<GILLIE>株式会社ギリー
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GILLIE CLUB

歌舞伎 見どころ解説、公演鑑賞、何でも質問会
〜「外郎売」「傾城反魂香」「大津絵道成寺」〜


<ご案内>


ギリークラブの歌舞伎鑑賞シリーズは超初心者対象です。歌舞伎デビューの方、まだ見出して間がない方には最適です。

まず歌舞伎の基本が分かるような資料をお渡しし、当日観賞する作品のあらすじ、見どころなどをお聞きします。作品のストーリー、見どころ、特に注目すべき場面、役者の事など、その日の歌舞伎がより興味深くなるような話です。

講師の岡野氏は文芸課所属なので、制作に関わる裏話や、客を楽しませるための役者や裏方のこだわりなども聞けます。そんな話しを聞いた直後の観劇は・・・想像して下さい。

そう、実はこのセミナー、ベテランの方にも大変魅力的なのです。個人的に観劇しているだけでは分からない事が沢山、目からうろこが何枚も落ち、長年の疑問が解消されます。

そして観劇。これはご自由に見て頂きます。食事もご自分なりの方法で摂って下さい。

お弁当持参でもかまいませんし、劇場で購入もできます。劇場内レストランでの食事は開演前の予約が必要で、幕間に行くと、自分の名前がテーブルに表示してあります。

決して豪華な食事時間とは言えませんが、一緒に観劇している人と同じものを食べていると、「ああ、芝居見物に来ているんだ」という感慨には浸れません。

幕間にはロビーを歩いてみて下さい。他の作品のポスターやチラシのチェック、売店には芝居ならではの物も売っています。歌舞伎座ほどではありませんが、ちょっと異次元空間です。

そしてまた観劇を楽しんで下さい。今回はいわゆる見取り(みどり)狂言という形式。歌舞伎の世界では作品や演目のことを狂言と呼び、「太郎冠者、次郎冠者」のいわゆる能狂言の狂言の事ではありません。

一作品を最初から終わりまで演じるのを「通し狂言」といい、実は国立劇場の歌舞伎はこれが売りものです。歌舞伎座は大半が「見取り狂言」、名作ハイライトシーンの連続です。

今回は国立劇場での見取り狂言、という珍しい上演ですが、3本それぞれ特徴ある作品が一日で観られる便利な日です。その話は当日岡野さんからしっかりお聞きください。

そして、人間国宝の坂田藤十郎さん(上方歌舞伎)と、今回もかかる「歌舞伎十八番」で知られる、市川團十郎さん、東西名優が競演すると言う事で、大きな話題になっています。その舞台をぜひご堪能下さい。

終演後は再び岡野さんを囲み、「何でも質問会」です。事前解説で聞いた事を実際の舞台を見たらどうだったのか、これは聞くと見るは大違い、なのです。

歌舞伎を見た直後の何でも質問する時間はいつも大好評、自分に近い感想を持つ方もいれば、全く別の観点で観た方、いろんな方が居ることにまた驚かれると思います。

いづれにせよ、同じ作品を見た方は共通の話題があり、不思議な連帯感で、観終わった方同士が交流できます。講師の方、他の参加者と仲良くなる時間でもあります。

事前セミナー、本公演観劇、直後の何でも質問会、の3本立て、そして・・・希望の方は岡野さんを囲んだ飲み会です。自由参加、別会費ですが、お酒が入ると・・・また違うのです。

幼少時から歌舞伎が好きで、ついにこの仕事に就いた岡野氏の、歌舞伎に対する豊富な知識や愛情、思い入れなども聞けます。面白いですよ!

お互いに弁舌爽やかになり、一気に仲良くなります。初対面の方が旧知の間柄のようになりますので、お一人で参加されても全く問題ありません。

これが実はギリークラブという交流会なのです。周囲に同好者がいないと、気になっても体験できないですが、ちょっとだけ勇気を出して着て頂くと、仲間がすぐに出来ます。そのお手伝いを渡辺夫婦でさせて頂いています。

どうぞ気楽に、気軽にお出かけ下さい。奮ってのご参加お待ちしています。


<今回鑑賞作品>
歌舞伎十八番の内 「外郎売」(ういろううり)
「傾城反魂香」(けいせいはんごんこう) 土佐将監閑居の場
「大津絵道成寺」(おおつえどうじょうじ)

●歌舞伎十八番の内 「外郎売」(ういろううり)
小田原名物の妙薬「外郎(ういろう)」。これを売り歩く行商の「外郎売」に変装した曽我五郎が、大磯の廓で父の仇・工藤祐経に対面する一幕です。外郎の効能を早口言葉を使って弁舌爽やかに披露する五郎の言い立てが、この作品の大きな見どころ。当代團十郎が、昭和55年に復活して以来、家の芸として当たり役にしてきた五郎を勤め、一座顔揃いの配役でたっぷりお楽しみ頂きます。
※このページの最後に「外郎売」の科白を載せておきます。
 読んでおくとまた当日が楽しみになります。


●傾城反魂香(けいせいはんごんこう)

近松門左衛門作の義太夫狂言で時代物の名作。「土佐将監閑居の場」は名場面として人気の高い一幕です。大津絵を描きながら貧しく暮らしてきた絵師・浮世又平。妻おとくの健気な内助の働きも空しく、彼は師匠に認められず、土佐の名字を許されません。しかし、又平が決死の覚悟で手水鉢に描いた自画像に思わぬ奇跡がおこるのでした・・・。お喋りな女房と口下手な夫、対照的な夫婦のやりとりが心温まる感動を生みだします。藤十郎のおとくに團十郎の又平という待望の顔合わせ。この狂言での東西両優の顔合わせは、東京では初めてとなります。

●「大津絵道成寺」(おおつえどうじょうじ)

大津絵の人物が絵から抜け出し、琵琶湖畔の鐘供養に現れるという趣向で、名曲「京鹿子娘道成寺」を下敷きに巧みに構成した作品です。常盤津・長唄の掛け合いによる豪華な演奏で、藤十郎が鮮やかに、藤娘、鷹匠、座頭、船頭、鬼の五役を次々と踊り分け、名品として好評を博してきました。「傾城反魂香」にちなむ、大津絵の世界を御堪能下さい。

●今回の公演サイト
http://www.ntj.jac.go.jp/performance/2839.html

<作品概要>
平成21年度(第64回)文化庁芸術祭主催

野口達二=改訂
歌舞伎十八番の内 「外郎売」(ういろううり)
近松門左衛門=作 「傾城反魂香」(けいせいはんごんこう)
土佐将監閑居の場

河竹黙阿弥=作
二世藤間勘祖=構成
「大津絵道成寺」(おおつえどうじょうじ)  常磐津連中・長唄囃子連中
  −坂田藤十郎五変化−
     藤間勘祖=振付
     高根宏浩=美術

(出演)
坂 田 藤 十 郎
坂 東 彦 三 郎
中 村 翫  雀
坂 東 彌 十 郎
片 岡 市  蔵
市 川 右 之 助
中 村 扇  雀
中 村 芝  雀
市 川 團 十 郎 ほか

<参考サイト>

●日本芸術文化振興会(国立劇場)
http://www.ntj.jac.go.jp/
●伝統歌舞伎保存会
http://www.kabuki.or.jp/
●歌舞伎・演劇
http://www.shochiku.co.jp/play/index.html
●文化デジタルライブラリー
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/
●歌舞伎座
http://www.kabuki-za.co.jp/
●日本俳優協会
http://www.actors.or.jp/index2.html
●「外郎売」の科白を聞く
http://www.voiceblog.jp/ted606/137202.html
http://www.d7.dion.ne.jp/~hal9000/uirouuri.htm

<実施概要>

●歌舞伎 見どころ解説、公演鑑賞、何でも質問会
〜「外郎売」「傾城反魂香」「大津絵道成寺」〜

●日時 11月15日(日)
10:00 受付開始
10:30 歌舞伎レクチャー
11:30 劇場へ移動
12:00 歌舞伎公演開幕
16:00 終演 〜 何でも質問茶話会
17:00 終了 その後希望者は岡野さんを囲む交流会(自由参加)
20:00 最終終了の予定
 ※交流会場は未定、人数によって決めたいと思います。

●会費 ギリークラブ会員 12,000円 ビジター 14,000円
(チケット代、プログラム代、資料代、謝礼分担金他)

●講師:岡野 豪氏(国立劇場 芸能部文藝室主任)

●募集人数:20名 (お早めにお申込み下さい)

●会場:国立劇場(半蔵門)
(国立劇場への行き方)
http://www.ntj.jac.go.jp/gekijo/kokuritsu/index.html#access

●応募締め切り:10月16日(金)
(それ以前でも満員の際には締め切ることもあります。)

●観賞作品:「外郎売」「傾城反魂香」「大津絵道成寺」
http://www.ntj.jac.go.jp/performance/2839.html

<参考:「外郎売」の科白>

拙者親方と申すは、御立会の内に御存知の御方も御座りましょうが、御江戸を発って二十里上方、相州小田原一色町を御過ぎなされて、青物町を上りへ御出でなさるれば、欄干橋虎屋藤右衛門、只今では剃髪致して圓斎と名乗りまする。

元朝より大晦日まで御手に入れまする此の薬は、昔、珍の国の唐人外郎と云う人、我が朝へ来たり。
帝へ参内の折から此の薬を深く込め置き、用ゆる時は一粒ずつ冠の隙間より取り出だす。
依ってその名を帝より「透頂香」と賜る。即ち文字には頂き・透く・香と書いて透頂香と申す。只今では此の薬、殊の外、世上に広まり、方々に偽看板を出だし、イヤ小田原の、灰俵の、さん俵の、炭俵のと色々に申せども、平仮名を以って「ういろう」と記せしは親方圓斎ばかり。もしや御立会の内に、熱海か塔ノ沢へ湯治に御出でなさるるか、又は伊勢御参宮の折からは、必ず門違いなされまするな。御上りなれば右の方、御下りなれば左側、八方が八つ棟、面が三つ棟、玉堂造、破風には菊に桐の薹の御紋を御赦免あって、系図正しき薬で御座る。

イヤ最前より家名の自慢ばかり申しても、御存知無い方には正真の胡椒の丸呑み、白河夜船、されば一粒食べ掛けて、その気味合いを御目に掛けましょう。
先ず此の薬を斯様に一粒舌の上に乗せまして、腹内へ納めますると、イヤどうも言えぬわ、胃・ 心・肺・肝が健やかに成りて、薫風喉より来たり、口中微涼を生ずるが如し。
魚・鳥・茸・麺類の食い合わせ、その他万病即効在る事神の如し。
さて此の薬、第一の奇妙には、舌の廻る事が銭ごまが裸足で逃げる。
ヒョッと舌が廻り出すと矢も盾も堪らぬじゃ。

そりゃそりゃそらそりゃ、廻って来たわ、廻って来るわ。
アワヤ喉、サタラナ舌にカ牙サ歯音、ハマの二つは唇の軽重。
開合爽やかに、アカサタナハマヤラワ、オコソトノホモヨロヲ。
一つへぎへぎ、へぎ干し・はじかみ、盆豆・盆米・盆牛蒡、摘蓼・摘豆・摘山椒。
書写山の社僧正、小米の生噛み、小米の生噛み、こん小米のこ生噛み。
繻子・緋繻子、繻子・繻珍。
親も嘉兵衛、子も嘉兵衛、親嘉兵衛・子嘉兵衛、子嘉兵衛・親嘉兵衛。
古栗の木の古切り口。
雨合羽か番合羽か。貴様が脚絆も革脚絆、我等が脚絆も革脚絆。
尻革袴のしっ綻びを、三針針長にちょと縫うて、縫うてちょとぶん出せ。河原撫子・野石竹。
野良如来、野良如来、三野良如来に六野良如来。
一寸先の御小仏に御蹴躓きゃるな、細溝にどじょにょろり。
京の生鱈、奈良生真名鰹、ちょと四五貫目。
御茶立ちょ、茶立ちょ、ちゃっと立ちょ。茶立ちょ、青竹茶筅で御茶ちゃっと立ちゃ。
来るは来るは何が来る、高野の山の御柿小僧、狸百匹、箸百膳、天目百杯、棒八百本。
武具、馬具、武具馬具、三武具馬具、合わせて武具馬具、六武具馬具。
菊、栗、菊栗、三菊栗、合わせて菊栗、六菊栗。
麦、塵、麦塵、三麦塵、合わせて麦塵、六麦塵。
あの長押の長薙刀は誰が長薙刀ぞ。
向こうの胡麻殻は荏の胡麻殻か真胡麻殻か、あれこそ本の真胡麻殻。
がらぴぃがらぴぃ風車。起きゃがれ子法師、起きゃがれ小法師、昨夜も溢してまた溢した。
たぁぷぽぽ、たぁぷぽぽ、ちりからちりから、つったっぽ、たっぽたっぽ一丁蛸。
落ちたら煮て食お、煮ても焼いても食われぬ物は、五徳・鉄灸、金熊童子に、石熊・石持・虎熊・ 虎鱚。
中でも東寺の羅生門には、茨木童子が腕栗五合掴んでおむしゃる、彼の頼光の膝元去らず。
鮒・金柑・椎茸・定めて後段な、蕎麦切り・素麺、饂飩か愚鈍な小新発知。
小棚の小下の小桶に小味噌が小有るぞ、小杓子小持って小掬って小寄こせ。
おっと合点だ、心得田圃の川崎・神奈川・程ヶ谷・戸塚は走って行けば、灸を擦り剥く。
三里ばかりか、藤沢・平塚・大磯がしや、小磯の宿を七つ起きして、早天早々、相州小田原、透頂香。
隠れ御座らぬ貴賎群衆の、花の御江戸の花ういろう。

アレあの花を見て、御心を御和らぎやと言う、産子・這子に至るまで、此の外郎の御評判、御存じ無いとは申されまいまいつぶり、角出せ棒出せぼうぼう眉に、臼杵擂鉢ばちばちぐわらぐわらぐわらと、羽目を外して今日御出での何れも様に、上げねばならぬ、売らねばならぬと、息せい引っ張り、東方世界の薬の元締、薬師如来も照覧あれと、ホホ敬って外郎はいらっしゃいませぬか。