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『仕事で成長したい5%の日本人へ』
〜今北純一氏との勉強会で、この国を考える〜

<ご案内>


今北純一氏を囲む会は何回か実施していますので、ご存知の方も多いと思いますが、彼の新刊が出ました。

『仕事で成長したい5%の日本人へ』(新潮新書)というタイトルです。早速読みましたが、いつにも増して小気味良い展開でした。目次はこのように展開します。

ステップ 1 自分の仕事の「相場観」を持つ
ステップ2 評論家ではなく実践家になる
ステップ3 他人を手本にはしても、憧れは抱かない
ステップ4 成長願望と上昇志向を混同しない
ステップ5 対決から逃げない
ステップ6 夢とパッションとコミュニケーション
ステップ7 仕事を極めた先にあるもの

一人でも多くの方に読んで頂きたいと思います。開催まで時間がありませんが、今北氏を囲む勉強会です。この本を読んで来て頂き、議論に参加して頂きたく思います。

私は折に触れて今北氏から話を聞かせてもらっていますが、そこでは、日本では持てない視点や情報を知る事ができますし、大変勉強になると同時に、彼の危機感も何となく共有しております。

特にパリをベースに、日本とヨーロッパを繋ぐ仕事をされる中で、ヨーロッパの経済、人の変化も目のあたりにされている今北氏です。

時代と共に、どの国の経済も環境も変化するのは当然ですが、パリから日本を見ているからこそ見える、この国の現状への危機感、そして何とかしなくてはいけないという使命感が感じられます。

今北氏と直接話をするチャンスを、ぜひ活用して頂きたいですし、彼の考え、危機感を理解し、またご自身の意見もお話し頂いて、本当にこの国の将来を考えて行動を起こして頂きたく思います。

開催まであまり時間もありませんし、月曜午前という時間帯ですが、ぜひスケジュールを調整してご参加頂き、話に参加して頂きたく存じます。

参加される方は「5%の方」です。そんな方との出会いも、また素晴らしいチャンスだとお考え下さい。日本を良くしたいと本気で思っている人の意見交換会です。

これを書いていたら鳩山総理辞任のニュースが飛び込んできました。大きく変わる時に、自らの国を、自分の仕事をしっかり見つめ、達人との出会い、勉強会をどうぞご活用ください。

以下に今北氏から送って頂いた文章をそのまま載せます。これをお読みになると、どんな方なのか、何を期待されているのか、充分にお分かりだと思います。

<今北氏から送って頂いた文章>

●タイトルにある5%、どういう理由で「5%」なのか

「本を書くということは、今北さんにとってどういう意味をもったことなのですか?」

ーーーある少人数の会合にスピーカーとして呼ばれ、この日与えられたテーマについて講演したあとの質疑応答のセッションで、私は、こう質問され、思わずはっとしました。理由は二つあります。

これまで正面切って、このような質問をされたことがなかったから、というのが一つ目の理由です。そして二つ目の理由は、質問者が、意外な人だったからです。これまでに編集者として、私の本を何冊も手がけてくださっている方から、まさかこのような質問を公の場で受けようとは思いませんでした。

本作りのプロとして私が尊敬している方からの、意表をついた、しかし、正に本質をえぐるような質問を受け、私は次の瞬間こう返事をしました。

「自分がヨーロッパやアメリカの仕事の現場で個人として経験してきたことや体得したことのエッセンスを、本を通して伝えることで、だれか一人でも自分の頭で考える過程でのヒントにしたり、新しいことに着手するきっかけにしてもらえれれば、という思いが根底にあります」、と。そして、こうつけ加えました。

「仕事のやりがいと毎日の苦労とは不可分でしかも連動しているようなところがあるために、仕事のやりがいのほうだけが大きくなるということはありませんが、いろいろな機会に恵まれてきたということを何らかの形で社会に還元するということが自分にとってのミッションだと思っています。本の執筆は、こういう意味で、私のミッションの一つです」

決して奇麗ごとを言っているわけではありません。本心を素直に吐露したら、こういう言葉になっていたというのが本当のところです。

実際、私は本という媒体に限らず、自分が対応可能な範囲で、講演やセミナーの依頼を引き受けるようにしています。引き受けるときの私のモチベーションは、本を書く行為のモチベーションと重なります。また引き受けるか引き受けないかの選択基準は、依頼者のパッションの度合いに置いています。講演やセミナーを本業としているわけではないので、このような贅沢な選択基準を動かさずにすんでいると言い直してもいいかもしれません。

この選択基準のおかげで、これまでの何十年かを通して、スピーカーとして接した人たちは、年齢、職業、性別、国籍などいずれも多岐にわたります。

そして、結果としてはかなりの人数の人たちとのコミュニケーションを通じて、私には一つの法則のようなものが見えてきました。スピーカーとして話す相手は、10人未満のこともあれば、数百人ということもあります。ただ、私としては一人一人の顔が見えて、直接対話ができるような規模が好ましいと考えているので、もっとも回数が多いのは30人からせいぜい50人くらいまで、という感じになっています。

そこで、法則の話です。私が話し始めた途端に居眠りをする人もいれば、小まめにノートを取りまくる人もいます。また、見るからに斜(しゃ)に構えた態度の人がいるかと思えば、癖かと思うほど何度もうなずく人もいます。

目の前で私の話を聴いている人たちを一人一人観察していると、このようにいろいろな反応があることがわかります。私が、このいろいろな反応の中で最も大切にしているのは、しかし、表に出た態度や行動ではなく、「まなざし」そのものです。真剣なまなざし、あるいは、本気度がにじみ出たまなざしとでもいうのでしょうか、そういった「熱いまなざし」を私は聴衆の中でいつも探しながら話をするようにしています。

なぜかと言うと、ノウハウを手に入れるとか、知識を身に着けるとか、勉強のためとかといった受身の目的で来ている人たちと、自分の頭で考える過程でのヒントにしたり、新しいことに着手したいという能動的な意識で来ている人たちでは、目の色が違うからです。

私は自分が伝えられることはすべて本気で伝えたいと思っていますが、一方で、この私の本気のメッセージを本気で受け止め、考え方や行動に反映することができる人たちは限られていることを知っています。そして、この限られた人たちに共通している要素が、「熱いまなざし」なのです。

この「熱いまなざし」を持った人たちを、これまでの私のスピーチ経験から割り出してみると、聴衆が10人くらいのときには、1人いるかいないか、30人くらいのときには1人か2人、50人くらいのときでも2人か3人、ということになります。

不思議なことは、聴衆を形成する人たちが、企業のトップであったり、若手のマネジャーであったり、学生であったり、男性・女性のミックスであったり、女性だけであったり、あるいは、農業に従事する人、医者、官僚、芸術家、スポーツ選手、旅館経営者、政治家、ジャーナリスト、といった職業に分かれていたり、とケースバイケースで決して一様ではないにもかかわらず、「熱いまなざし」をもった人たちの比率はほとんど変わらない、という事実です。そして、私の経験に基づいたこの比率をパーセンテージに換算すると5%ということになります。

これが、前述した私の法則です。
聴衆を対象としてスピーチすることと、本を介して読者に自分の考えや信条を発信することとは、もちろん形態は同じではありません。でも、私がこれまで、日本人であることを軸足として、ヨーロッパやアメリカの仕事の現場で個人として経験してきたことや体得したことのエッセンスを、メッセージとして伝達する、という点においては、両者は同じです。

「5%の日本人」に向けてこの本を書いたという背景について、これでおわかりいただけたと思います。

●こんな会にしたいです。

『仕事で成長したい5%の日本人へ』を事前に読んできていただくことで、当日は、できるだけ質疑応答とディスカッションに時間をさければと考えています。

今の日本社会の雰囲気は、メンタリティーの国際化ということに関してのみ言えば、時計の針を30年ほど前に戻した感じがします。そして、若者たちの思考は、当時よりもっと内向き志向に振れているようです。また、「このままでいいではないか」という感覚が蔓延していますが、これこそは内弁慶な人々が共有したい心情です。

ゾウリムシは砂糖を好むが、砂糖水につけておくと死んでしまう、という話を昔聞いたことがあります。この話は、定期的に水をやらないと花は枯れてしまうけれども、水をやりすぎると根そのものが枯れてしまう、ということにも重なります。物質的な豊かさを享受しすぎて、精神的なハングリー精神を多くの日本人が置き去りにしてきたツケが今の日本社会に回ってきているのだと思います。

内向き志向とだぶっているのが、枠を飛び出さず過ごすことが正しいかのような風潮です。このような生き方は、実は、とりあえず不幸ではないという枠内の話であって、この枠内にとどまる限り、わくわくどきどきする幸せをつかむことはできない、ということになるのですが、枠から一歩踏み出したことの無い人たちにはこのことがわからない。民主主義的にいえば、95%の人達をないがしろにするというわけではなく、5%の人たちが、枠を出る第一歩を踏み出していけば、これがモメンタムとなって、95%の人たちを勇気づけることになる、と私は思っています。

また、日本企業の多くは、今頃になって、グローバルに通用する人材が払底していることに気づき始め、必死になって「グローバル人材の育成」を声高に唱道していますが、これは一朝一夕にできることではありません。評論をいくら繰り返しても、実践で磨かなければ身につかないのが、グローバル・マネジメントのためのスキルとコンピテンシーだからです。

今回の本を通して、私は、これからの日本を担っていくべき人たちに具体的なヒントとアドバイスを伝達していくつもりです。

● 『仕事で成長したい5%の日本人へ』
(このサイトの上部の画像が本の表紙です。)
アマゾンでの紹介文
著者は若き日に日本を飛び出し、欧米の組織で三十年以上、個人として生き抜いてきた。その経験から、「自分にとっての本質的な成長のみを見つめよ」と説く。他人と比較している限り「成長願望」は「上昇志向」に、「憧れ」はいつか「コンプレックス」に転じてしまう。
チャレンジは正面から受け止め、「自分の問題」として乗り越えていかねば成長の果実は得られないのだ。グローバルビジネスの最前線からのアドバイス。

●今北 純一氏プロフィール

経営戦略に特化した欧州系のコンサルティング会社CVA(Corporate Value Associates)日本関連プロジェクト統括マネージング・ディレクター

1968年東京大学工学部応用物理学科卒業。
1970年東京大学大学院化学工学科修士課程修了。
1970年より旭硝子中央研究所研究員。
1970年より一年間休職し、
米国ニューヨーク州立大学のスカラーシップを得て応用数学科に留学、
1971年旭硝子に復職。
その後、1974〜77年 英国・オックスフォード大学招聘教官、
1977〜81年 スイス・バッテル記念研究所研究員。
1981〜85年 フランス・ルノー公団未来商品開発室長を経て、
1985〜1999年 工業用・医療用ガス世界の有力企業である
エア・リキード社に入社。
エア・リキードでは、米国法人エレクトロニクス事業本部ジェネラルマネジャー、エア・リキード・パシフィック株式会社代表取締役、パリ本社シニア・エグゼクティブ(特命プロジェクト担当、IR統括責任者)など、マネジメントの一翼を担った。
1999年より、経営戦略に特化した欧州系のコンサルティング会社CVAの日本関連プロジェクト 統括マネージング・ディレクターとして欧州と日本を拠点に政府系機関や日本と欧米の有力企業のトップマネージメントに対するコンサルティングを行なっている。
1995年、フランス政府より「国家功績勲章」を受章。

著書多数ですが、ここに代表作の解説があります。
http://www.corporate-value.com/jp/ideas/cva_int_japeuro_books.asp

それ以外に以下のような著書があります。

『欧米・対決社会でのビジネス』(新潮社)、
『日本の見えるオフィス』(新潮社)、
『国際ビジネスの作法』(プレジデント社)、
『勝負する英語』(新潮社)、
『交渉力をつける』(日本経済新聞社)、
『能力主義はこわくない』(日本経済新聞社)、
『ビジネスで勝つ英語』(新潮社)、

<実施概要>

●『仕事で成長したい5%の日本人へ』
〜今北純一氏との勉強会で、この国を考える〜

●日時: 6月14日(月)10:00〜12:00

●会場:新丸ビル もしくは都内ホテル
参加者に集合場所などの詳細をご連絡します。

●ゲスト:今北純一氏(CVA パートナー)

●会費:ギリークラブ会員 3,000円 ビジター 5,000円

●参加人数:申込先着順 10名限定 (正会員優先です)

●締切:6月11日(金)
(それ以前でも満員の際には締め切ることもあります。)
※満員の際、キャンセル待ちは可能です。