<GILLIE>株式会社ギリー
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オペラレクチャー「カルメン」を学ぶ

<ご案内>

超初心者のためのオペラシリーズ、第二回はあの「カルメン」です。世界一有名なオペラ作品といっても過言ではなく、ここからオペラデビューするのは、大変分かりやすいかもしれません。

新国立劇場と一緒に2007-2008シーズンの作品を、過去の公演ビデオを使用してのレクチャー、聴き所と簡単なストーリー説明、本公演のアーティストの魅力などもお聞きし、鑑賞前の学習をします。

ギリークラブですからセミナー+交流会で何でも聞ける場ですし、本公演を観劇できない方の参加もOK、レクチャーは無料です。

レクチャー後のオペラ観劇の申し込みでOKですが、本公演の案内はもう少し早めに行いますので、事前申し込みが殺到した場合は入手困難な時もあります。その際はどうぞご容赦下さい。

もちろん、その際には事前に状況をお知らせしますので、ご興味があり参加を考えている方はご一報下さい。

ページの最後に2007-2008シーズンの実施予定をつけておきます。どうぞお早めに確認・調整をお願いします。

一体オペラってなんだろう?
イタリアオペラ、ドイツオペラ、オーストリア、ロシア、アメリカ、そして日本のオペラ、どんどん一流歌手が来るけれど、何から入ったらよいのか、それ以前にあんな高いチケットで何を楽しんでいるのだろう?

そんな事を思ったことがあると思いますが、まずはレクチャーで知り、素朴な疑問をぶつけさせていただき、なるほどとある程度予備知識が入ったところで本公演を迎えれば、わくわく感もあいまって、楽しさが違うと思います。

初心者に分かりやすいオペラ入門のギリークラブ、新国立劇場運営財団・オペラチーフプロデューサーの飯島健氏はじめ、スタッフの皆さんと一緒に考えた方法です。

単なるセミナー、鑑賞会だけではなく、ギリークラブらしく素晴らしい時間を共有したお仲間、参加者同士の「オペラ交流」ができるような内容に、と思っています。

参考までに初回は「フィガロの結婚」(9月1日レクチャー、本公演10月23日)ですが、毎回初心者向けで実施しますので、今回だけ単独参加でも全く問題ありません。このページの最後に年間の予定を付けておきます。

<オペラ・カルメン情報> BRAVO! 新国立劇場ホームページより転載
●解説
作  曲:ジョルジュ・ビゼー
台  本:リュドヴィク・アレヴィ アンリ・メイヤック
種  類:3幕のオペラ フランス語
上演時間:約3時間30分
初  演:1875年 パリ、オペラ・コミック座

ビゼーがメリメの小説「カルメン」をオペラにしたいと願い出たとき、知的で上品をモットーとしていたパリのオペラ・コミック座は顔をしかめました。はすっぱな女や遊び人の闘牛士、好色な上官、普段着姿の庶民が群れを成して舞台に登場すれば、紳士淑女の顰蹙を買うのは目に見えていたからです。

おまけにビゼーは、当時ひとつのヒットすら出していない貧乏作曲家。彼に限って、才能と成功は一致しないと目されていました。事実、その懸念は現実のものとなりました。初演から悪評を得たオペラ「カルメン」は、以後8年間もお蔵入り。ビゼーは初演から三ヶ月後、後に世界一の上演回数を誇るオペラの人気作曲家になることなどつゆ知らずに36歳の若さで急逝したのです。

カルメンは、はじめフランスの伝統を引くセリフ入りのオペラ・コミックとして制作されました。しかし、ビゼーの死後、友人のギローがセリフをレチタティーヴォに変えてウィーンで再演、見事な成功を勝ち取ったのです。現在は、本来のセリフ入りのものも復活して、ふたつの上演スタイルが共存しています。

●登場人物
カルメン…………気の強いジプシーの女(メゾ・ソプラノ)
ドン・ホセ………きまじめな伍長(テノール)
エスカミーリョ…花形闘牛士(バリトン)
ミカエラ…………ホセの母が嫁にと願っている許嫁(ソプラノ)
スニガ……………隊長ホセの上官でカルメンを狙っている(バリトン)

●みどころ
カルメンはひどい女かも知れません。ウブなホセを誘惑し、犯罪に手を染めさせ、引きずり回して破滅させる。これで恨みを買わないわけはなく、結局最後には殺されてしまいます。カルメンにさえ会わなければ、ホセは安定した老後を迎えられたのに、まことに運が悪い。しかし、何も起きない退屈な人生と、短くても情熱がほとばしる波瀾万丈の人生のどちらが良いのか、という命題は残ります。

オペラの存在価値は、観客たちが安定した人生を送りながら、オペラを鑑賞することで激情に感情移入でき、退屈せずに人生を送れる、という点にあります。これこそ芸術鑑賞によるカタルシスです。オペラ『カルメン』ではホセの切々たる愛の歌を聞いて、自分もそのように愛されたい、と夢見、愛情の真の姿、苦しみに共感することができるのです。世界一有名な前奏曲を初め、誰でもが「あ、これ知っている」曲のオン・パレード。世界一ポピュラーなオペラです。

〈恋は野の鳥 ハバネラ〉、〈ジプシーの歌〉、エスカミーリョの〈闘牛士の歌〉、ホセのアリア〈花の歌〉、ミカエラのアリア〈なにも恐れないわ〉、圧巻は終幕、カルメンとホセの二重唱〈あなたね!…おれだ!〉など、聞いたことある曲がいっぱいです。

●あらすじ
第一幕 セビリアのタバコ工場前

町を警護する竜騎兵たちの中で、ドン・ホセは、とりわけ真面目な青年だ。タバコ工場が昼休みになり、女工たちが広場に出て男たちと賑やかに話をしていても、職務中のホセだけは知らぬ顔。

ひときわ目を引く美人のカルメンは、言い寄る男たちを適当にあしらいながら、表情すら崩さないホセに興味を持つ。カルメンは、ホセに流し目を送りながら官能的に歌い、最後に赤いバラを投げて工場の仕事に戻る。

ひとりになったホセは、花を拾う。かすかに心が動いている。しかし、そこに許嫁のミカエラが、ホセの母からのキッスを届けに来る。心温まる時間を過ごしたホセは、カルメンの面影を振り払い、ミカエラとの結婚を決意する。

突然、工場内が騒然とする。カルメンが喧嘩の末、女工仲間を刺したのだ。縛り上げられたカルメンは、見張りのホセをかき口説いて縄をほどかせ、居酒屋で落ち合う約束をして逃亡する。

第二幕 居酒屋

カルメンと女たちが酒を飲み、楽しげにジプシーの歌を歌っている。竜騎兵のスニガ隊長が、カルメンを逃がした罪で牢に入っていたホセが、釈放されたと言う。

闘牛士のエスカミーリョが登場し、華やかに闘牛士の歌を披露する。彼は、早速カルメンに目をつけたようだ。

夜更け、密輸業者のダンカイロが、次の仕事の相談を始める。話がまとまりいざ出発となるが、カルメンはホセを待っているので残ると言う。間もなく、ホセの歌声が聞こえてくる。再会したふたり。カルメンは官能的な踊りで彼をもてなす。だが、すぐに帰営のラッパが鳴り、ホセは帰ろうとする。カルメンは、自分を愛しているならここから一緒に放浪の旅に出ようと誘惑する。ホセは、枯れたバラを取り出してカルメンへの愛を歌う。そのバラは、初めて会ったときにカルメンが彼に投げたものだった。

隊長のスニガが居酒屋に戻ってきて、ホセを見とがめ、すぐに兵舎に戻るようにと怒鳴る。ホセは逆上して、剣を抜いてしまう。居酒屋の客たちが間に入ってその場は収まるが、ホセは脱走兵となって悪事の片棒を担ぐことになる。

第三幕 第1場 山の中の岩場  第2場 セビリアの闘牛場

カルメンはすっかりホセに飽きている。盗賊の一味の連絡場所となっている山中で、カルメンが自分の未来を占うと、結果はなんどやり直しても「死」だった。不安に駆られるカルメン。盗賊の一味は出かけ、ひとりホセが見張りとして残る。

ミカエラがホセを探しに来て岩陰に隠れると、エスカミーリョが現れる。ホセは、カルメンを狙うエスカミーリョに決闘を申し込み、組み伏せる。しかし、あわやというところに盗賊団が戻って、ふたりを引き離し、エスカミーリョを逃す。岩陰から出てきたミカエラは、ホセの母が病の床にあると告げる。ホセは、エスカミーリョの抜け駆けを案じながら山を下りる。

闘牛の日、カルメンはエスカミーリョとともに現れ、皆の歓声を浴びる。ホセはカルメンに、自分の元に戻ってくれと懇願するが、すでに彼女の心はエスカミーリョのものだった。カルメンがホセを振り切って闘牛場に入ろうとしたとき、嫉妬に狂ったホセは短剣で彼女の胸を刺す。我に返ったホセは、カルメンの遺体に取りすがって号泣する。


<新国立劇場からのメッセージ>
オペラレクチャー付き観劇プランの第二弾は、世界的な人気を誇る、ビゼー作曲「カルメン」です。情熱の女カルメンに翻弄される、純情な男ドン・ホセ。そして、人気闘牛士であるエスカミーリョと、ドン・ホセの許婚ミカエラ。この4人を中心として繰り広げられる、純愛と愛憎のオペラが「カルメン」です。

この作品の魅力は、聴きやすくドラマティックな旋律と共に展開する、カルメンを中心とした上記4人の心理描写、2幕で繰り広げられる大合唱とダンスの迫力、最終景でホセがカルメンを刺し殺す劇的なシーンでは無いでしょうか。

さらに、このオペラには有名なアリアが満載!カルメンが歌うハバネラ「恋は言う事を聞かない小鳥」、シャンソン「ジプシーの歌」、エスカミーリョが歌う「闘牛士の歌」、ホセが歌う「花の歌」と聴き所満載です。

この度の公演は、演出家に新国立劇場演劇部門芸術監督の鵜山仁、指揮者にカルメンをもっとも得意とするジャック・デラコート、最大の注目は世界中でカルメン歌いの名を轟かせているマリーナ・ドマシェンコを迎えての新演出。どのようなカルメンになるか、ぜひ注目して頂きたいと思います。

レクチャーでは、前回の別プロダクションで上演された時のビデオを使用、聴き所と簡単なストーリー説明を行ないます。それから、本公演のアーティストの魅力を少しご説明したいと思います。

レクチャー(参加無料)にご参加いただいて、「カルメン」のストーリーと聴き所のツボを押さえた上で、鵜山仁とジャック・デラコートのコラボレート新演出、世界のカルメン歌いマリーナ・ドマシェンコが演じる「カルメン」をぜひご覧いただきたいと思います。レクチャーと併せて、観劇のお申し込みについてもお待ち申し上げております。


<参考情報>

♪そもそもオペラって?
ルネサンス後期の16世紀末、フィレンツェで“古代ギリシャの演劇を復興しよう”という流れからギリシャ悲劇を模範に、<歌うようなセリフを用いる劇>が考えられたのがオペラの起源といわれています。つまり、オペラを一言で説明いたしますと“セリフが歌で表現されているドラマ”なんです。

♪オペラの魅力は?
第一に、歌手の“声の魅力”をご堪能ください。
世界で一流と言われる“歌手の声”はまさに芸術品です。聴いていると、心地良かったり、圧倒されたり、涙が出てきたり。この素晴らしさを説明するのは言葉では非常に難しく、体験していただくことが一番の近道なのですが、それをあえて言葉で説明いたしますと、「凝っている肩にクーッとツボ゛に入ってほぐしてくれる、ゴッドハンドのエステシャン」のように、皆様の心に歌手たちの歌声は染み渡るでしょう。

第二に、“ストーリーの展開と音楽の融合”をご堪能ください。
オペラは、優れた文学作品を台本化して、そのストーリーに合わせて作曲家が曲を作曲して完成した作品がほとんどです。そして「オペラのドラマは“男と女のドラマ”がほとんどである!」と申し上げて過言ではございません。恋愛ドラマに素晴らしいBGMは不可欠ですが、その原点はオペラにあるのです。

第三に、“視覚的にドラマを支える舞台セットと照明と衣裳の融合”をご堪能ください。
<最愛な人に対する“愛の告白”にはロケーションがとても重要>という意見に、皆様ご賛同いただけると思います。デザイン空間で繰り広げられるストーリー、雰囲気を盛り上げるドラマティックな照明効果、キャラクターに合わせてデザインされた衣裳。視覚的にもすべてが“芸術作品”の中でオペラは公演されるのです。

<参考サイト>

●今回公演「カルメン」のホームページ
http://www.nntt.jac.go.jp/season/updata/20000028.html
●新国立劇場トップ
http://www.nntt.jac.go.jp/
●オペラ入門
http://www.nntt.jac.go.jp/bravo_opera/index.html

<実施概要>

●ギリークラブ オペラレクチャー「カルメン」を学ぶ
●日時:10月6日(土)13:30〜16:00
13:00 受付開始
13:30 レクチャー
15:00 交流会へ
16:00 終了
●会場 新国立劇場 5階 情報センター(京王線初台駅直結)
●ゲスト:桑原 貴氏(新国立劇場制作部 オペラ広報)
●会費:無料 交流会会費は別途です。
●参加人数:申込先着順 25名限定 
・11月28日(水)オペラ観劇会参加者、メンバーが優先となります。
・但し余裕があればそれ以外の方も参加できますので気楽にお申し込み下さい。
●応募締め切り:9月14日
それ以前でも満員の際には締め切ることもあります。
但し、席に余裕があれば締め切り後でも受け付けます。
お問い合わせ下さい。

<参考 2007-2008シーズンのオペラ、レクチャー付鑑賞シリーズ>
・フィガロの結婚 レクチャー 9月1日 観劇 10月23日(火)18:30
・カルメン    レクチャー 10月6日 観劇 11月28日(水)18:30
・ラ・ボエーム  レクチャー 11月17日 観劇 1月26日(土)14:00
・サロメ     レクチャー 12月8日 観劇 2月6日(水)19:30
・黒船--夜明け   レクチャー 12月22日 観劇 2月22日(金)18:30
・魔弾の射手   レクチャー 2月16日 観劇 4月18日(火)18:30
・軍人たち    レクチャー 3月8日 観劇 5月7日(水)19:00
・椿姫      レクチャー 4月12日 観劇 6月11日(水)19:00