和・倶楽部 歌舞伎セミナー&鑑賞 「摂州合邦辻」
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<ご案内>
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【満員御礼】
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ギリークラブの歌舞伎鑑賞の会です。
11月は国立劇場で人間国宝・坂田藤十郎の『摂州合邦辻』(せっしゅうがっぽうがつ
じ)を観ます。39年ぶりに完全通し上演となるこの舞台、期待できますね。(という事はあと30年ぐらい観られないかもしれません。)
今回は『摂州合邦辻』セミナーと題して、この人気狂言の基本をお聞きしたいと思います。講師はギリークラブでおなじみ、国立劇場文芸室の岡野豪氏です。
文楽では名場面を観たことはありますが、この話一体どうなっているのか、国立劇場ならではの“完全通し上演”で観られるわけですから、とっても楽しみな公演を、先に解説して頂こうという趣向です。
ストーリーは先に頭に入れておいた方がベターですが、芝居の流れに沿っての見どころ、台本や演出上の工夫など、知っておくと芝居がより楽しめる事を直前に伺う場となります。
10月14日の『俊寛』セミナーも大好評で、観劇直前のタイミングで面白い話が沢山聞けました。観劇がより興味深くなった事はいうまでもありません。
そして観劇後の茶話会、この盛り上がりも凄い!です。皆さん共通体験があるので、どんどん質問が出てきます。どんな初歩的な質問でも良いということで実施していますが、観劇直後という、一種興奮状態での質問会だけに、聞いているだけでも本当に為になる時間です。
そして、飲み会に参加された方はというと・・・お酒の力は強いですね、本当の仲間になるのです。歌舞伎漬けの1日を過ごす訳ですから当たり前ですが、お一人で参加された方が、もう旧知の友のようです。
どうぞ、そんなギリークラブの歌舞伎セミナー&鑑賞会、気軽に、気楽にお出かけ下さい。基本は初めて歌舞伎をご覧になる方向けの内容ですが、詳しい方も見逃せない内容になっています。
今回も新装なった雑誌「演劇界」を1冊差し上げます。
(演劇界:http://www.engeki.co.jp/)
ギリークラブでは今後「演劇界」さんともご一緒していきます。
どうぞお楽しみにして下さい。
ということで、秋の一日を歌舞伎でご一緒しませんか?
奮ってのご参加お待ちしています。
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<実施概要>
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●和・倶楽部 歌舞伎セミナー&鑑賞 「摂州合邦辻」
●日時 11月18日(日)
9:45 受付開始(伝統芸能情報館 3F レクチャー室)
10:00 『摂州合邦辻』セミナー、今日の見所
講師:岡野 豪氏(国立劇場芸能部文芸室主任・歌舞伎作家)
11:00 大劇場に移動
11:30 歌舞伎 開演
・摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)
序 幕 住吉社前松原の場
二幕目 高安館表書院の場
同 奥御殿庭先の場
河内国竜田越の場
三幕目 天王寺南門前の場
同 万代池の場
四幕目 合邦庵室の場
(出演)
坂 田 藤 十 郎
片 岡 秀 太 郎
坂 東 三津五郎
中 村 翫 雀
片 岡 進 之 介
上 村 吉 弥
片 岡 愛 之 助
中 村 扇 雀
坂 東 秀 調
坂 東 彦 三 郎
片 岡 我 當 ほか
15:50 終演予定 その後茶話会(岡野氏を囲んでの茶話会)
●会費 ギリークラブ会員、9,000円 ビジター 11,000円
(チケット代、プログラム代、茶話会費、講師謝礼分担金)
※今回ご参加の方には雑誌『演劇界』を1冊差し上げます。
※夕食会会費(5,000円程度)は別途です。
●募集人数:30名限定【満員御礼】
●会場 国立劇場大劇場(半蔵門)
(国立劇場への行き方)
http://www.ntj.jac.go.jp/gekijo/kokuritsu/index.html#access
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<参考>歌舞伎を知るためのサイト
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●日本芸術文化振興会(国立劇場)
http://www.ntj.jac.go.jp/
●伝統歌舞伎保存会
http://www.kabuki.or.jp/
●歌舞伎・演劇
http://www.shochiku.co.jp/play/index.html
●文化デジタルライブラリー
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/
●歌舞伎座
http://www.kabuki-za.co.jp/
●日本俳優協会
http://www.actors.or.jp/index2.html
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<今回の鑑賞作品>
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◆◇ 菅専助・若竹笛躬=作
山田庄一=補綴・演出
通し狂言
摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)四幕七場
国立劇場美術係=美術
序 幕 住吉社前松原の場
二幕目 高安館表書院の場
同 奥御殿庭先の場
河内国竜田越の場
三幕目 天王寺南門前の場
同 万代池の場
四幕目 合邦庵室の場
(国立劇場チラシより)
血のつながらない息子に、激しい恋の炎を燃やす玉手御前。道ならぬ邪恋の奥には、我が身を犠牲にしてまで愛しい者を生かそうとする熱い想いが息づいていました。「弱法師(よろぼし)」「愛護若(あいごのわか)」などの中世の伝説を踏まえて作られた古典歌舞伎の傑作です。インドの説話が西に伝わりラシーヌの「フェードル」を生み、東へ流布してこの作品に結実したともいわれており、今回は39年ぶりの完全通し上演でご覧いただきます。
河内の領主・高安左衛門は、若く美しい玉手を後妻として迎えます。左衛門にはすでに、次郎丸、俊徳丸という腹違いの兄弟がいましたが、次郎丸は、高安家の後継ぎに決まっている俊徳丸を殺す陰謀をたくらんでいます。俊徳丸には浅香姫という相思相愛の恋人がいましたが、俊徳前に向かい恋心をあらわにした玉手は、俊徳丸をだまして毒酒を飲ませ、業病にしてしまいます。俊徳丸は、病によって醜く変貌した我が身を恥じて家を出奔、落ちぶれた姿となって浅香姫と再会します。その二人に次郎丸の魔手が迫りますが、玉手の父・合邦に助けられ、その庵室にかくまわれます。
やがてそこにやって来た玉手は、親たちの嘆きにもかまわず、なおも俊徳丸に言い寄るので、合邦はついに娘を刺します。断末魔の玉手は、俊徳丸への邪恋は、敵の手から俊徳丸を守るための恋だったと明かし、我が身の生き血で俊徳丸の病を治し息絶えるのでした。
人間国宝・坂田藤十郎が、当たり役の玉手御前を東京では初めて、しかも<通し>で上演する期待の舞台。我當の合邦、秀太郎の羽曳野をはじめとする上方歌舞伎を代表する俳優陣に、三津五郎の俊徳丸と、まさに錦秋を飾るにふさわしい公演です。歌舞伎屈指の名場面を生んだ芝居の全貌が、いま明らかになります。
<「摂州合邦辻」 Japan Knowledge より抜粋>
浄瑠璃義太夫(じょうるりぎだゆう)節。時代物。二段。通称「合邦」。菅(すが)専助・若竹笛躬(ふえみ)合作。
1773年(安永2)2月大坂・北堀江市ノ側芝居初演。謡曲『弱法師(よろぼし)』、説経節『信徳丸(しんとくまる)』に描かれた盲目の弱法師の話、説経節『愛護若(あいごのわか)』に扱われた継母の恋の話などに基づき、直接には並木宗輔(そうすけ)・並木丈輔合作の浄瑠璃『莠伶人吾妻雛形(ふたばれいじんあづまのひながた)』(1733)の影響を受けた作。
河内(かわち)国主高安左衛門には先妻の子俊徳丸と妾腹(しょうふく)の子次郎丸がいて、次郎丸は壺井(つぼい)平馬と共謀、俊徳丸を殺して家督を奪おうとたくらむ。合邦道心の娘お辻は左衛門の後妻になり玉手(たまて)御前とよばれていたが、俊徳に恋をしかけ毒酒を飲ませて病にする。盲目となった俊徳は家を逃れて許嫁(いいなずけ)の浅香姫とともに、天王寺西門の合邦の庵室(あんじつ)にかくまわれる。玉手は俊徳を追ってきて執拗(しつよう)に言い寄るので、怒った合邦は娘を刺す。玉手は、不倫の恋も毒酒を飲ませたのも、俊徳を次郎丸の手から守るための苦肉の手段だったと本心を明かし、寅(とら)の年月日刻そろった誕生の自分の生き血によって難病を治し、満足して死ぬ。
計略のためという設定ながら、継母の恋の情念を妖(あや)しく描いた異色作で、下の巻「合邦庵室」は義太夫としても有数の名曲。幕末から歌舞伎(かぶき)にも移され、時代を代表する女方(おんながた)が玉手を次々に演じ、優れた演出を現代に伝えている。
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<和・倶楽部>
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ギリークラブの日本文化の会を和・倶楽部と呼びます。
少々ややこしいですが、こう呼びたい気持ち何となく分かって下さい。
「日本人に生まれたことを喜びたい。」
それが『和・倶楽部』の考えです。多くの方が自国の文化に直接触れ、自らの感性を研ぎ澄ませると共にビジネスに、役立てて頂きたいと思っています。気になっていてもなかなか自ら手配して見に行くことがおっくう、日本文化とはそういうものでありませんか?
同じく日本文化超初心者の渡辺が、こういう機会をアレンジしますので、どうぞお気楽に参加して下さい。もちろんお一人でも結構です。ご一緒に体験しませんか?こんなに素晴らしい事が日本にはあります。
国立劇場さんはじめ、色々な方が我々の活動に注目し、ご協力をいただいています。どうぞお時間があればご一緒しましょう。
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