<GILLIE>株式会社ギリー
ギリークラブ
TOP
クラブ概要
メンバーメリット
入会案内
アップデート
2008年セミナー詳細
2007年セミナー詳細
2006年セミナー詳細
2005年セミナー詳細
2004年セミナー詳細
2003年セミナー詳細
2002年セミナー詳細


GILLIE CLUB

和・倶楽部 文楽観賞会

<ご案内>

【満員御礼】

ギリークラブの内、日本文化の会を和・倶楽部と呼んでいます。その和・倶楽部でも大人気のシリーズが文楽=人形浄瑠璃です。

会を重ねていけば、文楽関係者の方とも懇意になってきています。そして、色々な事も聞ける機会も増え、だいぶ詳しくなりました。でも、和・倶楽部は超初心者の視点で行います。
まだまだ知ったかぶりが出来るほど詳しくはありませんし、毎回新しい発見があるというのは、そういうことです。皆様と一緒に基礎を学びながら観賞しましょう。

ただ、今回に限ってはセミナーなしで観賞会をします。初めての方はどうぞこのサイトで学習して下さい。

(文化デジタルライブラリー)
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/
この中の舞台芸術教材1にある文楽偏をご覧下さい。

文楽は350年程の歴史を持っている芸能ですが、単なる人形芝居ではなく、語り、三味線、人形の総合芸術、物語に没頭し、感情移入し、心を震わされることもしばしばです。

たしかに最初はとっつきが悪く、義太夫節は何を言っているのか、これはさっぱり分からないのも事実です。

でも、イヤホンガイドの情報、技芸員や劇場関係者の方に、ありゃなんですか?と聞ける状況になりましたので、江戸時代から脈々と続く日本人の心が段々分かって来ました。

3回続けてご覧になると、文楽が何となく分かります。そしてハマる人が多いのです。何が文楽だ、と思っている方、一回ご覧になる事をお勧めします。

お一人でも大丈夫、初めてでも心配ありません。渡辺が責任を持って文楽の楽しさへご案内します。何せ応援してくれるプロの友人が沢山サポートしてくれる会です。

12月は毎年若手に大きな役がつく公演になっており、文楽の次代を担う技芸員たちの頑張りが見られます。近松門左衛門の『信州川中島合戦』と近松半二の『新版歌祭文』、いずれも人気演目で、大夫の語り、三味線の音色、そして人形のあでやかさ、華麗さも見ものです。

そして、終演後の食事会も和・倶楽部の楽しみです。共通体験した方の観劇直後の会は初対面とは思えない親密さです。お一人で参加された方が、どんどん打ち解けていく姿を毎回見ています。そんな交流会がギリークラブなのです。

今回はそれが吉田幸助氏の忘年会であり、いつもとは違った雰囲気の中で過ごせると思います。渡辺も一参加者になりますので、一緒に楽しみましょう。

奮ってのご参加お待ちしています。

<実施概要>

●和・倶楽部 文楽観賞会
●日時 12月9日(日)
13:30 受付開始
14:00 文楽公演
◇信州川中島合戦(しんしゅうかわなかじまかっせん)
  輝虎配膳の段
◇新版歌祭文(しんぱんうたざいもん)
座摩社の段
野崎村の段
 17:50 終演予定

19:00 吉田幸助氏忘年会(別会費 8.000円)
ご希望の方で吉田幸助さんの忘年会に参加します。
 昨年も参加しましたが、文楽の風情もあり素晴らしい忘年会です。
 沢山の方に来てくださいと幸助さんからのお誘いです。

<公演チラシ>
http://www.ntj.jac.go.jp/cgi-bin/pre/performance_img.cgi?img=2638_1.jpg

●会費 ギリークラブ会員、6,500円 ビジター 8,000円
会費に含まれるもの。(観劇チケット、プログラム代)
●募集人数:40名限定。【満員御礼】
●会場 国立劇場小劇場(半蔵門)
(国立劇場への行き方)
http://www.ntj.jac.go.jp/gekijo/kokuritsu/index.html#access

<吉田幸助氏忘年会>
●日時 12月9日(日)19:00〜
●会場 銀座クルーズクルーズ
●会費 8,000円

<参考>文楽を知るためのサイト

●国立劇場(日本芸術文化振興会)
http://www.ntj.jac.go.jp/
●国立文楽劇場
http://www.ntj.jac.go.jp/bunraku/index.html
●文楽協会
http://www.bunraku.or.jp/japanese.html
●人形浄瑠璃 文楽
http://www.lares.dti.ne.jp/~bunraku/index.html
●文楽への誘い
http://www2.ntj.jac.go.jp/unesco/bunraku/jp/
●文化デジタルライブラリー(文楽)
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/
●BUNRAKU MOJIHISADAYU'sPAGE(竹本文字久大夫)
http://www002.upp.so-net.ne.jp/bunraku/c1.htm
●Sakiho.Com(豊竹咲浦大夫)
http://www.sakiho.com/Japanese/
関西の伝統芸能の歴史 人形浄瑠璃の歴史と特色
http://www.kippo.or.jp/culture/geinou/rekishi/joruri/main.html

<今回観劇する演目>

◇信州川中島合戦  輝虎配膳の段

 甲斐の武田信玄と越後の長尾輝虎(上杉謙信)の川中島の合戦をテーマにした近松門左衛門晩年の傑作す。

 戦に破れた輝虎は武田家の軍師・山本勘助を味方につけようと、勘助の老母・越路と妻のお勝を自らもてなします。しかし、輝虎の計略であると気づいた越路らは配膳を足蹴にして輝虎の怒りを買ってしまいます。とっさにお勝は琴歌によせて詫びて老母の命を助けます。越路は輝虎に対して一歩も引けを取らない気迫と位を必要とする難役で、『菅原伝授手習鑑』の覚寿、『近江館先陣館』の微妙とともに文楽の“三婆”と呼ばれる大役とされています。

◇新版歌祭文   座摩社の段 野崎村の段

 「野崎村」の単独上演が多い作品ですが、今回は国立劇場では20数年ぶりの上演となる「座魔社」から続け、「野崎村」も俗に“あいたし小助”と呼ばれる端場からご覧いただきます。

 手代小助にだまされて売掛金を取られてしまった丁稚久松は、野崎村の養い親の久作の家に戻されてきます。久作は金を弁償し、久松は久作の女房の連れ子おみつと祝言することとなります。祝言を前にうきうきしたおみつの前に久松と恋仲のお染が現れ、おみつは不安を抱くのですが、やがて二人の覚悟を知って仏門に入り身を引くのでした。
段切の三味線の華やかな旋律がおみつの哀れさを一層引き立て、深い感動を呼ぶことでしょう。

文楽の基本はこのサイトでどうぞ。
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/index.html
このサイト内、(舞台芸術教材1)にある文楽編1,2で文楽の基本的なことがありますので、ぜひご覧になっておいて下さい。

<<文楽とは>>

文楽は世界文化遺産にも登録されている、日本の誇る伝統芸能の一つです。人形浄瑠璃文楽座というのが正式な名称ですが、通称文楽と呼ばれていますので和・倶楽部も文楽の会と称しています。

ストーリーテラーとして義太夫節を語る大夫(たゆう)、全ての情景を太棹の三味線とバチ一つで描写する三味線弾き、1体の人形を主遣い、左遣い、足遣いの3人であやつり、あたかも人間のような表情としぐさで人を魅了する人形遣い、その3者(三業)が絶妙に調和して作り出す総合芸術です。

350年ほど前に竹本義太夫と近松門左衛門という二人の天才が大阪に現れ、それから義太夫節による人形浄瑠璃は大評判となりました。竹本座創設は1684年(貞享元年)、近松作品の『曽根崎心中』が大当たりしたのが1703年(元禄16年)です。

江戸時代における時代劇が『時代物』、現代劇が『世話物』と呼ばれ、それぞれに見どころのある作品が多く、文楽が初演で評判になり次いで役者芝居である歌舞伎に移植される作品(丸本ものといいます)も多いのです。

人形に託して人間の奥底を拡大して見せてくれる作品が多く、江戸時代の日本人の忠義、義理、人情、愛憎、といった人間的葛藤をもたらす悲喜劇に涙したり、憤慨したり、感心したり、とても人形劇とは思えない内容です。

初心者はまず舞台上の人形に目が行きます。娘は本物の女性より綺麗(すみません!)ですし、侍、町人、それぞれのしぐさから当日の世相や価値観、そして今も変わらない人情が伝わってきます。

人形遣いのメイン(主遣い)は顔を出しているのに、物語が佳境に入ると、、、顔が、姿が消えてしまうのです。人形だけしか見えなくなってきます。ふと気がつくと、『あ、人間国宝の人の顔を消してしまったぁ』という事になるのですが、人形が人間になり・・・そしてその物語に入り込み・・・気がついてみると涙を流している自分がいたりするのです。

舞台右手に床(ゆか)と呼ばれる浄瑠璃を語る太夫と三味線弾きが座る場所があります。くるりと回って出てくるので「盆」と言われたりします。

何といっても文楽は太夫が中心、人形セミナーで桐竹勘十郎さんが「太夫がへたくそだと人形は滅茶苦茶になります・・・」とおっしゃっていましたが、それだけ重要な中心人物です。太夫の張り切りようは物凄く、汗をだらだら流して、情景を、1人何人もの登場人物の台詞を語り分けます。

その横で静かに座っているように見える三味線、これは決して伴奏ではありません。太棹の三味線(三味線には太棹、中棹、細棹という3つの大きさがあります)を駆使して、音楽というより情景を奏でます。そして、時に太夫をリードする役割もします。

そのような三者が繰り広げる人間ドラマが文楽です。文楽を知るには多くの書籍やサイトがありますが、毎回のセミナーで皆さんが口をそろえておっしゃる事があります。 「文楽は娯楽です。まずは楽しんで下さい。」

そうです、まずは楽しみましょう。但し、ちょっとしたルールを知り、工夫をした方がより楽しめることの事実です。決してオタクにならず、自分が楽しむための学習の場、初心者同士が語り合える場として、和・倶楽部・文楽編を企画しています。

大夫、三味線、人形、三業が一体となって伝承されてきているので、ほぼ昔のままの演出で残っています。江戸時代の人も、明治の人も、そして我々の親の世代の人も同じ作品を観て、聴いて、涙したのです。

ネットやITを駆使し、このようにメールで案内するような時代になっても、文楽の作品は変りません。演出が変らないのではなく、その中にある人間模様が替わらないのです。

男女、夫婦、親子、友人同士、上司と部下、いい人もいれば嫌な奴もいる、今と全く変りません。分かりきった話で、みんな何回も涙するのです。

歌舞伎のように贔屓の役者を見る、様式美を楽しむ素晴らしさもあり、文楽のように、人形が人間に見えてきて、物語にどっぷり入り込み。。。そして涙する、そんな時間をご一緒しませんか?

他の芸能、エンタテインメント、スポーツなども同様ですが、その迫力、臨場感は生の舞台を体験しないと分かりません。疑似体験と実体験の差、どんなに自分の心を動かすか、どうぞご自身で体験して下さい。

和・倶楽部はいつまでも“超初心者の方に分かり易い内容”で、“熟練した人でも納得できる”コンテンツでお待ちしています。

<和・倶楽部>

「日本人に生まれたことを喜びたい。」 それが『和・倶楽部』の考えです。 多くの方が自国の文化に直接触れ、自らの感性を研ぎ澄ませると共にビジネスに、役立てて頂きたいと思っています。気になっていてもなかなか自ら手配して見に行くことがおっくう、日本文化とはそういうものでありませんか?

同じく日本文化初心者の渡辺が、皆様に成り代わってこういう機会をアレンジいたしますので、どうぞお気楽に参加して下さい。もちろんお一人でも結構です。ご一緒に体験しませんか?こんなに素晴らしい事が日本にはあります。国立劇場さんはじめ、色々な方が我々の活動に注目し協力していただいています。

和・倶楽部と称していますが、ギリークラブ活動の一環、そしてギリークラブは決して無理に入会されなくて結構ですし、初めての方はまずはビジターでのご参加をお勧めします。その後継続参加したいと思われた時にご入会という手順で考えていますので、決して無理をなさいませんように。もちろん、ずっとビジターでも結構です。(但しメンバー優先になることだけはご理解ください。)