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『アン・プリムール』とは何か?
〜英国のワイン商 BBR社からワインの楽しさを飲みながら学ぶ〜


<ご報告>


「アン・プリムール」の会が実施されました。いやぁ、盛り上がりました。美味しいボルドーを飲みながらですから、格別です。

それで、「アン・プリムール」とは何たるかですが、当日ご参加の方には丁寧にお話しをして頂きましたが、ご存じない方にはさっぱり、だと思いますので、

実は3月初旬にプレス向けの会を企画し、ロンドンから来て頂いたサイモン・ステイプル氏に聞いた話を、ちょっとまとめた文章がありますので、サイトアップします。

決して無理する事はないのですが、いま正にリリース時期ですので、ご興味があれば、どうぞ登録&ご購入して下さい。

2009年のボルドー、飲み頃は10年後、20年後になりますので、昨年生まれたお子様、お孫さまの成人の頃となり、ご自身で飲む、子供や孫にプレゼント、、大変夢のあるワイン購入だと思います。

読んでご興味があれば、直接BBRさんに登録して下さい。

渡辺幸裕

以下は小林由佳さんに書いてもらったレポートです。

世界有数の老舗ワイン商であるベリー・ブラザーズ&ラッド社。イギリス・ロンドンにある本社は、1698年の創業以来同じ場所に社屋を構えています。「1994年に世界で初めてワインのウエブサイトを設立し、以来、このサイトはメディアでも好評価を受けています。常に伝統を重んじると同時に革新的であることを大切にしています」と言うのは、当社でボルドーワインを中心にセールスとマーケティングを務めるサイモン・ステイプル氏。今回、ワイン投資の魅力を日本に広めるべく来日されました。日本ではまだ馴染みの薄いワイン投資。その利点と実際の動きをレクチャーしていただきます。

以下、ステイプル氏のプレゼンからの抜粋です。

「過去30年間で、イギリスではワイン投資はよりカジュアルなものになりました。たとえばワインを30ケース購入し、10ケースを自分飲み残りを売るという楽しみ方を心得た人が増えてきたんですね。そして2008年2月、香港のワイン酒税が完全撤廃したことをきっかけに、経済発展めまぐるしい中国で、ワイン市場も勢いが出てきました。ただ、ファインワイン(入手困難なワインや貴重価値の高い古酒)の数には限りがある。たとえばムートン、ラフィットなど5大シャトーを含めて、ボルドーには100近いシャトーがありますが、各シャトーが最大限生産しても、年間100万ケースくらいです。さらに格付けシャトーの場合、法律により生産量が決められているなか、最高のワインを作るために本数を絞ります。そのため世界的にファインワインの需要が高まっても、供給が追い付かない...結果、20年前に比べ、ワインはブランド力を高めています。ファッションのメゾンブランドのように、"持っていたい"ものになりつつあるのです。
今活発な中国のワイン市場は、ワインの知識はまだまだ浅く、とにかく"良いもの"と聞けばそれを買い集めるという状態です。たとえば2005年のラフィットは私も美味しいと思うワインで、現在(取材日2010年3月1日)1ケース約110万円前後。しかし2000年のラフィットがこの2週間の間に、どんどん値が上がっています。これは中国での需要が高まっているからです。「ラフィット」という音が、中国語の「喜び」という言葉の音と似ているからではないかと思います。後10年経てば中国でもワイン知識も広がり、もっといろいろなワインに興味を抱いてくれるようになるでしょう」。

「年を経るごとにクオリティの上がるワインの性質上、ワイン投資のスパンはこれまでは5年くらいとされていましたが、現在は2年くらいになっています。当社は今約2200の銘柄を取り扱っており、それとは別に、当社のお客様より、約300万本のワインをお預かりしています。これは約450億円に相当します。アン・プリムール(※ワインが市場に出荷される前の樽熟成中に行われる先物取引)には、ブルゴーニュなどに比べボルドーのワインのほうが多くあります。これはケース数をある程度確保する必要があるからです。また、アン・プリムールは瓶詰めされ市場に出たものに比べ安価であり、生産者から直接購入しているという安心感、飲みごろまで確実に安全な管理下に保管できるという利点もあります。そしてもしも当社のアン。プリムールのワインが市場で安くなった場合は、残りのケースをすべて買い取り、市場価格を上げていきます。お客様への配当はなく、逆にどのグループのワインにも、保管される各ケースにつき10ポンド80の保管料がかかります。顧客が購入するワインは、税金がかかる前の状態で、品質管理万全な倉庫で保管されています。当社が取り扱うワインは、主に3つのグループに分けられています」。

Group1
「1ケース4万5千円前後のライン。リーズナブルで緩やかながら確実に価格が上がるグループなので、10ケース単位で購入される方が目立ちます。過去の例では、1983年に1ケース1万5千円で売られたワインが、2010年2月には36万円の値がつきました。ただしこれはかなりの好例です」

Group2
「1ケース20万円強のラインです。過去の例では、1982年のラフィットが1983年に4万5千円、2010年には45万円になりました」。

Group3
「1ケース150万円クラスのワインです。このグループは値の変動が大きいのでギャンブル性が高いと言えるでしょう。1982年のペトリュスが1991年に1ケース45万円になり、2010年には600万円になりました。初期投資の高いグループですが、当たれば大きいですね」。

「私がテイスティングをする時の基本は、"このワインは自宅に持ち帰って飲みたいか"ということ。そして顧客にすすめる銘柄は、必ず自分も購入しています。良いワインをアドバイスするためにもアドバイザーである私たちは多くを学び、そして顧客の皆さんもまた、私たちに限らずワインに精通している人の話をよく聞くことが大切です。これは美味しいワインを知るだけでなく、偽物を見極めるためにも必要なことです。 当社のファインワインチームは、まず情報収集をし、それを検証、次いで保税価格を検証したワインを顧客にオファーします。顧客からの受注後は、各銘柄の割り当てを行います。マーチャントワインは、毎年一定量を買わなくてはならないネゴシアンワインと異なり、納得できないものは買わない。そのため安定供給が難しいというデメリットはありますが、クオリティは確実に維持できる。顧客のニーズに対して割り当てが発生するのはそのためです」

「アン・プリムールは、すでに日本でもネット(日本語表記・一部英語あり)上で展開されています。サイトでは、シャトーに出向いたファインワインチームからのレアな情報をチェックできますし、顧客個人へのメール通信のシステムも予定しています。イギリス国外でも展開できるのは、それだけ当社が量と銘柄を確保できるからです。最低取引は1ケースから。3万円前後でできます。他社には企業に向けたファンド展開をしているところもありますが、当社は個人顧客がメインです。もともと日本の個人顧客向けのビジネスもしていましたが、一昨年に日本支社を設けたことをきっかけに、この新たな展開を本格的にスタートさせたのです。日本でアドバイスを担当するスタッフは、飲食業社向けと個人向けに分かれており、それぞれが顧客の好みやコストの希望に似合う銘柄をアドバイスします。ホテルのコンシェルジュのような細やかなサービスを心掛けています。ワイン投資の中には、インヴォイスだけのやりとりで実際に現物がなかった、なんていうトラブルもありますが、当社のアン・プリムールの商品はシャトーから買い付けた銘柄を樽のまま倉庫で保管しているため、そのようなことはありません。名刺にあるエリザベス女王とチャールス皇太子お二方のロイヤルワラント2個を見ていただければ、何よりの証になるかと思います」。

300年以上の歴史を誇る、英国王室御用達の由緒正しいワイン商がシャトーから直接買い付けたワイン、その中から自分の好みを選び、それを自分でも楽しみながら投資もできるというベリー・ブラザーズ&ラッド社のワイン投資。雲の上の高額取引と思っていたら、普通の人でも十分にチャレンジできるようです。
「日本からはクレジット決済ですが、毎月購入資金を積み立てていく、"セラープラン"というシステムもあります」というのは、当社日本支社のジェネラル・マネージャーの清水勇人氏。「日本でも展開を予定しているシステムですが、イギリスでは4年前からスタートしています。積み立て金は毎月100ポンドから始めることができ、ある程度の金額になると、担当者からオススメのワインをご紹介していきます。購入の有無は自由です。自分が購入した銘柄は、サイト内の自分専用のワインリストで確認することができ、これを眺めるのもなかなか楽しいものですよ」。

今回このセミナーに集まったのは、マスコミ業界の中でもとくに海外や食に精通した方々でしたが、皆さん興味津々。さまざまな質問が出ました。

Q 取引価格がリリース時より下回ることはないのですか?

「投資ですから、値が下がることはあります。2007年に、瞬間的にリリース価格より下回ったことがありました。また、ワイン批評家のロバート・パーカー・Jrの評価は良くも悪くも市場に影響があるので、考慮しています。当社が良いワインだと認識していても、この人が低い評価をつければそのワインの市場評価が下がる可能性がありますからね。ただ、当社は300年の歴史を持つワイン商なので、"ベリーブラザーズ&ラッドのセレクトなら"という信用性も十分にあります」。

Q ワインは年々高くなるものなので、当然上がるだけと思っていたが?

「下落した時は、アジアをはじめ世界経済が落ちた時と同時期でした。大抵は皆さんの"気分"の問題なんです。ワインの価格は経済が影響します。景気が良くなればみんなワインを飲む...そういうことです」。

Q 中国のワイン市場が盛んなのは、ワイン投資をしているからですか?

「現段階では、中国人は飲むために買っているようです。1万ケースしか生産されないラフィットもその希少性ゆえ投資したいのですが、今中国ではそれがどんどん消費されています。ただ、中国はまだ香港経由でしかワインを入れられないので、この国の潜在的な市場の現状はまだわかりません」。

Q 2,3年前の香港のワインバブルはまだ健在なのですか?

「香港でワイン関税が撤廃されてから、以前のように高騰することはなくなりました。でも今世界の中で香港はとくにワインが買いやすい所になりました」。

Q 日本で購入したワインはイギリスで保管されるそうですが、保管料は?

「1ケースあたり年間10.8ポンドの保管料が発生します」。

Q マーチャントとネゴシアンの違いは?
「ネゴシアンはシャトーにリクエストを出すこともできますが、必ず毎年買い付けなくてはなりません。これに対し、マーチャントであるベリーブラザーズ&ラッドは、シャトーにリクエストこそ出せませんが、ワインが悪ければ買わなくてもよいのです。また、当社はオリジナル銘柄も30ほどあります。十数年前は、パーカー好みのワインをシャトーにリクエストすることも考慮しましたが、今ではベリーブラザーズ&ラッドのセレクションは、ネゴシアンワインと一線を画す存在になっています」。

数字が動くだけのマネーゲームに徹した投資ではなく、飲んで楽しみ、自選のワインの評価が時間と共に変化していく様がみられるなんて、とてもエキサイティング。子供の生まれた年のワインを購入しておいて、成人したらプレゼントするなんていうのも、粋なサプライズですよね。



<ご案内>

ロンドンの「ベリー・ブラザーズ&ラッド」というワイン商、創業1698年ですから、300年以上の歴史を誇るのですが、英国王室御用達の由緒正しい商人なのです。

それもエリザベス女王とチャールス皇太子お二方の御用達、ロイヤルワラント2個付きという絶大な信用ですが、ベリー家とラッド家、2家族で経営している会社があります。(以後BBR社と書きます)

イギリスとワイン?と聞くと、「???」と思うかもしれませんが、実はワインビジネスに英国はなくてならない存在であり、BBR社はその筆頭、英国内のコンペティターも規模は半分だそうです。

英国大使館さんから紹介を受け、知り合いになりましたが、先日正会員の方限定で少人数の「英国ワイン商を知る会」をしましたが、その凄さを知り、皆さんと一緒に大いに刺激を受けた次第です。

で、今回はそこで聞いた『アン・プリムール』に関して学びます。瓶詰め前のワインを早く買い、数年後に入手する事ですが、このページで分かるような簡単な事ではなく、実に深い、そして夢がある事でもあるのです。(このページにちょっと解説をし、詳細は当日聞きましょう)

この日は美味しいボルドーワインを数種類飲みながら歓談し、BBR社の事、「アン・プリムール」とは何か?をお聞きします。ワインが身体に入れば話も盛り上がり、いろんな疑問も解決するでしょう。

ワイン後進国ニッポン、我々が知らない事が沢山ありますが、この方達と仲良くなればこんなに心強い事はありません。恐るべし英国のワイン商! と懇意になる企画でもあります。

当日は以下のようなボルドーワインを試飲させて頂きます。(変更の可能性もあります)これらを飲みながら、『アン・プリムール』を学びましょう。

奮ってのご参加お待ちしています。

2004 シャトー・ムーラン・サン・ジョルジュ (サンテミリオン・グラン・クリュ)
2002シャトー・ランシュ・バージュ ボルドー・ポイヤック
2002 シャトー ジスクール
1999  シャトー・ランゴア・バルトン
2001 シャトー ポンテ・カネ ボルドー・ポイヤック 第5級
2004 シャトー・タルボー ボルドー・サンジュリアン

※これ以外にも良いワインも出して頂けるようですよ。
(当日びっくり、というようなアイテムも!べりーさん、有難うございます)

<アン・プリムールとは?>
市場に出る前のワインの売買のことをいいます。

アン・プリムールとは、新酒のうちに予約販売する取引のことです。英国ポンド(保税価格)のみでの販売となります。ボルドーのワインが瓶詰めされて、実際に届くのは約2年後、市場に出る時期と同じとなります。

長熟ワインは月日が経つにつれておいしくなる一方、供給量は減少していきます。ヴィンテージのよいワインは飲み頃になる頃には市場で入手しにくいことはよくあります。ワイン価格は時間とともに上昇傾向にありますので、アン・プリムールは賢いワイン購入方法の一つであるといえます。また、お子様やお孫様のために誕生年を集めたり、毎年1本ずつ飲んでワインの熟成を味わったり、投資目的で購入したりと、ヨーロッパで定着している、ワインの楽しみ方の一つともいえるでしょう。約2年後、瓶詰めされたワインはまず英国本社に届きます。そのまま英国の弊社倉庫で保管していただくことも、日本に輸送することも可能です。

当日は立食形式でワインテイスティングをして頂き、その間に何回か「アン・プリムール」セミナーを実施します。
19:00〜19:20
20:30〜20:50
の2回実施する予定です。(内容は同じです)
何時にいらっしゃるかをお知らせください。

<参考サイト>

●ベリー・ブラザース&ラッド
http://www.bbr.com/

<実施概要>

●『アン・プリムール』とは何か?
〜英国のワイン商 BBR社からワインの楽しさを飲みながら学ぶ〜

●日時:5月26日(水)18:30〜21:30
1回目の回 18:30〜20:00
2回目の回 20:00〜21:30

●会場:ベリー・ブラザーズ&ラッド
100-0005 千代田区丸の内3-1-1 国際ビル2階
03-5220-5495
http://www.bbr.com/

●ゲスト:
清水勇人氏(ベリー・ブラザーズ&ラッド General Maneger)
福田由加里氏(同 Marketing & Sales Executive)

●募集人数:30名(15名づつの入れ替え制を考えています。)

●会費:正会員 5,000円 同伴ビジター 7,000円

●締切:5月19日(水)
(それ以前でも満員の際には締め切ることもあります。)
※満員の際、キャンセル待ちは可能です。