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時代小説の楽しみ 新進気鋭の作家と共に
〜 田牧大和氏と担当編集者達と自由に語りましょう 〜


<ご案内>

田牧大和氏、最初紹介された時にてっきり男性と思っていましたが、文楽観劇会の受付に現れたのは、優しい女性でした。彼女とはいま文楽の取材でご一緒しています。うまくいけば、江戸時代の文楽が登場する小説が生まれるかもしれません。

そうやって話をする機会が増え、彼女の本を読ませてもらい、最近の時代小説に触れる事で、大変刺激を受けました。すっと読めて、読後感がすごく爽やか、何と言っても、ああ、日本人に生まれてよかったなぁ、と思います。

本題だけでなく、ちょっとした江戸の庶民の生活描写に、新鮮で懐かしい、我々が忘れてしまった大切なものが詰まっており、また時に筆者の鋭い社会批判が盛り込まれているのも小気味よいのです。

まだ若手の作家で、4冊しか本を出されていませんが、第二回小説現代長編新人賞受賞など プロの方からの評価も高く、将来が本当に楽しみです。

私は読書家でもありませんし、全くの素人ではありますが、ご縁ができたことで、応援したいなと思っています。

彼女の4冊目の著書『緋色からくり』が最近出版され、早速読まさせていただきましたが、これがまた面白い!一気に読んでしましました。

京都に出張した時に読んだのですが、舞台である江戸の下町を京都で想像するというのは、何とも新鮮で、また面白かったです。

どんな話かというと・・・

天才錠前師お緋名が肌身離さず持ち歩く道具箱は、四年前惨殺された従姉の形見の鬢盥(びんだらい)。箱の中には、殺しの真相につながるかぎが隠されていた。下手人をおびきだし、無念を晴らすために??。「用心棒になりたい」と言う男が現れた日、黒幕へとお緋名を導く裏切りのからくりが、いよいよ動きはじめる! 謎解き人情時代小説。

今回は、この本をお読み頂き参加して下さい。読書会的な事から始め、新潮社の担当編集者の方も加わり、また彼女の前作の編集者(講談社の方)にも来て頂きます。

そして本題である「時代小説の楽しみ」に関して、プロの方同士でお話をして頂ければなぁと思っています。私は勝手にドキドキしています。

時代小説の世界には、新しい波が起きているそうです。これまで時代小説を読まなかった若者に圧倒的な支持を得ている、畠中恵、和田竜、西條奈加といった若い作家がいて、(すみません、私は読んでないんですが・・・)田牧さんは彼らに連なる新鋭と位置付けられています。

そんな作家と編集者の会、如何ですか?夏休みの読書の参考になると思います。奮ってのご参加お待ちしています。

<参考情報>

<田牧大和氏プロフィール>
1966年、東京都生まれ。2007年「色には出でじ 風に牽牛」(「花合わせ」)で全選考委員からの絶賛を受け第2回小説現代長編新人賞を受賞し、作家デビュー。他の著作に「泣き地蔵」「三悪人」がある。

<田牧大和氏からのメッセージ>
時代小説は、ノンフィクションや歴史の学術書と違い、虚構の物語です。
 勿論、実際の時代を背景にしていますから、一定の考証は欠かせない部分ですが、それを踏まえた上で自由に「夢の世界」を創り上げられるのが、虚構を綴るエンターテイメント時代小説の醍醐味だと、考えています。
 今を生きる人が、肩肘を張らずに違和感なく楽しめ、本を閉じた後、「自分のルーツを辿っていく途中には、こんな暮らしがあったのかもしれない」と思いを馳せ、「ごはんと味噌汁」の国に生まれた幸せを、しみじみ噛み締める。
 そんな風に読んでいただける時代小説を目指し、日々四苦八苦している「駆け出しものかき」のたわ言に、しばしのお時間、お付き合いいただければ幸いです。

<担当編集者の方からのメッセージ>
「緋色からくり」について
殺される直前の髪結いお志麻が、幼子の孝助にあるモノを託す冒頭のシーン。
そこから一気読みさせる力がこの『緋色からくり』にはあります。姉と慕ったお志麻の無念を晴らすため、自らを囮とする江戸有数の錠前師お緋名が、どうしようもなく格好いいです。情に厚く、困った人をほうっておけない。ほうっておけないから、どんどん困難に巻き込まれていく。
 幼馴染の髪結い甚八も、落語の「湯屋番」や「船徳」に出てくるみたいなどうしようもない若旦那の与治郎も、こましゃくれた辰巳芸者の祥太も、槍術の達人で大食漢の榎康三郎も、緋名と一緒に暮らす猫の大福も、みんな、愛らしいのです。小説の中でいきいきと生きています。
 死によって壊れてしまった家族、血のつながりはないけれどもあったかい家族。『緋色からくり』は家族の小説でもあるのです。現代社会のいたるところに存在している、家族の愛とその喪失の物語。裏切られた者の慟哭が、いつまでも胸に残ることと思います。
 時代小説愛好家の方にも、時代小説アレルギーがある方にも、おもしろい小説を探している方には、ぜひ読んでいただきたいです。

<田牧大和氏著書>
・花合せ---濱次お役者双六---(講談社)
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2143437
途轍もない才能が現れた! 新人離れした筆力と、選考委員をうならせた大型新人登場。
江戸・森田座の大部屋俳優・梅村濱次が預かった朝顔の一鉢。それは、不思議な因縁の始まりだった。気品と艶香が匂い立つ長編時代小説。
第2回小説現代長編新人賞受賞作

・泣き菩薩 (講談社)
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2147424
定火消同心・安藤広重が活躍する江戸の街は活気に溢れている。
小説現代長編新人賞受賞第1作の書き下ろし長編
「時代小説は新人が花盛り。その筆頭が田牧大和さんだ。」
宇江佐真理氏絶賛!
目にしたものなら何でも、たちどころに絵に描くことができる定火消同心の安藤重右衛門こと歌川広重。頻発する付け火騒動の解決に、仲間とともに繰り出す。若き日の広重が大活躍。『花合せ』で小説現代長編新人賞を受賞し、鮮烈デビューした著者、渾身の受賞第1作書き下ろし長編。

・三悪人 (講談社)
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2152002
一蓮托生。追い詰めぬよう、逃がさぬよう。
若き遠山金四郎、水野忠邦、鳥居耀蔵、三つ巴の知恵比べが、花の吉原で大きく動き出す。
目黒・祐天寺の火事で焼死した若い僧は、遠山金四郎のなじみの遊女・夕顔の弟だった。姉弟は、水野忠邦の政敵の落とし胤。忠邦の弱みを握りたい鳥居耀蔵は、火事の裏に何かあると勘づいて、金四郎に働きかける。
水野様が老中にでもおなりになれば、俺達の出世は思いのまま??。
騙されたら、騙し返せ。駆け引きこそが生き甲斐だ。

・緋色からくり(新潮社)
http://www.shinchosha.co.jp/book/315731/
(上記参照)

<実施概要>

●時代小説の楽しみ 新進気鋭の作家と共に
〜 田牧大和氏と担当編集者達と自由に語りましょう 〜

●日時 7月22日(水)19:00〜21:00
18:45 受付開始
19:00 読書・意見交換会開始
21:00 終了・交流会に移動(参加自由・別会費)
23:00 交流会終了

●会場 東京21Cクラブ内
100-6510 千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング10F
TEL:03-5208-2121
http://www.tokyo21c-club.com/open/info/access.html

●ゲスト:田牧大和氏(作家)

●会費:ギリークラブ会員 5,000円  ビジター 7,000円
※交流会会費 別途6,000円
(お支払はご一緒にお願いします)

●参加人数:申込先着順 10名募集 (メンバー優先です)

●応募締め切り:7月15日
(それ以前でも満員の際には締め切ることもあります。)
※満員の際、キャンセル待ちは可能です。