<GILLIE>株式会社ギリー
ギリークラブ
TOP
クラブ概要
メンバーメリット
入会案内
2005年セミナー詳細
2007年セミナー詳細
2006年セミナー詳細
2005年セミナー詳細
2004年セミナー詳細
2003年セミナー詳細
2002年セミナー詳細


GILLIE CLUB

【和・倶楽部】歌舞伎鑑賞教室「新版歌祭文−野崎村−」

<ご案内>

ギリークラブの中で日本文化に関するものを“和・倶楽部”と称しています。
当初は別の会でしたが現在ではギリークラブの一環としてご案内しています。
日本人に生まれたことを喜びたい。それが『和・倶楽部』の考えです。

国立劇場は歌舞伎初心者のためにセミナー付の鑑賞会、歌舞伎鑑賞教室を、毎年6月、7月に行っており、和・倶楽部も毎年これに参加していますが、手軽な料金で参加できる会であり、大変な好評を頂戴しております。

平日の昼間は高校生が団体で観に来ているのですが、和・倶楽部は7月19日(木)に社会人のための歌舞伎鑑賞教室に参加、『新版歌祭文−野崎村−』 (しんぱんうたざいもん のざきむら)を鑑賞します。(6月15日(金)には、『双蝶々曲輪日記』を観ます)

この鑑賞教室、芝居の前に俳優が見どころなどをわかりやすく解説する「歌舞伎のみかた」も充実しており、初心者には大変役に立つ解説でもあります。初心者ということは決して恥ずかしいことではありません。思い立ってこの機会に歌舞伎を観てみませんか?

懇親会は希望者が多ければ設定し、国立劇場の方もお誘いします。
そうなったら初心者の特権、歌舞伎に関してなんでも聞ける場になります。

このメールの最後に『新版歌祭文−野崎村−』の内容を付けておきます。
また中村福助が記者会見で語った抱負もお読み下さい。
どうぞ奮ってのご参加、お待ちしています。


<参考・歌舞伎を知るためのサイト>

●日本芸術文化振興会(国立劇場)
http://www.ntj.jac.go.jp/

●伝統歌舞伎保存会
http://www.kabuki.or.jp/

●歌舞伎・演劇
http://www.shochiku.co.jp/play/index.html

●文化デジタルライブラリー
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/

●歌舞伎座
http://www.kabuki-za.co.jp/

●日本俳優協会
http://www.actors.or.jp/index2.html


<実施概要>

●日時 7月19日(木)
18:30 受付開始
19:00 歌舞伎開演 「新版歌祭文−野崎村−」
    野崎村百姓久作住家の場、 野崎村土手の場
21:10 終演予定 その後交流会(希望者のみ)

●鑑賞歌舞伎内容
解説:歌舞伎のみかた 中村松江

新版歌祭文 −野崎村− (近松半二=作/中村芝翫=監修)
一幕:野崎村百姓久作住家の場
   野崎村土手の場
出演:中村 福助
   中村 松江
   中村 東蔵
   ほか

●会費 ギリークラブ会員:3,800円/ビジター:4,000円
(チケット代、プログラム代、:交流会会費は別途です)

●募集人数:20名限定 (お早めにお申込み下さい)

●会場 国立劇場大劇場(半蔵門)
(国立劇場への行き方)http://www.ntj.jac.go.jp/gekijo/kokuritsu/index.html


◆◇ 新版歌祭文−野崎村− ◇◆  (国立劇場パンフレットより)

質店の娘お染と丁稚久松の恋の物語は、歌舞伎や人形浄瑠璃に取り上げられ、親しまれてきました。その代表作の一つが、この「新版歌祭文」です。
久松に恋心を抱く純朴な乙女、お光-- 彼女が悲劇のヒロインとなる「野崎村」の一幕は、歌舞伎屈指の名作として高い人気を集めてきました。

お光は、大坂(大阪)にほど近い野崎村の百姓、久作の一人娘。
お光には、幼い頃から一緒に育てられた久松という許婚がおり、結婚の日を楽しみにしていました。ある春の日、久松が大坂の奉公先から戻り、久作は、お光と久松の婚礼を行うことにします。うきうきとするお光の前に、久松の奉公先の娘、お染が現れます。恋人同士の久松とお染は、結婚できないなら共に死のうと覚悟を決めます。これを察したお光は、二人を助けるために久松との結婚をあきらめ、髪を切って尼となるのでした。

お光の美しい心情が、早春の野崎村を背景に感動的に描かれる作品。
次代をになう女形として期待される福助が初役でお光を勤める、清新で意欲的な舞台にご期待下さい。

<「新版歌祭文」 Japan Knowledge より抜粋>

浄瑠璃義太夫節(じょうるりぎだゆうぶし)。世話物。二段。近松半二(はんじ)作。
1780年(安永9)9月、大坂・竹本座初演。歌祭文などで流布していたお染久松の情話を脚色、歌舞伎(かぶき)脚本『心中鬼門角(しんじゅうきもんのかど)』(1710)や、紀海音(きのかいおん)作『袂(たもと)の白(しら)しぼり』(1710)、菅専助(すがせんすけ)作『染模様妹背門松(そめもよういもせのかどまつ)』(1767)などの浄瑠璃を基にしたもので、同系の戯曲の代表作。和泉(いずみ)石津(いしづ)家の臣相良丈太夫(さがらじょうだゆう)の遺子で野崎村の百姓久作に預けられて成長した久松が、質屋油屋に丁稚(でっち)奉公中、主家の娘お染と恋仲になり、悪人たちの陰謀に巻き込まれて心中してしまう物語だが、上の巻「野崎村」が後世に残り、人形浄瑠璃でも歌舞伎でも有数の人気演目になっている。宿元へ下げられた久松を久作は娘お光(みつ)と祝言させようとするが、そこへ縁談にせっぱ詰まったお染が訪ねてくる。初め嫉妬(しっと)したお光も、死を覚悟したお染久松の姿に心動かされ、尼となって恋を譲り、2人は感泣しながら、お染は迎えにきた母とともに舟で川を、久松は駕籠(かご)で土手を、別れ別れに油屋へ帰ってゆく。うぶな田舎(いなか)娘お光と早熟な町娘お染との対照が巧みに描かれ、最後の舟と駕籠の引込みは、義太夫では三味線の華麗な節づけ、歌舞伎では両花道を効果的に使った演出が喜ばれている。


【中村福助記者会見から】

5月24日、7月歌舞伎鑑賞教室公演『新版歌祭文―野崎村―』に出演する中村福助を囲んでの記者会見が、都内で行なわれました。福助のお光、松江の久松、そして東蔵の久作と、いずれも初役となるフレッシュな舞台に、期待が集まります。この公演について、福助はつぎのように抱負を語りました。

★「鑑賞教室」とか「歌舞伎のみかた」などというと、なんだか学校の延長みたいで難しそうに聞こえますが、「野崎村」は親子の情愛や若い男女の恋をテーマにしているので、現代にも通じるところがあって、ストーリーも大変分かりやすい。高校生の皆さんにも身近に感じてもらえる、とてもよくできたお話です。近頃はどうしても、テレビなどの画面を通して受け身で見ることに慣れてしまっていますが、生の舞台に接しその場に参加していくことで、舞台と客席との関わり、親近感をぜひ味わってほしい。実は私自身も歌舞伎に専念しようと考えた高校2年の時に、「歌舞伎はこんなに面白いものだったのか」と改めて思ったのです。ですから高校生の皆さんの中に、同じように感じてくれる人がいてくれればと願っています。

★今回の公演にあたっては、先輩の東蔵さんが久作を勤めてくださるので心強く、楽しみにしています。また「歌舞伎のみかた」の解説をする松江さんが、あとのお芝居で久松になって登場するので、お客様には、より親しみをもって見ていただけると思います。さらに芝喜松さん、芝のぶさんをはじめ、国立劇場歌舞伎俳優研修生出身の人たちがそれぞれ役を勤めますが、経験を積む貴重な機会でもあり、出演者はみな大変意欲的です。

★「歌舞伎のみかた」では、スライドを使ってお芝居のあらすじをわかりやすく解説するほか、歌舞伎に因んだ十二支をテーマに、観客のみなさんにも舞台に参加してもらい、小さなお子さんにも楽しんでいただける工夫を考えています。


『和・倶楽部』

「日本人に生まれたことを喜びたい。」 それが『和・倶楽部』の考えです。
多くの方が自国の文化に直接触れ、自らの感性を研ぎ澄ませると共にビジネスに、役立てて頂きたいと思っています。気になっていてもなかなか自ら手配して見に行くことがおっくう、日本文化とはそういうものでありませんか?

同じく日本文化初心者の渡辺が、皆様に成り代わってこういう機会をアレンジいたしますので、どうぞお気楽に参加して下さい。もちろんお一人でも結構です。ご一緒に体験しませんか?こんなに素晴らしい事が日本にはあります。国立劇場さんはじめ、色々な方が我々の活動に注目し協力していただいています。

和・倶楽部と称していますが、ギリークラブ活動の一環、そしてギリークラブは決して無理に入会されなくて結構ですし、初めての方はまずはビジターでのご参加をお勧めします。
その後継続参加したいと思われた時にご入会という手順で考えていますので、決して無理をなさいませんように。もちろん、ずっとビジターでも結構です。(但し、参加はメンバー優先になることだけはご理解ください。)