<GILLIE>株式会社ギリー
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GILLIE CLUB
『スターバックスのひ・み・つ & 自分のラテを作ろう!会』

<ご報告>

7月20日、この日は39.5℃を記録する猛暑でした。熱気に負けず「スターバックス コーヒー ジャパン」本社に集まったギリークラブの皆さん、まずは冷たい一杯でひと心地。今回のセミナーは、メディアの中でも初めてスターバックスを特集として取り上げた雑誌『ChouChou』(角川書店刊)の編集長滝本さんに司会をお願いしました。会の後半には、実際にラテを作りながらのレクチャーも待っています。セミナーと実施体験を元に、スターバックスが日本でブレイクした、その内訳を探ってみました。


海外店第一号の「銀座松屋通り店」、オープン前の予想と結果

スターバックス ジャパンが創立したのは1995年10月。・・・アメリカ本社はこの出店を悩んでいました。当時、日本への進出については悲観的な意見が多かったからだそうです。その意見の一部をあげてみると・・・
  1. 日本では禁煙のコーヒーショップは成立しない。コーヒーショップでの喫煙は必須。
  2. 日本には飲み食いしながら歩くことは行儀が悪いという慣習がある。
スターバックスのスタイルは、この2つと完全に相反していました。クリアな空気でフレーバーコーヒーを楽しんでもらいたいというコンセプト、そして本国社長は大の嫌煙家ということもあり、日本での展開といえども禁煙は絶対条件です。また、スターバックスのテクアウト用のカップは、歩きながらでもこぼさず飲めるよう飲み口が工夫された蓋がついています。コーヒーカップ片手に歩くそのスタイルが流行になったのは、スターバックスが上陸してからです。

「ジャパンのスタッフも、本社から来たスタッフも、オープン前夜は不安でいっぱいでした。特に大々的に宣伝してなかったし、店は銀座の裏通りで当日の天気は真夏の猛暑。暑い日にコーヒーを買いに来る人はあまりいないんじゃないかと・・・。スターバックス海外進出第一号店ということでCNNの取材依頼もあったんですが、“お客さんのいない店内が世界中に放映されたら大変”と取材を断ったほどです」(スターバックス コーヒー ジャパン 経営企画室戦略チーム 小泉真理さん)。しかしそんな心配は無用でした。オープンを待つ行列ができ、何より本社社長を驚かせたのは「いちばん最初に並んだ人が、“ダブル・トール・ラテ”を頼んだことです。なんで日本人がそれを知っているのか、と。そのお客さんはNYのスターバックスに行ったことがあり、日本でも飲めるということで駆けつけた人でした」(小泉さん)。オープン以後、時には3日で1店舗のスピードで全国に店舗ができ、今では国内231店舗。「北海道にできた時は、7時半のオープンに合わせて250人の行列。北海道中のテレビが取材に来てくれました。開店と同時にドアが開くと、人々がすごい勢いで入ってショウケースの食べ物も補充する先からなくなる・・・まるでバーゲン会場のようでした」(同社 マーケティング本部 クリエイティブディレクター 小峰伸子ささん)。


カフェブームを生み、今もカフェブームを先導するセンス

“コーヒー片手に歩く姿がカッコイイ”この流行を生んだのがスターバックスです。カウンターにマイ・タンブラーを持参してオーダーする人は、なんだか仕事もできる人のように見えたりして(いやなんとなく)。そして、スターバックスのコーヒーの楽しみかたそのものにも注目が集まりました。「2000年に出した『ChouChou』の特集の内容も、カッコいいオーダーの仕方やトッピングやフレーバーの使い方などが中心で、これは大反響でした。他誌でもこの特集を追うように、スターバックスの特集を組んでいました」(滝本さん)。トッピングやフレーバーを加える飲み方は流行に敏感なOL層の間で瞬く間に広がりましたが、コーヒーが苦手な女性をも虜にした一大ブームが、「キャラメルマキュアート」の登場でした。「アメリカの味が日本でウケるのか心配でしたが、キャラメル味の流行も手伝って人気が出たようです。日本で出しているメニューはアメリカのレシピそのまま。牛乳の違いなど素材の差はありますが、日本人の好みに合わせて甘さ控えめにすると、全体の味のバランスが壊れるので、レシピは変えません」(小泉さん)。アメリカのメニューだけでなく、日本オリジナルのメニューもあるとか。「ダブルスクウィーズ(バナナとラズベリーのミックスジュース)や、抹茶クリームフラペチーノ、コーヒーゼリーフラペチーノ(期間限定)などがそれです。日本で出たアイディアをアメリカ本社で発表して、合格なら本社で製品化することになっています」(小泉さん)。従来のコーヒーの印象を一新したスターバックスの影響は、その後コーヒーだけでなく日本茶や中国茶にまで広がりました。


すべてにストーリー性のある、コーヒーショップ

「国内での勝因は?」と滝本さんに質問されると、小泉さんは「幸運が重なったからだと思います」とひとこと。そして、「店舗をフランチャイズにしていないことも良かったのかもしれません」と続けました。「日本国内にある全店が、アメリカ本社の直営店です。本社がすべてを各々にコントロールしているという点も、良かったのだと思います。本社は常に現地のお客さんと近い距離を保てますから」。店舗一軒ずつにこだわった内装も魅力です。「一店舗づつ、きちんとデザインしています。コーヒーにまつわるストーリーや関連する色を使うことをベースに、店舗デザインは“コーヒージャーニー”がコンセプトになっているんです。だから、同じ内装デザインの店舗はありません。このように、コーヒーにも店舗にもそれぞれにきちんとストーリー性があることが、従来のコーヒーショップにはない強みなのかもしれませんね」(小峰さん)。ちなみに、スターバックスのロゴにある人魚は、芳香で人を惑わし海へ誘い込む伝説を持つ“サイレン”という人魚。店名の「スターバックス」は、名作『白鯨』に登場する“スターバック船長”が由来なのだそう。

皆さん、ご存知でした?


さて、ここからは、実践編です。3組に分かれた参加者は、フードペアリング、カップリング、トッピングの3つのブースで美味しいコーヒーの秘密に触れることに・・・。ここでは特に「フードペアリング」の様子についてご紹介しましょう。

実は、セミナーの冒頭に、コーヒースペシャリストの江碕さんからコーヒーテイスティングについて簡単なレクチャーがありました。参加者に配られたのは、色とりどりのジェリービーンズ。ゆっくり口に含み、味わいながら鼻から大きく深呼吸すことで、口の中の香りがより明確に感じられる、香りを確かめるテイスィング方法でした。「香りは味の8割を占めます。コーヒーを味わうには、香り、味の連帯感が必須です」と江崎さん。

「フードペアリング」は、文字通り食べ物とコーヒーとの相性を観照する作業です。

ここでは、以下のものが用意されていました。

●コーヒー

スラウェシ
オーシャンサイドブレンド

●フード

オレンジシフォンケーキ
ジェンセンズ レッドチーズ


最初に、各コーヒーの香りだけ嗅いでみます。スラベシは草・・・草原のような香りで、ミルクにも合うとか。オーシャンサイドブレンドは、柑橘系の香りが花のような印象です。

次にオーシャンサイドブレンドから味わってみます。音を立ててすすり、コーヒーが舌の上でシャワー状になるように口に含みます。これはティスティングの飲み方です。「滑らかなコクと爽やかな香りを感じませんか? ・・・・コーヒーの表現方法は、香り・酸味・コク・風味で表されます」と江崎さん。そしてオーシャンブレンドの味わいが残っているうちに、オレンジシフォンケーキをひと口。「・・・どうでしょう。柑橘系の香りが合わさって、味に変化が出ませんか? さらにオレンジの風味が残っている間に再びコーヒーを飲んでみてください。・・・今度は香りがフワっと立ち上がりますね。このコーヒーとのペアリングで、ケーキのポテンシャルが何倍にも上がったというわけです」(江碕さん)。さらに、今度はチーズとスラウェシをペアリングしてみました。すると・・・・・・スラウェシは、ウォッシュタイプで塩気の強いチーズのアクセントをしっかり支える力強さを感じます。普段あまり機会のない、“コーヒーとチーズの組み合わせ”に参加者の皆さんは感心しきりでした(スターバックスの公式HPでも、コーヒーの種類ごとにそれに似合ったフードペアリングを紹介しています)。

ブレイクタイムに何の気なしに飲んでいたコーヒーを、“楽しみながら飲む”という新しい習慣として日本に根付かしてしまったスターバックス コーヒー。今回はお話だけでなく実践コーナーも設けていただき、人気の秘密の舞台裏を垣間見た2時間でした。会の終盤には、「実はコーヒーは苦手だったのですが、見る目が変わりました」という女性参加者も。従来のコーヒー観から一線を画す新コーヒー文化、これからも注目していきましょう。


カッピング、ラテを自分で作るのコーナーではご参加の皆さんは大変楽しんでトライされていました。カッピングで感じた味わい、香りなどでコーヒーに対するイメージが変わった、自分でラテを作ったあとでスターバックスのお店に行くとスタッフの人を見る目が変わり、一段と味わい深く楽しめるようになった、などと後日ご感想を頂きましたが、これが実体験の成果です。

これらに関しては今後も予定していますので、詳細をレポートしたいと思います。


とても、とても楽しく充実した“真夏の夜のスターバックス”でした。

引き続き、スターバックスのブランディング、スターバックスのデザイン、というテーマで引き続きスターバックスのセミナーは続きます。


●スターバックス コーヒー ジャパンの公式HPはこちら
http://www.starbucks.co.jp/ja/home.htm

<ご案内>

満員御礼。ご好評につき今回は満席となりました。これ以降のお申し込みはお受けできませんので御了解ください。


スターバックスコーヒー、もちろんご存知ですよね。何回も行かれていると思いますが、日本に上陸したのが95年10月です。

今回一緒に企画をした角川書店のシュシュでスターバックスを特集したのが2000年5月、大反響により同年の秋に第二段を特集しています。

シュシュとスターバックスコーヒーがコラボドリンクを開発し、新宿地区14店舗で発売したのは今年の2月から4月、実はそれにもちょっと渡辺が絡んでいたのですが・・・

私は1995年にウインドウズ95発売時、ニューズウィーク日本版・パソコン別冊の取材でシアトルに数回行きましたが、その時スターバックスコーヒーという業態に出会いました。

お洒落で手軽で、また美味しい、これ本当にアメリカのコーヒー?という感想を持って帰ったのですが、それから直ぐ日本に上陸したわけです。
1号店は銀座なのですが、私が愛用させてもらったのは御茶ノ水の2号店。

当時、田崎真也氏のワイン通販を企画しており、手伝ってもらっていたスタッフとの待ち合わせに最適、そして雰囲気が良いという事で、御茶ノ水のスターバックスコーヒーで何回も打ち合わせをして、その通販企画は出来上がったのでした。(赤ワインブームの時で、これが売れたのですよ!)

私にクリエイティブセンスがあるかというと、疑問符が10個位付きますが、少なくともスターバックスコーヒーに来ていた他のお客さんに影響され、その雰囲気の中で良い仕事が出来たのだと思っております。

そんな話はどうでも良いのですが、スターバックスのヒミツ、これは沢山ありますね。
この場で明かせないのが残念ですが、日本参入時の秘話や、デザインのフィロソフィー、もちろんコーヒー豆やメニューのこだわりなど。。。。

そんなことを滝本編集長からずばり聞いていただきます。これは期待できますよ!
そして・・・・・その後に、なかなか出来ない体験をしていただきます。

自分でスターバックス・ラテを作っていただきます。
(本社内にはトレーニングルームがあるのですよね。私も一回トライしましたが、なかなか難しいのですが、とても楽しい体験です)

そして、“カッピング入門”
産地の違う5種類のコーヒーをプロのコーヒーバイヤーがやる方法でテイスティングしていただきます。

そして・・・フードペアリング
どのコーヒーとどのフードが合うのか、2種類のコーヒーと2種類のフードのペアリングをご体験いただき、ご自身の舌と鼻とで味わい、楽しんでいただきます。

これらは少人数のグループに分かれて行いますので、通常のギリークラブの交流会形式とはちょっと異なりますが、そこはギリーの案内でスターバックスのヒミツをご一緒に体験して下さい。

もちろんスターバックスの方やシュシュの方、そしてご一緒に参加された方達と仲良くなって頂き、次にスターバックスのお店に行くのが100倍楽しくなるような時間にしたいと思っています。

思いっきり楽しく、お洒落で、そして美味しい会にしたいと思い、シュシュの滝本さん、スターバックスコーヒーの皆さんと一緒に準備をさせて頂きます。
どうぞ、奮ってご参加下さい。

◎参考サイト

スターバックスコーヒー
http://www.starbucks.co.jp/ja/home.htm

角川書店 シュシュ
http://www.chouchou.jp/



<実施概要>

●テーマ:『スターバックスのひ・み・つ & 自分のラテを作ろう!会』

●ゲスト:小泉真理氏(スターバックスコーヒージャパン株式会社 経営企画室戦略チーム チームマネージャー)
●ゲスト:小峰伸子氏(スターバックスコーヒージャパン株式会社 マーケティング本部 クリエイティブディレクター)

●インタビュアー:滝本志野氏(角川書店 シュシュ編集長)

●日時 :7月20日(火)18:00〜21:00
18:00 受付開始
18:30 公開インタビュー『スターバックスのひ・み・つ』
19:30 交流会開始 (ノンアルコール:詳細は以下に)
21:00 終了

●場所 :スターバックス コーヒー ジャパン
150-0001 東京都渋谷区神宮前2−22−16 新光第二ビル
(注)会場の地図などの詳細はご参加の方に個別に連絡させて頂きます。

●会費 :ギリークラブ会員:5,000円(当日入会可)/ビジター:8,000円
※当日入会も受け付けます。その場合は終身登録手数料10000円、2004年度通信費5000円を加えてお支払い下さい。
※ビジターの方は、メンバー同伴、もしくは紹介が必要です。詳しくは事務局渡辺幸裕までお問い合わせ下さい。

●人数:申込先着順 30名様限定 (ギリークラブメンバー優先)

満員御礼。ご好評につき今回は満席となりました。これ以降のお申し込みはお受けできませんので御了解ください。

お申し込みは右記まで → g-club@gillie.co.jp
この機会にギリークラブへの入会ご検討の方はどうぞご連絡ください。 →メンバーになるには


※当日になってのご欠席は会費をご負担頂きます。ご了解下さい。
※当日の写真をサイトに掲載します。困る方は事前にお申し出下さい。
※7月13日(火)以降のキャンセルは会費をご負担頂きます。ご了解下さい。