<GILLIE>株式会社ギリー
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GILLIE CLUB

和・倶楽部 歌舞伎セミナー&鑑賞
それぞれの忠臣蔵 「堀部彌兵衛」「清水一角」「松浦の太鼓」観劇、
そして本所吉良邸跡見学会


<ご案内>

ギリークラブの歌舞伎鑑賞の会です。12月の歌舞伎は『忠臣蔵』です。12月14日は播州浅野家の旧家臣が本所の吉良邸に討入り、大石内蔵助以下47人の赤穂浪士が主君の仇を討った、あまりにも有名な元禄の刃傷事件の日です。

昨年の国立劇場は10月、11月、12月と3ヶ月連続で、真山青果作の戯曲『元禄忠臣蔵』を上演しましたが、いやぁ、大人気でチケット入手に苦労した1年前を思い出します。

それだけ忠臣蔵は日本人の心に深く入り込んでいるのですが、今年の忠臣蔵、違う方向から見ることによって、益々興味深いものになりそうです。

それぞれの忠臣蔵討つ者・討たれる者・見守る者吉良邸討入の陰にはさまざまな人間のドラマがあった!

この文章にあるように、今回観劇する3つの作品、『堀部彌兵衛』『清水一角』『松浦の太鼓』は、私も初めて観ますが、とても期待できる内容です。

国立劇場文芸家の岡野氏に聞きましたが、吉右衛門さん、とっても気合が入っているようで、観劇する前からこんなに期待して良いのかと思うほどです。

その岡野氏から観劇直前セミナーで、見どころを伺い、この三作を一挙に観ます。観劇直後はセミナー後半、何でも質問会です。忠臣蔵、歌舞伎の基本、初心者が何でも質問してよい時間です。毎回この時間が大いに盛り上がるのです。

そして、その後は希望者で吉良邸跡に行きます。もう冬至近い時期ですので暗いかと思いますが、討入りは夜中、雰囲気はより分かると思います。

暖かい格好をして、寒い吉良邸跡に行った後は、身体の中から暖める時間です。近くの蕎麦屋さんに行って日本酒を飲みましょう。(希望者のみ、先着8名だけで実施します。)

ということで、奮ってのご参加お待ちしています。

今回も新装なった雑誌「演劇界」を1冊差し上げます。
(演劇界:http://www.engeki.co.jp/

ギリークラブでは今後「演劇界」さんともご一緒していきます。どうぞお楽しみにして下さい。

ということで、12月恒例の忠臣蔵でご一緒しませんか?奮ってのご参加お待ちしています。

<実施概要>

●和・倶楽部 歌舞伎セミナー&鑑賞
それぞれの忠臣蔵 「堀部彌兵衛」「清水一角」「松浦の太鼓」観劇、
そして本所吉良邸跡見学会
●日時 12月16日(日)
10:30 受付開始(伝統芸能情報館 3F レクチャー室)
10:45 『忠臣蔵』観劇直前セミナー、舞台の見所、裏話
 講師:岡野 豪氏(国立劇場芸能部文芸室主任・歌舞伎作家)
11:30 大劇場に移動
12:00 歌舞伎 開演
『堀部彌兵衛』 四幕
  第一幕 高田馬場
  第二幕 芝愛宕下青松寺の客間
  第三幕 同(十日経過)
  第四幕 米沢町弥兵衛宅(十五年経過)

河竹黙阿弥=作
『清水一角』 一幕二場
  吉良家牧山丈左衛門宅の場
  同   清水一角宅の場

秀山十種の内 『松浦の太鼓』 二幕三場
  序 幕 両国橋の場
  二幕目 松浦邸の場
  同  玄関先の場

(出演)
中 村 吉右衛門
中 村 芝 雀
市 川 染五郎
中 村 歌 昇
中 村 歌 六
         ほか
16:30 終演予定 その後観劇直後セミナー(岡野氏)
17:30 吉良邸跡見学(両国)
18:30 懇親食事会(希望者のみ)

●会費 ギリークラブ会員、9,000円 ビジター 11,000円
(チケット代、プログラム代、茶話会費、講師謝礼分担金)
※今回ご参加の方には雑誌『演劇界』を1冊差し上げます。
※懇親食事会費(5,000円程度)は別途です。
●募集人数:30名限定 (お早めにお申込み下さい)
●会場 国立劇場大劇場(半蔵門)
(国立劇場への行き方)
http://www.ntj.jac.go.jp/gekijo/kokuritsu/index.html#access

<参考>歌舞伎を知るためのサイト

●日本芸術文化振興会(国立劇場)
http://www.ntj.jac.go.jp/
●伝統歌舞伎保存会
http://www.kabuki.or.jp/
●歌舞伎・演劇
http://www.shochiku.co.jp/play/index.html
●文化デジタルライブラリー
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/
●歌舞伎座
http://www.kabuki-za.co.jp/
●日本俳優協会
http://www.actors.or.jp/index2.html

<今回の鑑賞作品>国立劇場ちらしより

『堀部彌兵衛』

 浅野家の江戸留守居役・堀部彌兵衛は、高田馬場で、伯父の仇討をする中山安兵衛を目撃。名も知らぬ彼にほれこみます。しばらくして彌兵衛は、亡き息子の墓参のおり、安兵衛に再び遭遇。彌兵衛は、安兵衛に懇望して養子にむかえ、乳飲み子の一人娘の許婚にします。15年後、主君の敵吉良の屋敷に討入る日、彌兵衛は、安兵衛に娘と祝言を上げさせ、勇躍して安兵衛と討入りにむかいます。

 昭和14年、劇作家宇野信夫が初代中村吉右衛門にあてて書きおろし、初演された作品。さらに8代目松本幸四郎(白鸚)によっても上演され好評を博しました。当代吉右衛門が、養父が初演し、実父が引き継いだ彌兵衛に、歌昇の安兵衛を得て挑む舞台にご期待下さい。

『清水一角』
 吉良家の警護役・清水一角は、日頃から酒癖が悪く、同役の牧山丈左衛門が年忘れの酒宴を催している席に酔って乱入し、油断を責める暴言を吐きます。弟与一郎が家に連れ帰り、姉のお巻とともに意見をしますが、一角は酒樽を枕に高いびき。しかし、夜討ちを告げる陣太鼓の音を聞くと、がばとはね起き、かねてお巻が用意してくれた肌着を付けて、凛々しく御殿へ駆けつけるのでした。

 赤穂浪士に対し華々しく応戦した吉良方の侍として、講談などでも名の知られた清水一角の物語。明治6年(1873)11月に初演された河竹黙阿弥の作品です。今回は46年ぶりの上演で、芝雀のお巻、歌六の丈左衛門を得て、染五郎が初役で一角に挑みます。

秀山十種の内 『松浦の太鼓』
 吉良邸の隣に屋敷を構える松浦鎮信は、宝井其角に俳諧を学ぶ風流な文人大名。また、武士道を尊ぶ心も強く、同じ其角門下の赤穂浪士・大高源吾の妹お縫を腰元として抱えています。が、いくら待っても討入りは行われず、源吾が笹売りに身を落としたと聞いた鎮信は、お縫に解雇を言い渡します。ただ、気になるのは、其角の発句に対して源吾が詠んだという「明日待たるるその宝船」の付け句・・・と、その時、山鹿流の陣太鼓が鳴り響き、鎮信は、逸早く、その意味を察知します・・・

 三代目歌六から長男の初代吉右衛門に伝えられ、その当たり役を集めた「秀山十種」にも選ばれた播磨屋の家の芸。当代吉右衛門の鎮信も、すでに定評ある名品です。

参考 <赤穂義士事件、通称忠臣蔵とは>

「江戸城、松の廊下での刃傷事件」と「吉良邸討入り事件」の2つの事件。
江戸城での刃傷は元禄14年(1701年)3月14日、浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)の吉良上野介(きらこうづけのすけ)への刃傷。吉良邸討入りは翌年元禄15年12月14日深夜 (15日未明) 浅野家遺臣たちによる吉良邸討入り。

江戸時代になって100年になるこの時代、五代将軍綱吉の専制政治、柳沢吉保が側用人として権勢を誇っていた。播州赤穂城主、浅野内匠頭は、勅使御馳走役という大役の責に任じていながら、その指導者たる 高家筆頭吉良上野介からの度重なる嫌がらせに逆上、殿中という場所柄もわきまえず、「この間の遺恨覚えたるか」と声を発して、吉良に斬りつけた。これは武家にあるまじき行為として、浅野内匠頭は即日切腹、浅野家の御家断絶が言い渡された。

その知らせを受け筆頭家老の大石内蔵助(おおいしくらのすけ)らが中心となって、対応を協議、大いなる議論の結果城を明け渡し、浪人となった赤穂・浅野家の家臣たちの苦闘が始まった。その後討ち入りまでの1年10ケ月もの間、浪士達のそれぞれのくらしぶりは、芝居や演劇、ドラマ化されるなど、多くの物語があるが、実際のところ詳細は不明である。

翌年12月、入念な準備の元、大石内蔵助ら赤穂浪士47名が本所の吉良邸へ討ち入り、見事主君の仇、吉良上野介の首を取り、その後江戸市民の歓声の中、四十七士は高輪泉岳寺まで行進、主君の墓前に報告したあと幕府に出頭する。幕府は翌元禄16年2月に全員の切腹を命じ、事件は幕を閉じるが、江戸時代の大事件、早速戯曲や人形浄瑠璃になり、大人気を博す。中でも「仮名手本忠臣蔵」が浄瑠璃、歌舞伎の最高気狂言となり、これを母体に無数の書き換えものが出回る。日本人が最も愛する敵討ち物語といっても過言ではない。

<和・倶楽部>

ギリークラブの日本文化の会を和・倶楽部と呼びます。
少々ややこしいですが、こう呼びたい気持ち何となく分かって下さい。

「日本人に生まれたことを喜びたい。」 
それが『和・倶楽部』の考えです。多くの方が自国の文化に直接触れ、自らの感性を研ぎ澄ませると共にビジネスに、役立てて頂きたいと思っています。気になっていてもなかなか自ら手配して見に行くことがおっくう、日本文化とはそういうものでありませんか?

同じく日本文化超初心者の渡辺が、こういう機会をアレンジしますので、どうぞお気楽に参加して下さい。もちろんお一人でも結構です。ご一緒に体験しませんか?こんなに素晴らしい事が日本にはあります。

国立劇場さんはじめ、色々な方が我々の活動に注目し、ご協力をいただいています。どうぞお時間があればご一緒しましょう。