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セミナーご案内

「和・倶楽部」初春歌舞伎観劇 & 歌舞伎好きの新年会

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日本人が自分が日本人であることを感じる時、そう、お正月は歌舞伎が似合う時です。2012年は歌舞伎を観てみませんか?

歌舞伎が全く初めての方対象のセミナーを事前に実施、観劇は正月らしく、有名な「三人吉三」という作品を、松本幸四郎、市川染五郎などで観ます。

ここには超有名なせりふがあり、歌舞伎ファンはご存知ですが、歌舞伎超初心者の我々はこの機会に学びましょう。「厄払い」と呼ばれるお嬢吉三のこれですが、「大川端庚申塚の場」ですので、聞き逃さないように・・・

月も朧(おぼろ)に白魚の
篝(かがり)も霞む春の空
つめてぇ風もほろ酔に
心持好く浮か浮かと
浮かれ烏の只一羽
塒(ねぐら)へ帰る川端で
棹(さお)の雫か濡れ手で粟
思いがけなく手に入る百両

ほんに今夜は節分か
西の海より川の中
落ちた夜鷹は厄落とし
豆だくさんに一文の
銭と違って金包み
こいつぁ春からぁ縁起がいいわぇ

最後の一節だけは、結構誰でも知っていると思いますが、ここからのセリフ、正月らしいのもお分かりかと思います。

「三人吉三」の後は、同じ河竹黙阿弥作の『奴凧廓春風』、奴凧(やっこだこ)も正月らしいですね。そんな流れで“歌舞伎で正月気分”に浸りませんか?

難しく考えなくても良いのです。超初心者が楽しめる雰囲気にしたいと思いますので、どうぞ2012年に歌舞伎デビューをなさって下さい。奮ってのご参加、お待ちしています。

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ギリークラブの中で、日本文化シリーズを特に、「和・倶楽部」と称していますが、自分の国の文化を理解したいと思う「超初心者の会」です。

歌舞伎のような伝統芸能だけでなく、我々の周辺にある、全ての生活文化にもそれぞれ物語や由来があります。それを知っていると、人生が豊かになるだけなく、教養は身に助け、よりビジネスにも役に立ちます。

海外で異文化に触れると、興味を持って調べたりしますが、自国文化の無知・無理解により恥をかく事が多いのは、外国とのビジネスをされる方共通の認識です。

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<今回鑑賞作品:国立劇場チラシより>
初春歌舞伎公演
河竹黙阿弥=作
通し狂言 三人吉三巴白浪 (さんにんきちさともえのしらなみ)  四幕七場
               釘町久磨次=装置

序 幕       大川端庚申塚の場
二幕目  第一場  割下水土左衛門伝吉内の場
     第二場  本所お竹蔵の場
三幕目  第一場  巣鴨在吉祥院本堂の場
     第二場  同 裏手墓地の場
     第三場  同 元の本堂の場
大 詰       本郷火の見櫓の場

河竹黙阿弥=作
鈴木英一・国立劇場文芸課=補綴
奴凧廓春風 (やっこだこさとのはるかぜ)  竹本連中・常磐津連中・長唄連中
       松本錦升=振付
       国立劇場美術係=美術

(出演)
松 本 幸 四 郎
中 村 福  助
市 川 高 麗 蔵
大 谷 廣 太 郎
大 谷 廣  松
松 本 金 太 郎
市 川 寿  猿
中 村 歌  江
松 本 錦  吾
市 川 染 五 郎
大 谷 友右衛門
          ほか

幕末から明治前期にかけて活躍した歌舞伎作者《河竹黙阿弥》は、時代物・世話物・舞踊を問わず幅広いジャンルで多くの名作を生み、生涯に約三百六十篇を残しました。その作品群は歌舞伎の作劇法の集大成とも言われ、坪内逍遥は彼を江戸演劇の大問屋と賞賛しました。二〇一二年の初芝居では、開場四十五周年を記念企画「歌舞伎を彩る作者たち」第四弾として、黙阿弥の世界を通じて歌舞伎の醍醐味をご堪能いただきます。
『三人吉三巴白浪』
安政七年(一八六〇)江戸・市村座の初芝居で初演、黙阿弥が得意とした白浪物(盗賊の活躍を描いた物語)の代表作の一つ。和尚吉三・お嬢吉三・お坊吉三―同じ吉三と名乗る三人の盗賊は、お嬢が盗んだ百両の金が縁で義兄弟の契りを交わします。これが悲劇の始まりで、和尚の父の土左衛門伝吉や妹のおとせ、おとせと契りを結んだ手代の十三郎を巻き込み、登場人物の数奇な運命が展開します。百両の金と庚申丸という名刀が人の手から手へ渡ると共に、新たな事件を引き起こします。果して、その結末は……。

三人の吉三が初めて出会う「大川端」は歌舞伎屈指の名場面で、「月も朧に白魚の…」を始めとする名台詞の流麗な響きと舞台面の美しい色彩が観る者の心を魅了します。社会の底辺に生きる人々の生活をリアルに描写した「伝吉内」から物語の核心に入り、お坊が伝吉を殺害する「お竹蔵」を経て、全ての因果が明らかとなる「吉祥院」で事態の収束を図る和尚の苦悩が綴られ、両花道を使った「火の見櫓」の雪の中の立廻りと続きます。緻密なドラマ作り、様式美や巧みな風俗描写など歌舞伎の多様な要素が見事に融合した傑作を、約十年ぶりの幸四郎の和尚を始め、福助のお嬢、染五郎のお坊ほか好配役でお楽しみ下さい。

『奴凧廓春風』
歌舞伎では八十二年ぶりの上演。明治二十六年(一八九三)東京・歌舞伎座の初芝居で初演され、同年に没した黙阿弥の絶筆となりました。正月の風物でもある凧の一種「奴凧」を『曽我物語』の世界と結び付け、粋で洒脱な趣向で見せる上中下の三段返しの華やかな舞踊です。風で空に舞い上がる奴凧を踊りで表現するのが本曲の眼目ですが、廓に通う曽我十郎、恋人の大磯の虎などお馴染みの人物が登場したり、『曽我物語』に描かれる逸話のパロディーを取り入れるなど、いかにも正月らしい賑やかな作品です。今回は、奴凧を勤める染五郎が全段の振付を新たに考案し、一座総出演となる舞台に大きな期待が寄せられます。

芸能は明日を生きる力を与えてくれます。新年は歌舞伎で元気になりませんか?奮ってのご参加お待ちしています。

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<参考>

●日本芸術文化振興会(国立劇場)
http://www.ntj.jac.go.jp/

●伝統歌舞伎保存会
http://www.kabuki.or.jp/

●歌舞伎・演劇
http://www.shochiku.co.jp/play/

●文化デジタルライブラリー
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/

●日本俳優協会
http://www.actors.or.jp/index2.html

●今回公演情報
http://www.ntj.jac.go.jp/schedule/

●『三人吉三巴白浪』(ウィキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/

●河竹黙阿弥(ウィキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/

●公演チラシ<表>
http://www.ntj.jac.go.jp/assets/images/201201danchira-omote.jpg

●公演チラシ<裏>
http://www.ntj.jac.go.jp/assets/images/102101danchira-ura.jpg

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実施概要

「和・倶楽部」初春歌舞伎観劇 & 歌舞伎好きの新年会
日時 1月14日(土)
(歌舞伎セミナー)   10:30〜11:30
(歌舞伎鑑賞)     12:00〜16:10
(歌舞伎好きの新年会) 18:00〜21:00
会場 国立劇場大劇場
10:30 歌舞伎デビューセミナー
12:00 歌舞伎鑑賞 (公演概要は下記に)
鑑賞作品
・通し狂言「三人吉三巴白波(さんにんきちさともえのしらなみ)」
・「奴凧廓春風(やっこだこさとのはるかぜ)」
16:10 終演予定(確認中) 終演後茶話会実施
17:00 終了・解散
18:00 新年会:会場未定(ご参加者に連絡します)
セミナー講師 東雲喜光氏(古遊座主催)
会費 ギリークラブ正会員 12,000円 ビジター14,000円
(チケット代、プログラム、謝礼・諸経費分担金)
参加人数 20名
正会員の方優先、先着順で申し受けますが、
希望者多数の場合には可能な限り増枠します。
締切  12月15日
・締め切り前でも、満員の際には閉め切ります。
・締め切り後でも席があればお受けしますので、ご連絡ください。
・キャンセル待ちもできます。
会場 国立劇場(半蔵門)
(国立劇場への行き方)
http://www.ntj.jac.go.jp/kokuritsu/access.html

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