<GILLIE>株式会社ギリー
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GILLIE CLUB

和・倶楽部 『人形遣いにチャレンジ 文楽鑑賞&セミナー』

<ご報告>

   

<ご案内>

ギリークラブの中で日本文化に関するものを“和・倶楽部”と称しています。
日本人に生まれたことを喜びたい。それが“和・倶楽部”の考えです。


毎回大好評の文楽鑑賞会、12月の東京公演&セミナーの募集を行います。
12月の演目は9月に引き続き三大狂言のひとつです。『義経千本桜』です。
http://www.ntj.jac.go.jp/
cgi-bin/pre/performance_img.cgi?img=911_1.jpg


『義経千本桜』の概要やストーリーはこのサイトに詳しく載っていますので、どうぞお時間のある時にお読み下さい。和・倶楽部に参加するかどうか別にして、知っておいて損のない内容です。
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/
文化デジタルライブラリー というページですが、舞台芸術教材2 の中に『義経千本桜』があります。(ちなみに他には『仮名手本忠臣蔵』『菅原伝授手習鏡』『妹背山婦女庭訓』があります)

『義経千本桜』は全部で5段という大作ですが、今回は初段から堀川御所、二段目から伏見稲荷、渡海屋・大物浦を観劇します。(あらすじはこのページの最後に載せます)

12月の東京国立劇場は若手に大きな役が付く公演です。普段は師匠をサポートしている若手が、大きな役に挑戦している姿は、人間国宝はじめ素晴らしい方々を見ているのとは違い、すがすがしいものがあります。

人間国宝といえば先月ご逝去された吉田玉男師匠、本当に残念でした。
和・倶楽部でも数々の名演を見せていただき、皆で感激させていただきました。
心よりのご冥福をお祈りしたいと思います。
有難うございました。そしてお疲れ様でした。

玉男師匠を偲びながらも、今後活躍するであろう若手を応援しましょう。そのためにはまずは文楽を観劇することが重要です。

そして和・倶楽部ですから初心者にとって分かりやすいセミナーが付いています。今回は人形セミナー&3人でチャレンジ!です。『人形浄瑠璃』、文楽初心者が最初に注目するのは舞台上の人形です。

一体の人形を三人で操るということはご存知かと思いますが、頭(文楽の用語では首(かしら)と言います)と右手を遣う人が主遣い(おもづかい)、左手を遣う人が左遣い、そして足を遣う足遣い、この3人が息を揃えて操ります。

まるで人間が動いているような動作です。動きがギクシャクしてしまったら、如何ともしがたい状況で、折角の物語に入り込んでいった気持ちが台無しになります。

でも、一口に3人で遣うといっても、これは大変なことです。足で10年、左で10年、そしてやっと主遣いにと言われていますが、3人の息がぴったり合っていないといけないのです。それぞれのパートが上手くないと、お客にはわかってしまうのです。

とても素人には難しいのは百も承知で、人形に挑戦して頂きます。どういう風に進めるかは11月に大阪文楽劇場で幸助さんにお会いし、打ち合わせをしてきますので、どうぞ楽しみにして居て下さい。

いづれにせよ、間近で見ることはなかなかできない人形ですが、今回は無理をお願いして、和・倶楽部参加者がトライさせて頂きます。こんな面倒くさいことを受けてくださった幸助さんに感謝です。

ということで、ご興味のある方はぜひご参加下さい。

なお、12月15日夜の『社会人の為の文楽入門』は別メールで案内します。こちらも八百屋お七がかかったり、見逃せませんよ。2日連続になりますが、こちらもお待ちしています。

<実施概要>

●和・倶楽部 人形遣いにチャレンジ 文楽鑑賞&セミナー
●日時 12月16日(土)
15:30 人形セミナー開始 (講師:人形遣い 吉田幸助氏)
 3名で、主遣い、左遣い、足遣いにチャレンジしていただきます。
 ご希望の方はお申し出下さい。身長などのバランスを見て決めさせて頂きます。
17:00 文楽公演 『義経千本桜』 開演 (内容はこのページにあります。)
20:50 終演予定 (その後希望者のみでの交流会、幸助さんも参加予定です。)
●会費 ギリークラブ会員、9,000円 ビジター 11,000円
会費に含まれるもの。(観劇チケット、プログラム、謝礼分担金など)
●募集人数:40名限定。(ギリークラブ会員優先です。)
●会場 国立劇場小劇場(半蔵門)
(国立劇場への行き方)
http://www.ntj.jac.go.jp/gekijo/kokuritsu/index.html#access


【申込みフォーム】 (不参加の場合は返信不要です)
ギリークラブ事務局 渡辺幸裕行き
●12月16日 和・倶楽部 文楽鑑賞&セミナーに 参加 
ご氏名:
電子メールアドレス:
携帯電話番号:          (←当日連絡用です。必ずご記入下さい)
携帯メールアドレス:       (←当日連絡用です。必ずご記入下さい)
○人形遣いチャレンジ希望の方: 身長    cm 
○同伴者 無し 有り(      様) ←何れか選んで下さい。
○終了後の交流会(別会費): 参加希望  不参加 ←何れか選んで下さい。
○ギリークラブ入会状況(既会員・今回入会・ビジター参加)←何れか選んで下さい。

※分からない場合はお問い合わせ下さい。

< 今月の演目 >

(義経千本桜:よしつねせんぼんざくら)

三大名作のひとつ、そして一大叙事詩とも称される『義経千本桜』は、源平合戦で功名をあげながら兄・頼朝に疎まれた源義経の漂泊を背景に、討死した平家の武将知盛・維盛・教盛が実は生きていたーーーという、大胆な仮説と史実を織り交ぜて創られた、平家滅亡の後日譚です。全編を上演すれば一日がかりとなる大作ですが、今回は三武将のうち知盛にまつわる件りを上演いたします。文楽の将来を担う出演者たちの奮闘に注目下さい。

堀川御所の段(ほりかわごしょのだん)

義経が初音の鼓を後白河院から拝領したことは謀反のしるしと、左大臣朝方から知らせを受けた頼朝は、川越太郎を義経のもとへ差し向けます。「知盛・維盛・教盛の首は偽首、敵方平時忠の娘・卿の君を妻帯していることも不審」と詰め寄る川越に義経は申し開きをし、卿の君は夫を救うため自害します。しかし、血気にはやる弁慶が鎌倉方の追手の大将を討ってしまい、兄弟の和睦はもはやかなわぬものと悟った義経は都を落ちていきます。

伏見稲荷の段(ふしみいなりのだん)

義経を慕う静御前は初音の鼓を形見として渡され、伏見稲荷に取り残されます。悲しむ静を連れ去ろうとした逸見の藤太を追い散らした佐藤忠信は、様子を見ていた義経から源九郎義経の名前と鎧を賜り静を託されます。

渡海屋・大物浦の段(とかいや・だいもつうらのだん)

大物の浦に辿り着いた義経一行は、九州へ渡るために船宿・渡海屋で日和待ちをしていました。船宿の主・銀平(実は中納言平知盛)は、安徳帝を娘、典待局を妻と偽って義経打倒の機会を窺っていたのでした。雨もやみ沖へ漕ぎ出した義経一行を、知盛は幽霊姿で追い船戦となるが、計略はすでに見抜かれており、戦は義経方の勝利。典待局は自害し、瀕死の知盛も安徳帝を義経に託して大岩から碇を背負って入水、壮絶な最後を遂げるのでした。

< 文楽とは >

文楽は世界文化遺産にも登録されている、日本の誇る伝統芸能の一つです。
人形浄瑠璃文楽座というのが正式な名称ですが、通称文楽と呼ばれていますので和・倶楽部も文楽の会と称しています。

ストーリーテラーとして義太夫節を語る大夫(たゆう)、全ての情景を太棹の三味線とバチ一つで描写する三味線弾き、1体の人形を主遣い、左遣い、足遣いの3人であやつり、あたかも人間のような表情としぐさで人を魅了する人形遣い、その3者(三業)が絶妙に調和して作り出す総合芸術です。

350年ほど前に竹本義太夫と近松門左衛門という二人の天才が大阪に現れ(竹本座創設は1684年(貞享元年)、近松作品の『曽根崎心中』が大当たりしたのが1703年(元禄16年)です。

江戸時代における時代劇が『時代物』、現代劇が『世話物』と呼ばれ、それぞれに見どころのある作品が多く、文楽が初演で評判になり次いで役者芝居である歌舞伎に移植されるほど作品(狂言と呼びます)も多いのです。

人形に託して人間の奥底を拡大して見せてくれる作品が多く、江戸時代の日本人の忠義、義理、人情、愛憎、といった人間的葛藤をもたらす悲喜劇に涙したり、憤慨したり、感心したり、とても人形劇とは思えない内容です。

初心者はまず舞台上の人形に目が行きます。娘は本物の女性より綺麗(すみません!)ですし、侍、町人、それぞれのしぐさから当日の世相や価値観、そして今も変わらない人情が伝わってきます。

人形遣いのメイン(主遣い)は顔を出しているのに、物語が佳境に入ると、、、
顔が、姿が消えてしまうのです。人形だけしか見えなくなってきます。ふと気がつくと、『あ、人間国宝の人の顔を消してしまったぁ』という事になるのですが、人形が人間になり・・・そしてその物語に入り込み・・・気がついてみると涙を流している自分がいたりするのです。

舞台右手に床(ゆか)と呼ばれる浄瑠璃を語る太夫と三味線弾きが座る場所があります。くるりと回って出てくるので「盆」と言われたりします。

何といっても文楽は太夫が中心、人形セミナーで桐竹勘十郎さんが「太夫がへたくそだと人形は滅茶苦茶になります・・・」とおっしゃっていましたが、それだけ重要な中心人物です。太夫の張り切りようは物凄く、汗をだらだら流して、情景を、1人何人もの登場人物の台詞を語り分けます。

その横で静かに座っているように見える三味線、これは決して伴奏ではありません。太棹の三味線(三味線には太棹、中棹、細棹という3つの大きさがあります)を駆使して、音楽というより情景を奏でます。そして、時に太夫をリードする役割もします。

そのような三者が繰り広げる人間ドラマが文楽です。文楽を知るには多くの書籍やサイトがありますが、毎回のセミナーで皆さんが口をそろえておっしゃる事があります。

「文楽は娯楽です。まずは楽しんで下さい。」

そうです、まずは楽しみましょう。
但し、あるちょっとしたルールを知り、工夫をした方がより楽しめることの事実です。決してオタクにならず、自分が楽しむための学習の場、初心者同士が語り合える場として、和・倶楽部・文楽編を企画しています。

『和・倶楽部』

「日本人に生まれたことを喜びたい。」 それが『和・倶楽部』の考えです。
多くの方が自国の文化に直接触れ、自らの感性を研ぎ澄ませると共にビジネスに、役立てて頂きたいと思っています。気になっていてもなかなか自ら手配して見に行くことがおっくう、日本文化とはそういうものでありませんか?

同じく日本文化初心者の渡辺が、皆様に成り代わってこういう機会をアレンジいたしますので、どうぞお気楽に参加して下さい。もちろんお一人でも結構です。ご一緒に体験しませんか?こんなに素晴らしい事が日本にはあります。国立劇場さんはじめ、色々な方が我々の活動に注目し協力していただいています。

和・倶楽部と称していますが、ギリークラブ活動の一環、そしてギリークラブは決して無理に入会されなくて結構ですし、初めての方はまずはビジターでのご参加をお勧めします。
その後継続参加したいと思われた時にご入会という手順で考えていますので、決して無理をなさいませんように。もちろん、ずっとビジターでも結構です。(但し、参加はメンバー優先になることだけはご理解ください。)