<GILLIE>株式会社ギリー
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フォートナム&メイソン 紅茶とケーキ組み合わせ

<ご報告>

フォートナム・アンド・メイソンの会、紅茶とケーキの組み合わせ、5種類の紅茶、ケーキとの組み合わせ、デパート内での開催など、多くの意味で初の試みだったのですが、今後に向けて多くの事が学べた会でした。少なくともこの実体験は個人ではなかなかできません。ユーハイムさん、フォートナム・アンド・メイソン・ジャパンの方、お世話になりました。工藤さんのレポートお読みください。

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ロンドンはピカデリーに本店を構える、創業300年余の英国王室御用達総合高級食品ブランド「フォートナム・アンド・メイソン」。ジョージ王朝時代に、芸術、建築、文学などあらゆる分野において、優美な「英国らしいスタイル」が育まれるのに歩を合わせて発展してきた、英国を代表する世界的ブランドのひとつです。

とりわけ、英国人の食文化そのものともいえるお茶は充実していて、スタンダードなものからフレーバーティー、グリーンティー、オリジナルブレンドまで、50種類以上が揃います。17世紀にお茶が伝わって以来、お茶をこよなく愛してきた英国人から、選ばれ続けてきました。

そんなお茶の個性の違いを学び、お菓子と合わせて味わおうというのが今夜の企画「紅茶とお菓子のペアリング」。紅茶には、産地やブレンドなどにより、さまざまな味わいがあります。一方のお菓子も、生地の種類や使うフルーツ、クリームやスパイスなど、味の広がりは無限です。そんな紅茶とお菓子は、組み合わせ次第でお互いの長所をより引き出したり、個性を打ち消し合ったりするのだとか。ワインと料理をマリアージュするように、紅茶とお菓子のペアリングを楽しむのが主旨です。

会場は、フォートナム・アンド・メイソン三越日本橋本店。フォートナム・アンド・メイソンは、札幌から福岡まで、現在日本に13店舗のコンセプト・ショップを設けています。

紅茶の解説してくれるのは、ユーハイム フォートナム・アンド・メイソン事業部主任で、ティーインストラクターの渡部由起子さん。さっそく以下5種類の紅茶が登場しました。

1 セイロンオレンジペコ
スリランカ南西の高原が原産。渋みが少なく香りも控えめ。まろやかで澄んだ味わいです。朝食や午後のお茶に最適です。

2 アールグレイクラシック
ベルガモットの豊かな香りが特徴の、味わいも香りも個性的な茶葉。午後のひと時や、気分転換をしたい時におすすめ。

3 ダージリンBOP
ヒマラヤ山脈のふもと、海抜2000メートル以上の高地で栽培された茶葉。軽くて繊細な味わいとまろやかな香りが特徴です。

4 ブレックファスト
北東インドの秘境ブラマプトラ渓谷で栽培された力強いアッサムの茶葉。しっかりとした香りと渋み、こくがあります。

5 ロイヤルブレンド
1902年夏、エドワード7世の国王即位を祝ってブレンドされた歴史ある茶葉。アッサムを主体にセイロンを加えた、少し強めでコクのある、フォートナム・アンド・メイソンを象徴するブレンドティーです。

 紅茶のテイスティングは、まるでワインをテイスティングするようです。まずは、真っ白なカップに注がれた紅茶の色(水色=すいしょく、と読みます)を見ます。5種類を見比べると、明るくて赤色が薄いものから、深みのある赤、ダークな茶色まで色だけでもさまざまな違いがありました。引き続き、今度は香りの違いを試します。明らかに個性的な香りを放っているのは、2のアールグレイクラシック。5のロイヤルブレンドも香りに深みがあります。今回は、それぞれの差がわかりやすいように、1と3が比較的マイルドなもの、2と4がしっかりとしたものとなっていて、交互に味わうことで、差違をより感じられる仕組みでした。香りを確かめるには、紅茶を口の中に少量含み、空気と混ぜながら吸い込むそうです(これもワインと同じです)。お行儀が悪いので、普通ならティーサロンではできませんが、今夜は特別。参加者のみなさんも、誰の目をはばかることなく、紅茶のテイスティングに取り組んでいました。

続いて、それぞれの紅茶に合わせる5種類のケーキが登場しました。フォートナム・アンド・メイソンの生ケーキは、そもそも、紅茶に合わせることを前提に味を構成しているそう。いずれも永友博巳パティシエの自信作です。それぞれの紅茶に合わせる生ケーキは以下の通りです。

1 セイロンオレンジペコ&ベリーレアチーズケーキ
味わいも香りも控えめでやさしい紅茶に、シンプルなレアチーズケーキを合わせます。紅茶が口の中をさっぱりさせて、レアチーズのフレッシュなおいしさを引き立てて、余韻が長く続きます。参加者に、いちばん人気の高かった組み合わせでした。

2 アールグレイクラシック&フォートナム・アンド・メイソン マンゴーチャツネ
独特な香りを放つアールグレイクラシックに、同じく個性の強いマンゴーチャツネを合わせた、強いもの同士のペアリング。ベルガモットの香りと、酸味・甘み・辛みが溶け合ったチャツネ特有の後味が、それぞれ主張し合います。添えられた英国風ビスケットが、両者の架け橋となってうまく味をつないでいました。

3 ダージリンBOP&バナナボート
ソテーしたバナナと濃厚な生クリームを組み合わせた、まったりとしたバナナボートが主役。ダージリンティーは、ケーキを陰で支える控えめな存在感ながら、すっきりとした飲み口で、ほどよい渋みが口の中をリフレッシュして、ケーキの次のひと口を新鮮な味わいにしてくれます。

4 ブレックファスト&フォートナム・アンド・メイソン シャンパントリュフ
渋みとコクがあるブレックファストと、香りも味わいもしっかりしたシャンパントリュフのペアリング。紅茶の深い味わいに濃厚なシャンパンガナッシュの香りが重なり、余韻が長く残ります。私が個人的にもっとも気に入ったペアリングがこれ。ちなみにユーハイム社長がいちばん気に入っているのも、この組み合わせだそうです。

5 ロイヤルブレンド&プリンアラモード
このブレンド自体が、ミルクととてもよく合うため、生クリームやカスタードクリームをたっぷり使ったプリンアラモードとの相性は抜群。力強くこくのある紅茶と、濃厚なクリームが、お互いの風味を引き立て合います。

ひと通りペアリングを堪能したところで、そこはスイーツ好きや食に興味のある参加者の集まり。ペアリングを崩してのテイスティングが始まります。
「意外と相性がいい」という参加者が多かったのは、ロイヤルブレンドとシャンパントリュフ、ロイヤルブレンドとバナナボートの組み合わせ。ロイヤルブレンドは生クリームとよく合ううえ、濃厚なショコラに合わせても存在感があります。
ダージリンとプリンアラモードも「プリンをおいしく味わえる」と好評でした。

一方、ダメだったのがセイロンオレンジペコとフォートナム・アンド・メイソン マンゴーチャツネ。マンゴーチャツネの存在感が強すぎて、セイロンオレンジペコの繊細な香りがかき消されてしまいます。「渡辺さんが、紅茶がお湯みたいに感じられた組み合わせって、これじゃない?」「最初に飲んだ時は、香り豊かな紅茶だと思ったのに、マンゴーチャツネを食べた後だと味も香りもそっけなく、同じ紅茶とは思えない」といったコメントが目立ちました。

「おいしいお茶は酔う」といわれますが、香り高い紅茶(しかも冷めたらすぐ熱々の紅茶と差し替えてくれます)を次々に味わい、参加者のみなさんはまるでほろ酔いになったよう。紅茶が進むほど、会場も賑わいを増していきます。

紅茶でもっとも人気が高かったのは、ロイヤルブレンド。ロイヤルブレンドは50種類以上の茶葉の中で、日本でも英国でも、もっとも売れているブレンドとのこと。日本ではダージリンも人気があるそうです。

ここで、さらにサプライズとして、なんと8種類の新作生ケーキが、ブッフェスタイルで登場しました。「もう食べられない」といいながら、そこはスイーツ好きの集まり。新たな味の組み合わせを試すべく、参加者のみなさんは次々と試食していました。

ちなみに、この夜味わった新作ケーキは、
グレープフルーツのケーキ(柑橘の香りが、アールグレイと好相性)
ホワイトチョコレートのケーキ(ダージリンで口をさっぱりさせるのがおすすめ)
オレンジのクリーム(セイロンオレンジペコとよく合います)
カシスと洋なしのケーキ(カシスと洋なしのねっとりした酸味を、アールグレイに合わせます)
マロングラッセとアーモンドのケーキ(渋みの強いブレックファストで、大人っぽい組み合わせ)
マンゴーのケーキ(個性の強い味わいなので、アールグレイと)
いちごのショートケーキ(ロイヤルブレンドと合わせると、王道の味わい)
クレープとチョコレートクリームのパフェ「ニッカポッカ」(クリームを受け止めるロイヤルと)
と、怒濤の全8種類という豪華なラインナップ。
高脂肪率の濃厚な生クリームにバニラの風味を効かせたショートケーキとロイヤルブレンドの組み合わせが、私個人的にはいちばん好みでした。

最後には、ティーリーフとティーバッグ、それぞれの紅茶のおいしい淹れ方まで習って、会は時間いっぱいで終了。自宅でもシーンに合わせた紅茶を、と併設のショップで茶葉を求める方もたくさんいらっしゃいましたが、紅茶は開封後1か月くらいで飲みきらないと、香りがとんでしまうそう。個人宅では何種類も揃えて飲み比べるのは、むずかしそうです。そのため、何にでも合わせやすいロイヤルブレンドが人気でした。
なお、「紅茶とお菓子のペアリング」は、現在日本橋三越本店と、横浜ランドマークプラザの「フォートナム・アンド・メイソン」で体験できます。今回参加できなかった方、紅茶の世界を楽しみに、ぜひ足を運ばれてください。


 

<ご案内>

「フォートナム&メイソン」というブランドはご存知ですね?
300年以上続いている、英国の高級食料品百貨店、楽しい食生活を応援してくれる、“食文化のセレクトショップ”です。

今回はここの紅茶とケーキのペアリングを体験して頂きます。企画に至った経緯と、「フォートナム&メイソン」と私の関わりは、このページの最後に載せておきます。懐かしい思い出です。

“紅茶を知り、その紅茶に合うお菓子を学ぶ”これが今回のギリークラブの考えです。らプロの方が検討した組み合わせ、5セットを試食して頂きます。

◆セイロンオレンジペコー&レアチーズケーキ
紅茶の特徴:スリランカ南西の高原が原産。
まろやかで澄んだ味わいを持ち、午後のお茶にも朝食のお茶にも最適。

ペアリング:この渋みが少なく香りも控えめな紅茶には、シンプルな味のレアチーズケーキを合わせます。口の中をさっぱりさせてくれるだけではなく、レアチーズのおいしさを引き立てて、その余韻を残してくれます。

◆アールグレイクラシック&フォートナム・アンド・メイソン マンゴーチャツネ
紅茶の特徴:ベルガモットの香り豊かな茶葉。
午後のひと時や、気分転換をしたい時におすすめ。

ペアリング:味わいも香りも個性的なアールグレイクラシックには、同じように個性派のマンゴーチャツネを合わせます。ベルガモットの香りと、酸味、甘み、辛みが絶妙に溶け合ったチャツネ独特の後味が、それぞれ主張し合って新しいおいしさを生み出します。

◆ダージリンBOP&バナナボート
紅茶の特徴:ヒマラヤ山脈のふもと、海抜2000メートル以上ある高地で栽培されたダージリン。
軽くて繊細な味わいとまろやかな香りが特徴。

ペアリング:すっきりとしたダージリンティーには、ソテーしたバナナと生クリームのまったりとしたバナナボートを合わせます。紅茶のほどよい渋みが口の中をリフレッシュし、ケーキの次のひと口を新鮮な味わいにしてくれます。

◆ブレックファスト&フォートナム・アンド・メイソン シャンパントリュフ
紅茶の特徴:北東インドの秘境ブラマプトラ渓谷で栽培された、力強いアッサムの茶葉。

ペアリング:渋みとコクがあるブレックファストには、香りも味わいもしっかりとしたシャンパントリュフを合わせます。紅茶のコクと濃厚なシャンパンガナッシュが口の中で重なり合い、深い余韻を残します。

◆ロイヤルブレンド&プリンアラモード
紅茶の特徴:フォートナム・アンド・メイソンで一番の人気を誇る、アッサム主体の強めでコクのあるブレンドティー。

ペアリング:ミルクととてもよく合うこの紅茶には、生クリームとカスタードクリームをたっぷり使ったプリンアラモードを合わせます。力強くコクのある紅茶と濃厚な味わいのクリームは、お互いの風味を引き立て合う最良のパートナーです。

まずは5種の紅茶を飲み比べ、基本を知って頂きます。セイロンオレンジペコー、アールグレイ、ダージリン、ブレックファスト、ロイヤルブレンド、フォートナム&メイソンの紅茶をこのように飲む比べる事は、なかなかできませんし、それぞれの特徴がよく分かるんですね。

紅茶を理解した上で、上記5つのケーキとの組み合わせを食べて頂きます。私も試食しましたが、これが本当に違うんですね。デリケートな香り、味わいの紅茶には、やはりそのようなケーキが良いですし、強い個性のあるお菓子には、やはり強い香りの紅茶が合います。

そうでないものを合わせると、美味しい紅茶がまるでお湯のように感じたり、微妙なお菓子が、紅茶の強い香りでぐぐっと包まれてしまったり・・・やはりベターハーフというものは存在するのですね。

今まで“香茶とケーキ”にするのは、コーヒーよりソフトだから、、、ぐらいの理由で味わっていましたが、茶葉によってこんなに異なるちとは、、、本当に新しい発見でした。

それをご自身で味わって下さい。今までの何も考えてなかったとは言いませんが、新しい世界が広がります。

終了後は、他のお菓子もお出ししますので、自由にご自身の“紅茶とケーキの組み合わせ”を楽しんでください。“合わない組み合わせ”も体験して下さい。

・フォートナム&メイソンの紅茶の種類(これが凄いんですね)
・紅茶それぞれの香りと味わいの特徴
・フォートナム&メイソンの生ケーキの特徴、種類
・紅茶とケーキ、組み合わせに当たっての基本
そんな事もしっかり伺いましょう。

その後、フォートナム&メイソンに行く楽しみがまた増えますし、オンメニューに先立っての試食会、奮ってご参加ください。同好の方同士、プロの方とも交流できるのがギリークラブ、貴重な実体験、どうぞご期待下さい。

※当日は多くのケーキを食べて頂きます。
箱を用意しますので、食べきれない分はお持ち帰り下さい。
何も残さないで頂きたい、これがギリークラブの考えです。

酒の飲みすぎで破滅する方はいますが、(最近もそうでしたね)、
甘いものは人の表情を和らげますし、優しくします。
奮ってのご参加お待ちしています。

<参考サイト>

●フォートナム&メイソン
http://www.fortnumandmason.co.jp/

●英国 フォートナム&メイソン
http://www.fortnumandmason.com/

●ユーハイム トップ
http://www.juchheim.co.jp/

<実施概要>

●フォートナム&メイソン 紅茶とケーキ組み合わせ

●日時:3月12日(木)18:00〜20:00
17:45 受付開始 早くいらした方にはゲストを先にご紹介します
18:00 セミナー開始
19:15 交流会
20:00 終了

●会場 フォートナム・アンド・メイソン ティショップ
中央区日本橋室町1-4-1 日本橋三越本店(新館)B2
TEL: 03-3243-9881
http://www.fortnumandmason.co.jp/tea/index.html
※ご参加の方に詳細をご連絡します。

●ゲスト:矢野 茂氏(株式会社ユーハイム フォートナム・アンド・メイソン事業室長)

●会費:ギリークラブ会員 7,000円  ビジター 9,000円

●参加人数:申込先着順 20名限定 (メンバー優先です)
●応募締め切り:3 月5日
(それ以前でも満員の際には締め切ることもあります。)
※満員の際の、キャンセル待ちは可能です。

<参考>

「フォートナム&メイソン」と渡辺との関わり

私はサントリー宣伝部時代、英国でのゴルフトーナメント担当で、80年代には年に2回、ロンドンに滞在していましたが、当時のオフィスがフォートナム&メイソンから徒歩1分でした。

家族や会社関係の方の土産に紅茶を買ったり、持って帰れないけれど、日本では食べられない、Smoked Cod Raw (巨大なたらこの燻製ですね)を買ってホテルで食べたり、食料品だけではないデパート内部を歩いてみたり、懐かしい思い出です。

1階にあったカフェで生ケーキを食べたどうか、これは定かではないのですが、実はあまり「フォートナム&メイソン」生ケーキには印象がありません。スコーンやマフィン、そんなものを食べていました。

英国好きの私も、フランスやイタリア、最近はドイツ菓子を食べますが、考えてみたら、英国の生ケーキに関しては何も知りません。紅茶の国であり、その種類は沢山ありながらも、紅茶とケーキの組み合わせには、あまりこだわっていませんでした。

フォートナム&メイソンを日本で展開しているのはユーハイムさん、ユーハイムの方とお話していたら、このような企画に出会いました。アフタヌーンティーだけでなく、紅茶とケーキの組み合わせを、積極的に推薦していかれるお考えのようです。

案内原稿にこのような表現があります。紅茶は、ワインと同じように、産地やブレンドの仕方などによってその味わいは様々です。紅茶のお供であるお菓子にも、生地の種類や使用するフルーツ、クリーム、スパイスなど、味に変化を与える様々な要素があります。紅茶をより相性の良いお菓子と合わせることは、「紅茶とお菓子」という一見当たり前のような組み合わせに、新しい発見をもたらします。こちらのメニューでは、フォートナム・アンド・メイソンがセレクトした紅茶とお菓子が織り成す、新しい味わいを体験していただけます。

ならば、まずギリークラブで試食会をさせて頂きたいと相談し、今回実現にこぎつけました。そして・・・ラッキーな事に私が試食をさせて頂きました。

素人ですから、あまり種類が多いと混乱しますので、ケーキと紅茶の組み合わせ候補を8種類くらいでしたが・・・無理を言って“合わない組み合わせ”も体験させて頂きました。これは、貴重な体験でした。このような体験を皆様も味わってみませんか?

フォートナム&メイソンシリーズの始まりです。