<GILLIE>株式会社ギリー
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GILLIE CLUB
モンブラン2004 『三栗物語』の全て

<ご報告>

 ホテル・ニューオータニ、シェフパティシエの中島眞介さんとギリークラブの共同プロデュースで開催される“モンブラン尽し会”も、今年で3年目になりました。近年中でも特に大型台風の上陸が多かった今年は、野菜同様、栗の生産高も減少したため、良い栗がかなり品薄状態のようです。そんな中、“この日のために”と日本各地から最高の栗を集めてくださったのが、中島さんです。参加者は「旬のものを全国から集めて一同に食べ比べるというこの会が、いかに贅沢なことか!世界中でもこんなことやっているのはココだけでしょう」と語るマスヒロさんの発言に頷き、素材集めに奔走された中島さんに感謝しつつ、旬の美味を知り食べ尽くす会へと突入しました。

“本当のモンブラン”の原形を留めていない、日本のモンブラン事情

 有名パティシエによるパティスリー(もはや洋菓子店は死語?)が巷を賑わす昨今、どのお店のショウケースもモンブランは欠かせない一品です。でも、本当のモンブランって、ご存知でしたか? 今、日本で食べられるモンブランはそのほとんどが本国フランスとは違うものだと、マスヒロさんは言います。
「フランス本国でモンブランが有名な老舗菓子店と言えば“サロン・ド・テ アンジェリーナ”ですが、現在、日本でこの老舗と同じようなモンブランはまず味わえません。まず第一に、栗のクオリティと使い方が違う。日本のモンブランはマロンクリームにサツマイモを加えているところがほとんど。素材に使う栗も、そのほとんどがフランス産のペーストの缶詰か、イタリア産のペーストの冷凍もの。加工して時間が経てば香りも抜け多少の酸化もしますから、本場で食べる栗の味とはまったく違う味になっています。
 さらに、モンブランは本来メレンゲを台にします。メレンゲは良質の卵白を使わなければ匂いも出るし何より時間の経過で溶けてしまうため、テイクアウトが多い日本のお菓子屋さんでは、メレンゲの代わりにフィナンシェやケーキを使っています。
 そこで今日は、“本当のモンブラン”を知るために、まずは我々が忘れつつある栗本来の美味を知り、そしてクラシックモンブランのプロトタイプを味わってみようではありませんか」。

ピエール・エルメ氏を驚かせた、和栗の実力

 マスヒロさんのスピーチに続いて、中島パティシエから、国産の栗事情について紹介がありました。 「日本のパティシエが、輸入物であれ“本場”の栗を使おうとする理由には、本国の味を追及したいという気持ちと同時に、本当に美味しい国産の栗が希少であるところにあります。ニューオータニでは年間約1トンの栗を使っていますが、そのほとんどが市場に出回らないもの・・・市場に出る前にパティシエや料理人が独自のルートで買い占めてしまうものばかりです。作り手が本当に良い素材を使いたいと思ったら、自分の足で生産者を訪ね品質を確かめて、どれだけ自分のところに確保できるかを交渉しなければなりません。素晴らしい栗に出会っても、時には1キロしか確保できないこともあります。つまり、良質の栗の確保がそのままお菓子のクオリティにつながるため、パティシエや料理人は皆独自の“秘密の入手ルート”を大事にします。
 また、産地ごとの栗の個性を知ることも大切です。毎年の気候で味わいも変わりますから、毎年秋口になると私も数十種類の栗をテイスティングしています。ですから、今回のような全国から選りすぐった栗をテイスティングする会は料理関係者にとっては垂涎モノです(笑)。このふたつの理由から、今回は同業者の方のご参加をご遠慮願いました。
 以前、私の師であるピエール・エルメ氏が和栗をテイスティングした時、彼はそのクオリティの高さに驚嘆し、当時フランス産のペーストを使っていた私を怒ったんです。“どうしてこれだけ美味しい栗があるのに国産を使わないのか”と。以来約6年間、私は国産の栗を使い、本当のモンブランを追求し続けています」。
 このコメントにはマスヒロさんからも参加者にひと言。
「作り手が試したいと思っている栗の食べ比べを食べ手の私たちが先にやってしまう、というところが大事なんです。食べ手が本当の味を知り、作り手を刺激する、これがあるからこそ、本当に美味しいものが生まれるのではないでしょうか」。

今年のモンブランに最も適していた和栗は果たして・・・?

 さて、いよいよ栗のテイスティングの開始です。会場には全国の産地から中島さんが厳選した栗で作られたペーストが8種類用意されました。参加者は少しずつ各自の皿に盛り、そのひとつひとつをテイスティングしていきます。8種類というボリュームに驚く参加者に、「私は既にこのテーブル(十数人が座る大きさ)が半分埋まるくらいの量の栗を、これと同じようにペースにしてテイスティングしました」という中島さん。用意されたペーストは、すべて同じ分量の砂糖で加糖してあります。ガラスのボウルにこんもりと盛られたマロンペーストが、参加者の手から手へ渡されていきます。各自ひと口分を皿に盛り付け・・・るハズが、後から違う味が廻ってくるとわかっていても、つい欲張ってしまいます。かすかに立ち昇ってくる栗の香りがそうさせたのでしょうか(いや絶対そうだ)。
 マスヒロさんからはこんなアドバイスが。「味わうだけでなく、ペーストの感触も確かめてみてください。感触はその産地の今年の雨量で決まります」。ちなみに中島さんは栗の皮に触れた時点でそれが大体わかるそうです。
 今回の“モンブランの会”は二部に分けての開催でしたが、特に特に2回目は、栗の産地を伏せた状況でテイスティングをしました。「産地を聞いてからテイスティングするのではなく、まずは自分の好みでいちばん良いと思う栗を選んでみてください。モンブランの材料として考えず、美味しいと感じる味を教えてください」とマスヒロさん。参加者の皆さんは神妙な面持ちで味わい始めたものの、その美味の連続にあっという間に顔がほころんできました。8種類すべてを味わったところで、産地の種明かしです。

島根県産・鹿児島県産・愛媛県産・宮崎県産(品種ツクボ)・熊本産(品種フクスイ)・熊本産(品種タンザワ)・宮崎産(品種タンザワ)・熊本産(品種ニヘイ)

「私は熊本産ニヘイを今年のモンブランに使いたいと思いました」と中島パティシエ。「栗の美味しさを選ぶポイントは、砂糖の甘さに負けない栗の香りです。台風の影響が大きかった宮崎県産(参加者には一番人気)は水っぽさを感じます。愛媛県も台風の影響がありましたが、ここは水はけに特に注意して栽培しているので良い香りがしますね。でも、熊本県産ニヘイはこの中でも特に香りが良く、水分のバランスの取れた良い栗でした」。マスヒロさんも熊本県産のニヘイがイチオシでした。
「栗は秋の果物とされてきましたが、日本料理で“水菓子”と表現するように、果物ってそのほとんどが生の状態で食べられるものじゃないですか。でも栗は加熱しないと食べられませんね。・・・そこで栗が“木の実”であることを念頭に、木の実らしさ、ナッツとしての美味しさをポイントに選びました。その点、熊本産のニヘイは香りの高さが良く、エレガントな味わい。水分バランスが良く水っぽくないから栗の味がよく出ていますね」。
 このコメントを聞きながら、再度ペーストのお代わりしてその味を確かめる方の姿も。相当な甘党でない限り、スープスプーン8匙分の栗ペーストを平らげることはかなりハードなハズですが、甘さよりも栗の味が立つからこそ、何度でも美味しくいただけるようです。現にマスヒロさんとギリークラブ主催の渡辺さんは2時間前に同じテイスティングと数種類のモンブランを食べたばかりなのに、美味しそうに召し上がっています。「スッキリとしているから胃に残りませんよ(笑)」(マスヒロさん)。

驚きの美味しさ。蒸焼き栗でテイスティング

 ペーストに続いて登場したのは、今シーズンのモンブランに最適とされた熊本産ニヘイと愛媛産を蒸し焼きにしたもの。皮付きのまま半分に切り、スプーンですくっていただきました。「蒸し焼きの栗なんて子供の時以来!」という参加者も多く、皿に取るなりさっそく一口・・・・でも皆さん、郷愁よりも「蒸し焼きの栗ってこんなに美味しかったっけ??」という驚きのほうが大きかったようです。なんと言っても、栗の味の濃さがスゴイ! 「舌の上で押し潰して食べ進むと、最後にファ〜ッと栗のみずみずしい香りが鼻に抜けていきますね」とマスヒロさん。「この次にはいよいよモンブランが登場しますから、この蒸し栗をちょっと残しておいて、モンブランと一緒に食べてみてもいいかもしれません」とさっそく“マスヒロ流イタズラ”をアドバイスします。中島パティシエは愛媛県出身ですが、「出身地という贔屓目を除いても、この栗のナッツらしい香りは素晴らしいと思います」と嬉しそうなご様子でした。

モンブランを知り尽くしたパティシエが作る、「三栗物語」

 テイスティングで栗の味の違いを目の当たりにした参加者一同、いよいよ登場するモンブランへの期待も一層高まってきました。まず登場したのは、ホテル・ニューオータニ内の“パティスリー SATSUKI”で期間中毎日限定40箱しか販売されないという、「三栗物語」。3種類のモンブランがのった細いオーバルプレートが、各自にサーヴされました。この3種類のモンブラン、毎年形を変えてきていますが、今年のその内容は・・・

トーキョー モンブラン
米粉で焼き上げたフィナンシェのうえに、お汁粉のジュレと国産栗のマロングラッセ、羅漢果のクリームを盛り、愛媛産の栗を使ったマロンクリームを絞っている。マロンペーストの上に沖縄の粗塩を散らした出色のモンブラン。

ミラノ モンブラン
イタリア・ピエモント州の栗を使用。ピエモント州は栗の名産地。リコッタチーズを加えたスフレチーズ生地に、マロングラッセ、マスカルポーネ入りクリームをプラス。爽やかなチーズの酸味が栗の風味を一層引き立てます。

パリ モンブラン
フランス国内でいちばん上質な栗が生産されるアルディッシュの近く、クレモンフェラー産の栗を使用。アーモンドフィナンシェにマロングラッセを重ね、脂肪分48%のクリームと濃厚なマロンクリームを絞った、モンブランの本場にふさわしい贅沢な一品。

トーキョー モンブランの粗塩とマロンクリームの相性には、会場のあちこちから驚きの声があがりました。ピリリと刺激のある粗塩は沖縄県産の海塩。最初こそ甘いマロンクリームとのコントラストに驚かされる演出ですが、食べ進むうちに見事にマッチしてきます。ミラノ モンブランを食べたマスヒロさんは、「イタリア産の栗の実力には驚かされました」とコメント。マロンクリームの濃厚な味わいはそのままに、チーズの爽やかな酸味も楽しめる絶妙なバランスです。パリ モンブランは、ほかのふたつよりもお菓子としての“洗練”を感じさせました。こっくりと濃厚な甘さですが、「舌に砂糖の甘さが残らずに栗の味が残る・・・これはそれだけ栗の質が良いからです」とマスヒロさん。3種類の味をひと通り楽しんだ頃に、先程の残しておいた蒸し栗を取り上げてこんな提案を・・・。
「トーキョー モンブランと蒸し焼き栗を食べ合わせてみたらどうでしょう。フレンチで料理の仕上げに白トリュフを削ってかけるように、蒸し焼き栗の香りをモンブランに移してみては?」・・・“マスヒロ流イタズラ”の画期的発想に中島シェフも思わず唸っています。モンブランと一緒に口に含んでも、しっかり風味を味わえるほど味の濃い和栗でした。

クラシックを知らずしてモンブランを語るなかれ

「3栗物語」を平らげた参加者たちの前で、いよいよこの会の目玉、クラシックモンブランがデモンストレーションで仕上げられました。ひょうたん型のメレンゲがスープ皿の中央にひとつ。そのうえに生クリームをのせ、間髪入れずにマロンクリームを専用の調理器具で押し出していきます。この調理器具、日本のトコロテンを押し出す器具に似ていますが、「均等に、バランスよくクリームが出るように押すのは至難のワザなんです」と中島パティシエ。フランスの“アンジェリーナ”のモンブランと同じ手法です。
「このメレンゲは、九州産の卵を使っています。あまりに希少なため、頼みに頼んでやっと1ケースだけ分けてもらったもの。生産者名も明かさないという条件付きです。メレンゲはちょっとしたことで卵白の匂いが出てしまう非常にデリケートなものです。この卵は玉子焼きのような料理には適さないけれど、お菓子には最適。とあるカステラ屋さんにしか卸さないとものを、ようやく分けてもらいました。ホイップクリームはP.エルメからの直伝です。怒られるからこのレシピは秘密(笑)。普通、マロンペーストにはバターを入れるパティシエがほとんどですが、このマロンペーストにはバターは入っていません。お酒はほんの少し、香りをつけるために使っています。“トゥール・ダルジャン”のデザート担当時代、栗とシングルモルトの絶妙な相性を知りました」。
 たっぷり波打つマロンペーストにスプーンを入れると、濃厚なペーストとホイップクリームがスプーンに絡んだところで“コンッ”とメレンゲに行き当たります。そしてスプーンにちょっと力を入れるだけで、メレンゲがサクリと割れます。この感触の楽しさが味への期待を一層高めます。そしてひと口・・・お菓子で栗の“フレッシュ感”をこれほど堪能できるとは! 20世紀最高の料理人と呼ばれるジョエル・ロブション氏は、「料理人はキノコをキノコ以外のものにする権利などないのだ」とマスヒロさんに語ったそうですが、「まさにこれは栗を栗以外のものにしていません。三都物語の3つのモンブラン同様、栗に敬意を表し、栗という素材の持ち味を尊重して作られたお菓子です。フランス菓子のレシピには“匙加減”とか“目分量”という言葉はありません。分量、レシピの綿密さは相当なものです。でも、だからこそここまで素材の良さを生かしたものが作れる。洗練を極められる・・・・そしてだからこそ、最高の素材を揃えることに意味があるんです」。

パティシエ中島氏・スタンダードの頂点を極める

今回の「モンブランの会」では、栗ペースト8種類、蒸し焼き栗2種類、「三栗物語」の3つのモンブラン、クラシックモンンブラン、そしてこの最高のマロンクリームを使ったマカロンをいただきました。会の最後にはさすがに満腹になりましたが、お水やお茶を一口含むとまた栗を味わいたくなる・・・このレポートを読んでいる方にはにわかに信じがたいことでしょう。でも私も信じられません。
ワタクシゴトですが、甘いものはお土産でいただいた時に食べる程度。あえて言うなら和菓子党。ケーキひとつ食べたら一食抜くほどです。それなのに会の終了間際には“お土産を予約しておけばよかった”と残念に思うほど素晴らしい体験でした。会のしめくくりには、この傑作を生んだ中島パティシエの、モンブランに対する、お菓子に対する情熱を語っていただきました。
「最近の小さいお子さんは、本当の栗の味を知らないんです。そこで栗の本当の美味しさを知って欲しくて、混じり気ナシのモンブランを作ろうと思いスタートしてから、もう6年になります。そしてその中で、国産の素材にまだまだ良いものがあること、素材の本質に迫り“本当の味”を皆さんに知ってもらうことを追求し続けています。ホテル創業40周年を記念して発表した“スーパーショートケーキ”も、本当に美味しい素材を集め、素材の本当の味を生かした結果のひとつです。1ピース1,050円という値段に“本当に売れるんですか”と聞いてくる人もいますが、作り手が本当の美味しさを追求するように、それを求めている食べ手も沢山いらっしゃいます(ちなみにこのケーキはクリスマスシーズンの受注もパンク状態とか)。今この店でニーズが特に高いのは、新機軸の美味よりも、昔からある、スタンダードな味を極めたもの。以前こそ色々なお菓子を揃えていましたが、今はショートケーキ、エクレア、シュークリームなどに絞った展開にしたことで、リピーターの方が一気に増えました。単に目新しさだけでケーキの種類を増やすのではなく、たとえば、ホイップクリームは使うお菓子によって4種類に分けています。エアーを入れる割り合いを分けているんです。また、水は果物と合わせたときに爆発的にその良さを発揮する、ph9.8の新潟県産の温泉水を使っています。単に出来上がった美味しさを求めるのではなく、作り手として“本当に望まれているものを作ることが大事だ”と考えた結果、原点である素材に忠実に、スタンダードを極めることに行き着きました」。
 今日の会で出会ったモンブランに「今日のためにすべて計算し、完璧な準備がされた日本で一番のモンブランに心がしびれました。一生忘れないでおこうと思います」というマスヒロさんも、中島パティシエの姿勢にエールを送ります。
「同じくホテル・ニューオータニ内にある“トゥール・ダルジャン東京店”では、ディナータイムの、ゲストがデザートに取りかかる時間を逆算してアイスクリームマシンのスウィッチを入れると聞きました。冷凍庫に作り置きしていては、口に入れた瞬間に溶け出すタイミングは生まれない。でも、レストランでゲストの顔を見ながら料理を出すシェフと違って、買っていく人がどういう時にどういうシチュエーションで自分のお菓子を食べるのかわからないのが、作り手であるパティシエの難しいところだと思います。
・・・・フレンチのコースのスタートをアントレとするなら、ゴールはデザート前のチーズ。シェフはこのコースの中で栄養や素材のバランス、ボリュームを考えた構成をしているので、デザートに出るお菓子は健康外の嗜好の分野なんです。それだけにパティシエの世界は夢を追求できるわけですが、それから、作り手としてオリジナリティを出したいという欲求が、結果的にtoo muchなものを生み出してしまう。パティシエとして“スタンダードを追求する”ということは、並大抵のことではありません。
 さらにフレンチには、“食後の4つのCの楽しみ”として、シガー、コーヒー、ショコラ、コニャックが挙げられます。フランスのショコラは高いと言われますが、子供のお菓子ではなく、大人の楽しみとすれば当然のこと。お菓子も、美味しいものを食べようとするとき、それに使われている素材のクオリティ、作り手の労力と意図を感じずに値段だけで選んでいては、本当に美味しいものとは出会えません。スタンダードだから簡単に安くできるのではなく、スタンダードの頂点を極めることほど難しいことはないと思います」。
(レポート・小林由佳)


<ご案内>

3年連続の開催です。今年もニューオータニの中島パティシエと一緒に企画したモンブラン尽くしの会、これをご案内する時は“秋だなぁ”としみじみ思います。

「モンブラン」はポピュラーですが、とても奥の深いケーキです。
モンブラン三種類セット『三栗物語』を発売してから5シーズン目の今年、モンブラン男、中島パティシエがどのような考えで今年のモンブランを作ったかを伺い、食べる会です。

渡辺は一足早く三栗物語の三種類のモンブランを食べてきました。昨年のスクープものと異なっておりベーシックに近いモンブランですし、三個食べ比べることを考えたほど良い大きさになっています。

もちろんそれぞれの香りや味わいは“うーむ”という、特徴あるものになっています。“美味しくて、楽しい”時間が持てました。私は午前11時に3個食べましたが、その後ランチも十分食べられましたよ。

今年のギリークラブでは料理評論家山本益博氏のリクエストにより、三栗物語に加えて真にオーソドックスな“クラシックモンブラン”、素材に徹底的にこだわった“スーパーモンブラン”も併せてご試食いただく予定です。

これらを山本益博氏が食べてどのような評価を下すかも見ものですし、皆様とご一緒に恒例の各産地別の栗のテイスティング、今年は熊本・愛媛・長野・茨城・千葉・(岡山)を予定しています。これは本当に貴重な体験ができます。

試食の後は山本益博氏と中島眞介氏のデザート談義・栗談義を予定しています。
世界各国の多くの店でを食べているお二人によるトークショーはとても聞き応えのある内容になるのではと渡辺も期待しています。

そしてギリークラブの特徴、交流会です。山本氏、中島氏を囲んで、ご参加の方同士、自由にお話をして頂く機会です。モンブラン、ケーキ、パティシエなどにご興味のある方の、素晴らしい出会いと交流が出来ればと願っています。

『三栗物語』の詳細はここをご覧下さい。
http://www.newotani.co.jp/tokyo/restaurant/p_satsuki/2004/mikuri/index.html
このページの最後にも説明を添付しておきます。

※ギリークラブ事務局からのお願いです。
・ご同業の方(ケーキ屋さん、ホテル関係の方)、今回はご遠慮下さい。
・ご希望の方に『三栗物語』(モンブラン3種類詰め合わせ)のお土産を用意します。ご自身は堪能されると思いますが、ご家族やご友人へのお土産にどうぞ。定価1,260円です。(但し、前日までの申し込みとさせて頂きます。)



(参考)

三栗物語 ニューオータニのサイトより抜粋

1 Box 1,260円(税抜1,200円)
シーズン4年目を迎える今年は、お客さまからの今までのご意見をもとに、一人で三種のモンブランを満喫できるよう、それぞれのモンブランクリームに、いずれも羅漢果を用い、ヘルシーに仕上げていますので、3種の美味しさを独り占めしても、低カロリーで、安心です。

2000年秋、シェフパティシエ 中島眞介がシェフ就任2年目にしてクリエイトしたのが、この『三栗物語』です。シェフに就任すると同時に、コンセプトに据えたのは、スタンダードなお菓子作りをするということ。ただ定番のものを創るのではなく、素材にこだわり、誰もが安心して食べられること、そして、お菓子を食べるひと時が、楽しく幸せなものになることを目指しました。

『三栗物語』は、まさにその定番の味と楽しさを一度に実現させたものでした。
自身で食べても、お土産として持参しても、次はどんな味だろうと、誰もがワクワクしながら、楽しめる箱。モンブランの新しい楽しみ方が、モンブランボックス『三栗物語』なのです。

秋の味覚「栗」をたっぷり使った「モンブラン」3種のモチーフに選んでいるのは、衣食の流行の発信地であるトーキョー、パリ、ミラノ。各国で最高級の栗を30種類以上も選りすぐりました。4シーズン目を迎えた今年は、原点回帰をテーマに、いずれもベースはタルトにしています。

「トーキョー モンブラン」は、米の粉で焼き上げた生地に、国産のマロングラッセとおしるこのジュレ、羅漢果のクリームを合わせ、厳選した愛媛県産の和栗を絞り、少量の粗塩で味を引き締めました。

「ミラノ モンブラン」は、スフレチーズ生地をベースに、イタリアのマロングラッセとリコッタチーズクリームを重ね、最高級のピエモンテ産の栗をたっぷり絞っています。

「パリ モンブラン」は、モンブランの本場にふさわしく、フィナンシェにフランス産マロングラッセを重ね、生クリームと濃厚なフランス産マロンクリームを絞り、贅沢に仕上げました。


(中島眞介氏プロフィール)
1958年 11月17日 愛媛県生まれ
1977年 4月 ホテルニューオータニ入社し、79年よりパティシエとして働く。
1993年 トゥールダルジャンのパティシエ シェフ ド パーティ(〜95年迄)
1998年 ホテルニューオータニのシェフパティシエに就任
パティスリーSATSUKIを中島氏のお菓子のテイクアウトショップとしてオープン以降、史上最年少三ツ星シェフ マッシミリアーノ・アライモやアラン・デュカス、ピエール・エルメらの厚き信頼を受け、各フェアでは、常にパティシエの責任者を務める。
2002年7月 米国 ラスベガスで開催された「ワールドペストリーチャンピオンシップ」に日本代表として出場し総合入賞を果たす他、アメ部門で優勝する。中島氏の作品は、パティスリーSATSUKI及び、デザートはガーデンラウンジにて楽しめる。

ポリシー:
何を置いても、まずは楽しんで召し上がっていただきたいという気持ちを第一に、親しみある素材を豊かな発想で表現することによって、誰からも愛されるお菓子を衛生第一に作ること。特に幼少の頃より、取れたてのフルーツや栗に囲まれ育ち、栗を使ったお菓子を得意とする。


<実施概要>

●テーマ:モンブラン2004 『三栗物語』の全て

●ゲスト:中島眞介氏(ホテルニューオータニ シェフパティシエ)
    :山本益博氏(料理評論家)

●日時 :10月27日(水)
第一回 16:00〜18:00
第二回 20:00〜22:00

●会場 :ホテルニューオータニ タワー40階 ベルヴュー(サロン)
     千代田区紀尾井町4-1 TEL:03-3265-1111
※食事の会ではありません。モンブランを5個ほど沢山食べますし、栗も沢山の種類を食べます。軽〜くお腹に入れてきてください、満腹や空腹で参加すると楽しめません。ご注意下さい。

●会費 :ギリークラブ会員:7,000円(当日入会可)/ビジター:9,000円

※当日入会も受け付けます。その場合は終身登録手数料10000円、2004年度通信費5000円を加えてお支払い下さい。
※ビジターの方は、メンバー同伴、もしくは紹介が必要です。詳しくは事務局渡辺幸裕までお問い合わせ下さい。

●人数:申込先着順 20名様限定 (メンバー優先です)
※申込み多数の場合は調整させて頂きます。ご了承下さい。
※準備の都合上10月14日(木)以降のキャンセルは会費をご負担頂きます。ご了解下さい。


お申し込みは右記まで → g-club@gillie.co.jp
この機会にギリークラブへの入会ご検討の方はどうぞご連絡ください。 →メンバーになるには


※ご興味がありそうなお知り合いの方にこの会をご案内下さい。本当に興味がある方が集まる会にしたいと思っています。

※当日になってのご欠席は会費をご負担頂きます。ご了解下さい。

※当日の写真をサイトに掲載します。困る方は事前にお申し出下さい。