<GILLIE>株式会社ギリー
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オペラレクチャー「ラ・ボエーム」を学ぶ

<ご案内>

超初心者のためのオペラシリーズ、第三回は「ラ・ボエーム」です。1830年代のパリ・カルティエ・ラタンが舞台の作品で、上演回数が大変多い、イタリアオペラの有名作品です。

飲食店の名前にもなっているので、ご存知の方も多いと思います。著名作品でのオペラ・デビューは分かりやすいかもしれません。

10月23日、レクチャーを聞いた作品の本公演観賞会の第一回、「フィガロの結婚」のオペラ鑑賞&交流会が行われました。

ビデオで見た、桑原氏に聞いた話がとても参考になり、『レクチャーがあったから本当によく分かった、楽しめた』終演後の交流会の場で参加者からそんな観想を頂戴し、企画者としてもほっと胸をなでおろしました。

オペラは素晴らしいものですが、予備学習無しのぶっつけ本番は、何事にも共通しますが、やはり難しいものです。せっかく数時間自分の身体と精神を預けるものですから、より理解し、楽しむため、少しは勉強しておきたいものです。

過去の公演ビデオを使用してのレクチャー、聴き所と簡単なストーリー説明、本公演のアーティストの魅力などをお聞きし、鑑賞前の学習は効果的かと思います。

ギリークラブですからセミナー+交流会で何でも聞ける場ですし、本公演を観劇できない方の参加もOK、レクチャーは無料です。劇場に2回足を運ぶ手間はありますが、それだけの価値があります。

レクチャー参加後のオペラ観劇の申し込みでOKですが、本公演の案内はもう少し早めに行いますので、事前申し込みが殺到した場合は入手困難な時もあります。その際はどうぞご容赦下さい。

もちろん、その際には事前に状況をお知らせしますので、ご興味があり参加を考えている方はご一報下さい。

ということで、オペラレクチャー第三弾です。講師である新国立劇場オペラ広報、桑原さんの解説をお読み下さい。

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オペラレクチャー付き観劇プランの第三弾は、プッチーニが作曲した青春オペラ「ラ・ボエーム」です。貧しいお針子のミミ。そのミミと恋に落ちて恋人同士となる、詩人のロドルフォ。ミミの友人ムゼッタ。そのムゼッタの恋人でロドルフォの大親友でも る画家のマルチェッロ。この4人を中心として繰り広げられる、純愛と青春のオペラが「ラ・ボエーム」です。

この作品は、「若者の恋の喜びと、別れのせつなさと未練、そして病の末の抗えぬ死」を描いており、その物語そのものに、このオペラの最大の魅力があります。ドラマは抒情的で繊細なプッチーニの音楽とともに悲しい結末へと進んで行きます。

一幕にはミミがロドルフォに自己紹介をする「私の名はミミ」、二幕にはムゼッタがマルチェッロの気を引こうとして歌う「ムゼッタのワルツ」という有名なアリアがあります。この2曲はこの作品の大いなる聴き所です。また、三幕での、ミミがロドルフォと別れる「喜んでもとのところへ」は純粋なミミの気持ちにグッと引き寄せられることでしょう。そして四幕で死期をさとったミミが、ロドルフォとともに二重唱「みんな行ってしまったのね」を歌い最期を迎えるところは、涙なしには観られません。

この作品は、新国立劇場で3回目の再演となり、新国立劇場の主要なレパートリーのひとつです。演出は粟国 淳。非常にオーソドックスで、忠実な時代考証の舞台設定です。指揮は、イタリアオペラのエキスパートである、マウリツィオ・バルバチーニがタクトを執ります。

レクチャーでは、前回公演のビデオを使用して、聴き所と簡単なストーリー説明を行ないます。それから、本公演のアーティストの魅力を少しご説明したいと思います。レクチャー(参加無料)にご参加いただいて、「ラ・ボエーム」のストーリーと聴き所のツボを是非押さえてください。レクチャーにご参加いただいて、ストーリーを把握いただければ、本公演ご観劇の時は、アーティストの魅力に集中してご堪能いただけるとおもいます。

本公演の出演者は、ミミ役に、豊かな才能でヨーロッパを中心に大活躍しているマリア・バーヨ。ロドルフォ役に、“光り輝く卓越した美声”を誇る佐野成宏。マルチェッロ役に、イタリアを中心に活躍が著しいヴィットリオ・ヴィテッリ。ムゼッタ役に、抜群の歌唱力と演技力を持ち幅広く活躍している塩田美奈子と、魅力的なキャストが揃いました。 レクチャーと併せて、観劇のお申し込みについてもお待ち申し上げております。

なお、レクチャー終了後、簡単な懇談会を予定しております。皆様のご参加・お申し込みをお待ちしております。

<公演説明 〜プレスリリースより〜>
ラ・ボエームLA BOHÈME
全4幕〈イタリア語上演/字幕付〉
作曲:ジャコモ・プッチーニ/Giacomo Puccini
台本:ジュゼッペ・ジャコーザ/ルイージ・イッリカ/Giuseppe Giacosa/Luigi Illica
原作:アンリ・ミュルジェ/Henri Murger

<作品について>
プッチーニが作曲した青春オペラ。時代考証を忠実に再現した演出は素晴らしく、キャラクターに感情移入できるプロダクション。出演者はバランスがとれたキャスティングとなっていて、ミミ役のマリア・バーヨ、ロドルフォ役の佐野成宏、そして、ムゼッタ役の塩田美奈子。音楽はプッチーニの全4楽章の交響曲のような充実したオーケストレーション。音楽創りに指揮者のマウリツィオ・バルバチーニに注目が集まる。各幕に美しく魅力的なアリアが起承転結の流れで進行し、幕切れの場面では主人公のはかなさが際立つ恋愛悲劇。最終景ではきっと涙を誘われる。

<あらすじ>
第1幕 パリのあるアパートの屋根裏部屋。4人の放浪芸術家がここで貧乏な共同生活をしている。クリスマス・イヴの夜。詩人ロドルフォと画家マルチェッロは寒さに震え、ロドルフォはついに自分が書いたドラマをストーヴにくべて暖をとる。哲学者コッリーネは金策に失敗して戻ってくるが、音楽家のショナールはアルバイトで稼いだ金貨や食料をもって帰る。皆がカルティエ・ラタンに繰り出そうとするところへ、大家のベノアが家賃の請求に現れる。一同はあわてるが、マルチェッロが機転を利かせてベノアから色事の自慢話を引き出しその上で「不道徳な奴だ」と騒いで大家を部屋から叩き出してしまう。新聞記事の執筆が残っているロドルフォだけを残して、一同は先にカルティエ・ラタンヘ向かう。隣人のお針子ミミがロウソクの火を借りにやって来るが、鍵を落とした上、風で部屋中の火が消えてしまう。ふたりは月明かりの中で恋に落ち、一緒に友人たちが待つカフェ・モミュスヘ出かける。

第2幕 クリスマス・イヴで賑わうカルティエ・ラタン。ロドルフォはミミに帽子を買ってやり、カフェ・モミュスで仲間たちに彼女を紹介する。一同が楽しく食事していると、マルチェッロのかつての愛人ムゼッタが現在のパトロン、参議院議員アルチンドロを荷物持ちのように扱いながら現れて、近くに席を取る。派手派手しい美人のムゼッタには誰もが注目するのに、マルチェッロだけは意地をはって知らんふり。そんな彼の気を引こうとムゼッタは皿を割ったり、歌ったりと目立つ行動をする。彼女はついに大芝居を打って、足が痛いと騒ぎ立てる。彼女は靴を買ってきてと金切り声で叫んでアルチンドロを追い払い、再びムゼッタの魅力の虜になったマルチェッロと抱き合う。ムゼッタは仲間たちの勘定書きをアルチンドロの勘定書きに追加し、一同はちょうど通りかかった軍楽隊の行列の混乱に乗じてその場を抜け出す。

第3幕 パリのアンフェール関門。2月末の凍てついた夜明け前。ムゼッタが歌い、マルチェッロが看板描きの仕事をする酒場が見える。ミミがマルチェッロを訪ねてくる。ミミとロドルフォは同棲していたが、最近ふたりの仲がうまく行かず、ついにロドルフォが家出してしまったので、彼女はマルチェッロに相談に来たのだ。酒場で眠り込んでいたロドルフォは、ミミが立ち聞きしているのを知らず、ミミは結核だが自分は貧乏で治療費を出せないから、彼女を救うには別れるしかないと涙ながらに語る。ミミはショックを受けるが、ロドルフォの愛を信じて別れに同意する。一方、マルチェッロも浮気っぽいムゼッタと口論になり、喧嘩別れする。

第4幕 第1幕と同じ屋根裏部屋。ロドルフォとマルチェッロはまた元のような共同生活をしている。彼らは別れた恋人を忘れられない。ショナールとコッリーネが持ってきたわずかな食料で、一同は架空の大晩餐会を始める。ふざけて決闘騒ぎをしている最中にムゼッタが飛び込んできて、ミミが死に場所を求めてやってきたと告げる。瀕死のミミのために仲間たちは薬や医者を求めて街へ散って行く。ふたりになったミミとロドルフォは愛を確認し合い、楽しかった昔を回想する。やがてミミはムゼッタが持ってきたマフを手に巻いて眠り込み、そのまま静かに死んでしまう。

●小畑恒夫:2004年9月公演プログラムより転載

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一体オペラってなんだろう?
イタリアオペラ、ドイツオペラ、オーストリア、ロシア、アメリカ、そして日本のオペラ、どんどん一流歌手が来るけれど、何から入ったらよいのか、それ以前にあんな高いチケットで何を楽しんでいるのだろう?

そんな事を思ったことがあると思いますが、まずはレクチャーで知り、素朴な疑問をぶつけさせていただき、なるほどとある程度予備知識が入ったところで本公演を迎えれば、わくわく感もあいまって、楽しさが違うと思います。

初心者に分かりやすいオペラ入門のギリークラブ、新国立劇場運営財団の飯島健氏はじめ、スタッフの皆さんと一緒に考えた方法です。

単なるセミナー、鑑賞会だけではなく、ギリークラブらしく素晴らしい時間を共有したお仲間、参加者同士の「オペラ交流」ができるような内容に、と思っています。

毎回初心者向けで実施しますので、今回だけ単独参加でも全く問題ありません。このページの最後に年間の予定を付けておきます。

<参考情報>

♪そもそもオペラって?
ルネサンス後期の16世紀末、フィレンツェで“古代ギリシャの演劇を復興しよう”という流れからギリシャ悲劇を模範に、<歌うようなセリフを用いる劇>が考えられたのがオペラの起源といわれています。つまり、オペラを一言で説明いたしますと“セリフが歌で表現されているドラマ”なんです。

♪オペラの魅力は?
第一に、歌手の“声の魅力”をご堪能ください。
世界で一流と言われる“歌手の声”はまさに芸術品です。聴いていると、心地良かったり、圧倒されたり、涙が出てきたり。この素晴らしさを説明するのは言葉では非常に難しく、体験していただくことが一番の近道なのですが、それをあえて言葉で説明いたしますと、「凝っている肩にクーッとツボ゛に入ってほぐしてくれる、ゴッドハンドのエステシャン」のように、皆様の心に歌手たちの歌声は染み渡るでしょう。

第二に、“ストーリーの展開と音楽の融合”をご堪能ください。
オペラは、優れた文学作品を台本化して、そのストーリーに合わせて作曲家が曲を作曲して完成した作品がほとんどです。そして「オペラのドラマは“男と女のドラマ”がほとんどである!」と申し上げて過言ではございません。恋愛ドラマに素晴らしいBGMは不可欠ですが、その原点はオペラにあるのです。

第三に、“視覚的にドラマを支える舞台セットと照明と衣裳の融合”をご堪能ください。
<最愛な人に対する“愛の告白”にはロケーションがとても重要>という意見に、皆様ご賛同いただけると思います。デザイン空間で繰り広げられるストーリー、雰囲気を盛り上げるドラマティックな照明効果、キャラクターに合わせてデザインされた衣裳。視覚的にもすべてが“芸術作品”の中でオペラは公演されるのです。

<参考サイト>

●今回公演「ラ・ボエーム」のホームページ
http://www.nntt.jac.go.jp/season/updata/20000010.html
●新国立劇場トップ
http://www.nntt.jac.go.jp/
●オペラ入門
http://www.nntt.jac.go.jp/bravo_opera/index.html

<実施概要>

●ギリークラブ オペラレクチャー「ラ・ボエーム」を学ぶ
●日時:11月17日(土)13:30〜16:00
13:00 受付開始
13:30 レクチャー
15:00 交流会へ
16:00 終了
●会場 新国立劇場 5階 情報センター(京王線初台駅直結)
●ゲスト:桑原 貴氏(新国立劇場制作部 オペラ広報)
●会費:無料 交流会会費(お茶代)は別途個人負担
●参加人数:申込先着順 25名限定
・2008年1月26日(土)オペラ観劇会参加者、メンバーが優先となります。
・但し余裕があればそれ以外の方も参加できますので気楽にお申し込み下さい。
●応募締め切り:11月10日
それ以前でも満員の際には締め切ることもあります。
但し、席に余裕があれば締め切り後でも受け付けます。
お問い合わせ下さい。

なお、今回学ぶ「ラ・ボエーム」本公演の観劇&交流会は
2008年1月26日(土)14:00開演です。
チケット手配の都合上、12月20日までにお申し込み下さい。
現段階でご希望の方はご意向をお知らせ下さい。

<オペラ「ラ・ボエーム」観劇&交流会>
○日時:2008年1月26日(土)14:00
○会場:新国立劇場
○会費:ギリークラブメンバー 27,000円 ご同伴ビジター 29,000円
(S席での観劇+終演後の交流会費)


<参考 2007-2008シーズンのオペラ、レクチャー付鑑賞シリーズ>
・フィガロの結婚 レクチャー 9月1日 観劇 10月23日(火)18:30
・カルメン    レクチャー 10月6日 観劇 11月28日(水)18:30
・ラ・ボエーム  レクチャー 11月17日 観劇 1月26日(土)14:00
・サロメ     レクチャー 12月8日 観劇 2月6日(水)19:30
・黒船--夜明け   レクチャー 12月22日 観劇 2月22日(金)18:30
・魔弾の射手   レクチャー 2月16日 観劇 4月18日(火)18:30
・軍人たち    レクチャー 3月8日 観劇 5月7日(水)19:00
・椿姫      レクチャー 4月12日 観劇 6月11日(水)19:00