先です)
締切 6月15日(金)
それ以前でも満員の際には締め切ることもあります。
※満員の際、キャンセル待ちは可能です。

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