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セミナーご案内

東京元気シリーズ

「磯江毅=グスタボ・イソエ展」&交流会
〜マドリード・リアリズムの現物を見てから館長との飲み会〜

セミナーご案内

7月2日から開催中の練馬区美術館、「磯江毅=グスタボ・イソエ展」 〜マドリード・リアリズムの異才〜行ってきました。圧倒されました。凄いです。

不勉強な私は磯江毅さんという画家を知らなかったのですが、今回館長の若林氏から、「いいから来てみな」と言われ、暑い日に汗をかきかき行きましたが、作品を見たら、暑いなんて感覚は見事に吹っ飛びました。

このリアリズムは何なのだろうか。例えば、新聞の上に裸体の女性が横たわっている絵があるのですが、その女性の肌、皮膚の奥にある血管までがリアル、そして、新聞までを超リアルに描いてあるのです。

遠くから見て、ぐぐっと近づいてみると・・・これが凄いんです、新しい発見があるのです。

刺身をまずそのまま食べて、魚の味を知り、次にわさびと醤油を付けて新しい味わいを知る・・・まるでそんな感じで、1枚の絵でどんどん新しい感覚が・・・

テクニックが凄いのは当たり前ですが、観察力が凄い、これらの絵画で、それを強烈に思い知らせされました。「まるで写真みたい」なんてことは言いません。

しっかり観察し、感じた事を表現し、芸術作品に仕上げる・・絵から絵に移るたびに、口があんぐり状態です。周りを見ると、他の方も同じような表情で・・・

礒江さんという画家は、スペインに住み活動していた方ですが残念な事に若くして亡くなられてしまいました。そんな彼の一生もこの展覧会で分かります。(展覧会概要と、礒江氏のプロフィールは最後に記します。)

美術展は一人で行って、自分のペースで観る、そういう方が多いのですが、納得できます。1枚の絵をずっと眺めている方は、自分探しをしているのでしょう。

何も他の人の価値観に縛られることなく、解説など読まず、自分で感じるままに鑑賞する、そんな楽しみもある、それは個人の自由です。

ギリークラブは交流会ですから、鑑賞した後、館長のお話しも聞きながら、真剣になっていた頭をアルコールで休めて語り合う、素敵な時間に身を置ける交流の場にご案内します。

「磯江毅=グスタボ・イソエ展」という展覧会を観た仲間、凄い絵画に圧倒され、感じる事の多い時間を持った人同士、大いに、静かに語れればと思います。

こんな時間でご一緒しませんか?奮ってのご参加お待ちしています。

最後にこんな文章を見つけましたので、転載します。

「私は、写実は出発点であって最終目的だとは思っておりません。いうならば、写実を極めることは、写実ではなくなってしまうことと考えています。物をよく見るということは、物の成り立ちを見極め、やがてそれを解体、解剖することだと思うようになったのは、私の個人的な発想ではなく、長年住んだスペインで見ることを極めてきたヨーロッパ美術の歴史が教えてくれたことだと確信しております。」(磯江毅「現代写実絵画研究同人及び関係者への手紙」2006年3月31日)

「リアリズムとは、言うまでもなく写実主義の事であり、写実とは実を写すと書く。そして真実の実であり、現実の果実での実でもある。実とは、肉眼を通じて精神に写し通した像を言うのだろうか。
見つめれば、見つめる程、物の存在が切実に映り、超現実まで見えてくる事がある。そこまで実感し、感動を起こす精神の繊細さをもって初めて実を写せるのではないだろうか。習い覚え、慣れ親しんだテクニックだけでに頼って機械的に描かれた画面に、実が宿るはずはない。」

(磯江毅「わが写実2」/『月刊美術』1991年12月)

10月2日まで開催中、大変な人気で観客動員の新記録になりそうだという事です。9月3日が駄目な方はどうぞ他の日に行かれて下さい。

特別展 磯江毅=グスタボ・イソエ マドリード・リアリズムの異才
会場 練馬区立美術館(貫井1丁目36番16号)
会期 平成23年7月12日(火曜)から10月2日(日曜)
休館日 月曜日、ただし7月18日と9月19日は開館、翌日休館
開館時間 10時から18時(入館は17時30分まで)
観覧料 一般500円 高・大学生、65歳から74歳300円 中学生以下および75歳以上無料
(各種割引あり、詳しくはお問い合わせください)
主催 練馬区立美術館、朝日新聞社
協力 彩鳳堂画廊
後援 スペイン大使館

磯江毅(いそえつよし1954-2007)は大阪に生まれ、大阪市立工芸高等学校を卒業後まもなく単身でスペインに渡り、30年余りの長きにわたる滞西の間に油彩による写実絵画を探求しました。
やがてアントニオ・ロペス・ガルシアに代表されるマドリード・リアリズムの俊英画家グスタボ・イソエとして認められ、国内外で高い評価を受けました。彼のリアリズム表現は、文字通り事物の細部まで深く入り込んで具象的に描ききるだけでなく、現実世界が内包する神秘的なものまで捉えようとしているような精神の深まりを感じさせます。その根底には生死をかかえこむ生きものへの深い洞察と諦観が見て取れるのです。2005年には広島市立大学芸術学部の教授に就任し、日本での活躍が期待されましたが、2007年惜しくも53歳で急逝。生涯をかけた絵による存在探求の試みは、絵画の高みを示すものとして、死後もなお輝きを発し続けています。
本展は、現代写実絵画に鮮烈な痕跡を残した磯江毅の本格的な回顧展として、磯江の初期から絶作までの代表作約80点を一堂に集め、彼の芸術の軌跡をたどるとともに、その稀有な画業を追想するものです。

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参考サイト

●練馬区美術館
http://www.city.nerima.tokyo.jp/manabu/bunka/museum/

●磯江毅
http://ja.wikipedia.org/wiki/

●磯江毅 画像検索
http://www.google.co.jp/

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実施概要

東京元気シリーズ

「磯江毅=グスタボ・イソエ展」&交流会
〜マドリード・リアリズムの現物を見てから館長との飲み会〜
日時 9月3日(土) 16:30〜19:30頃
15時から画家石黒賢一郎氏によるギャラリートークもありますので、
ご希望の方はそれに参加する事も可能です。
会場 練馬区美術館 (交流会は付近の居酒屋です)
練馬区貫井1-36-16  03-3577-1821
西武池袋線中村橋駅すぐ
http://www.city.nerima.tokyo.jp/manabu/bunka/museum/shisetsu/kotsu.html
お話 若林 覚氏(練馬区美術館 館長)
参加費 ギリークラブ正会員 1,000円、ビジター3,000円
*チケット(500円)はご自身で購入して自由に入館して下さい。
*交流会費用は当日清算&集金します。
参加人数 申込先着順 10名(正会員優先)
締切 8月31日(水)それ以前でも満員の際には締め切ることもあります。
※満員の際、キャンセル待ちは可能です。

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