<GILLIE>株式会社ギリー
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雑誌編集長シリーズ『BRUTUS』的編集とは?

<ご報告>

ギリークラブ、雑誌編集長シリーズ、今回は日本を代表するライフデザインマガジン『BRUTUS』でした。ご案内にも書いたように渡辺にとっても思い入れの深い雑誌であり、石渡編集長の話には大いに期待するものでありましたし、結果は以下のレポートにあるように、ご参加の方と一緒に大いに楽しませていただきました。


“少人数のセミナー&交流会”がギリークラブの特徴ですが、素晴らしいゲストの方、参加者の方にもメディアの方が多い交流会は大変充実した時間が過ごせます。
今回もこのような話の後での交流会がどのように盛り上がったかをご想像下さい。

余談ながら今回の “京都特集号”ですが、渡辺は前週(4月1日)に京都・河原町の丸善で購入し、京の桜、都をどり、京料理などを楽しみながら『BRUTUS』を読ませて頂きました。
セミナーの前に内容を現地で体感して準備しました。(というのはうそです。)単に休暇で訪れただけですが、改めて『BRUTUS』の視点の鋭さを感じさせられました。




以下が当日の内容です。

4月9日、丸の内ビル8階ROOM5にて、マガジンハウス『BRUTUS』編集長・石渡健文氏をお迎えしたセミナーが開催されました。

平凡出版(現マガジンハウス)から『BRUTUS』が創刊されたのは、1980年。その翌年に入社されたという石渡氏は、総務部からスタートし、『週刊平凡』、『平凡パンチ』、『オリーブ』の編集を経て『BRUTUS』編集部へ。『BRUTUS』が創刊10周年を迎えた時から、4人の編集長のもとで編集スタッフ、副編集長を経験されて2000年12月より編集長に就任されました。
まさに、マガジンハウス及び『BRUTUS』の生き字引的存在ですが、石渡氏はそんな“歴史”を感じさせないスマートな風貌の持ち主。いつの時代も世俗に流されることなく、スタイリッシュなセンスを発揮する『BRUTUS』のイメージそのままの方でした。




セミナーでは、この『BRUTUS』的編集について展開されました。

性別や年齢層、専門分野問わず、幅広い読者層を持つ『BRUTUS』は、“ライフデザインマガジン”の先駆者。毎号読者の知的好奇心を掻き立てるそのヒミツは、雑誌業界の主流から「ちょっとハズれる」テクニックと、編集者の「反射神経」にありました。

利便性を追求した情報量重視の雑誌が多い中、未知なるものへの純粋な好奇心で「面白いもの」を掘り下げていく姿勢。現場で取材対象から最高の素材を汲み取る「反射神経」。製作の打ち明け話を熱心に聴いていた参加者には、“目からウロコだった”と言う方がいらっしゃる一方、“忘れていた感覚を思い出した”という方も、多数いらっしゃいました。

『BRUTUS』は競合誌を特に設定していないそうですが、「気になる他誌は?」という参加者からの問いにも、「同時期に同じ題材を扱う可能性がある時は、他誌と似たような切り口を避けるようにします」と石渡氏。その好例が、4月15日号の特集『外国人に学ぶ京都案内!?』でした。

以前から日本文化を取り上げることはしばしばありましたが、花見シーズンの4月、花見の名所・京都を取り上げる雑誌が多出するであろうこの時期に、『BRUTUS』は京都特集を“外国人に学ぶ”という視点から展開。日本語と英語の対訳というページ構成で、日本文化に惚れ込み京都に住み着いたという外国人が、“ハマっている日本文化”について熱く語っています。

登場する文化は、私たち日本人が周知(?)のものばかりですが、「外国人に学ぶ」という意外性はもちろん、なにより、「物事に“ハマっている”人たちに聞く話の中には、常に刺激的な発見がある」と石渡氏は言います。毎号ごとに目を引く『BRUTUS』の特集のテーマ探しには、このような編集者の“今まで知らなかったものを知る楽しさ”がベースになっているそうです。

この特集中盤では、武者小路千家若宗匠の千 宗屋とイタリアのメディアアートグループ「スタジオ・アッズーロ」のパオロ・ローザ氏の対談が掲載されています。この中で、
『〜禅の精神のキーワード「即今」は、過去も未来もなく今、この時がすべて、という概念ですが、真理は予定調和として仕組まれたものではなく、日常生活の中で偶然見つけるもの、逆にいえば、あらゆるところに真理はある、という考え方です。』
という一文がありますが、石渡氏は「これを知って納得しました。雑誌も同じことだと思います」とコメントしています。

「『BRUTUS』の“発見”を楽しんでくれる読者の、その世界観をより豊かにすることができれば」と言う石渡氏のお話に、参加者は終始聞き入っていました。

講演後の質疑応答では、『BRUTUS』の商品戦略についての質問も目立ちましたが、回答からは石渡氏のニュートラルなスタンスがうかがえ、その自然体こそが『BRUTUS』の魅力につながっているように感じられました。

最後に、残念ながら参加できなかった方へ。

洗練されたデザインで評判の高い『BRUTUS』の表紙ですが、鮮やかなオレンジ色を背景に4つの丸いコマ、三つ指をついた外国人男性が登場している『外国人に学ぶ京都案内!?』の表紙デザインは、印象深かったと思います。

これは、「宇宙の中心に京都がある」というコンセプトだとか。今や世界(宇宙)中から注目を集める日本文化、その中心が京都であり、茶道や花道発祥の寺院から、「OKOSHI−YASU」。この4段論法がデザイン化されたそうです。・・・・・・地球儀や花見団子じゃないんですよ。




<ご案内>

ギリークラブ雑誌編集長シリーズ、今回はマガジンハウスの『ブルータス』です。

『ブルータス』は1980年5月の創刊、もう24年目です。全く私事ですが、この1980年4月から私はサントリーの宣伝部員でした。若きアドマン渡辺にとって『ブルータス』は特別な雑誌で、毎号むさぼり読んだ記憶があります。日本の雑誌界で独自のポジションを築き、影響力の大きな読者を長年に渡って抱えています。

今回石渡編集長にご登場願い、4月1日発売号をテーマにブルータスの何たるかをお話いただきたいと思います。

その特集とは『外国人に学ぶ京都、外国人に教える京都』という仮題ですが、京都に詳しい外国人を通して、ブルータス読者にあらためて京都の諸文化を伝えます。
また、京都ビジターである外国人、そして日本人の方々にも、新しい視点ながら深く絞り込んだ京都を案内するという内容です。
(スペシャル版、日本語・英語のバイリンガル対応となります。)

詳しい内容はここには書けません。なぜなら私は編集部員ではないため・・・
4月1日初売のブルータスをお読みになって参加してください。



ギリークラブは単なる講演会ではありません。少人数のセミナー&交流会です。
お話を伺った後は、講師の方を囲んで、会にご参加の方同士も交流する場でもあります。貴重な出会いがある事を願っております。

(注意)純粋なメディア研究&交流会です。特定テーマの討論会ではありませんので、会の進行へのご協力をお願いいたします。

(参考)
○ブルータスオンライン:http://www.brutusonline.com/

○媒体資料より
ブルータスはファッション専門誌、ではない。もちろんアート誌でも建築誌でも旅行誌でも、はたまたガイドブックでもない。逆に言えば、そのどれにもあてはまる。そして、ブルータス読者たちもまた然り。ジャンル分けやセグメントされるのをなにより嫌いな人々だ。多分、多才、多趣味という言葉もあてはまらない。・・・

○最近の特集です。これを見ているとブルータスの視点のヒントが。

2004.3.15 世界遺産&ファッション
2004.3.1 再生住宅に住む!
2004.2.16 有名料理人が通うレストランはどこだ!?
2004.2.2 大人の会社見学Part2
2004.1.15 大人の会社見学
2003.12.15 夢の値段
2003.12.1 CINEMA vs. MOVIES
2003.11.15 切手デザインをなめんなよ!
2003.11.1 東京で一番おいしいスイーツはどれ?
2003.10.15 At Home With Taratino
2003.10.1 いまなぜロンドンなのか?
2003.9.16 FASHION LOVES FOOTBALL!
2003.9.1 NEW YORK HIGH & LOW
2003.8.16 雑誌好きなもので!
2003.8.1 エコはデザインだ!
2003.7.15 楽園の島へ。
2003.7.1 だから、どうしても、軽井沢に住みたい!50の理由。
2003.6.16 自分のためにアートを買いたい!
2003.6.2 カルティエ、ブルガリ、エルメス、バネライがあなただけの時計を作ってくれます。
2003.5.15 新しいスタイルの「本屋」が気になる!
2003.5.1 新時代の寿司は知識で食べるとさらに美味しい!
2003.4.15 六本木ヒルズ論
2003.4.1 安藤忠雄がブルータスと約束した家、建つまでの全記録
2003.3.15 今、サッカー選手のスタイルが気になる!!
2003.3.1 四国探検帖
2003.2.15 THE REAL GINZA 6/7/8 chome
2003.2.1 美女は野獣なクルマがだ〜い好き!
2003.1.15 もう一度学ぶための大学案内
2002.12.16 結局、「いい店」の基準とは?
2002.12.2 とにかく映画好きなもので。
2002.11.15 68人の買い物ブギウギ♪
2002.11.1 気づかなかったハワイ・・・。
2002.10.15 安藤忠雄、ジャン・ヌーヴェル、スティーヴン・ホールが、あなたのために集合住宅を建ててくれます。
2002.10.1 東京ホテル戦争!新時代のホテル選び。
2002.9.17 HOMMAGE FOR MYSELF自分自身のために。それが、モード。
2002.9.2 ブランド好きで悪いか?
2002.8.16 日本美術?現代アート?
2002.8.1 ルイ・ヴィトンの謎?
2002.7.15 THE EURO TRAVEL BOOKさて、どの都市へ行く?
2002.7.1 何よりもまず音楽を!
2002.6.15 やめられませんね・バリ島は・・・。
2002.6.1 ウォッチ仮面、お前はどの時計を選ぶのか?
2002.5.15 やっぱ、野菜でしょ!
2002.5.1 202年 A SPACE ODYSSEY 今度は本気で月旅行
2002.4.15 話題のスペースを作った人気デザイナーが、あなたの部屋をデザインしてくれます。
2002.4.1 やっぱり世界を救うのは…コミックヒーロー!?
2002.3.15 FUN TO WEAR!
2002.3.1 いいクルマ!ダメなクルマ?
2002.2.15 TOKYO経済はストリートが作る!!
2002.2.1 吉祥招福 台湾!
2002.1.15 もう本なんか読まない!?
2001.12.15 FIRST CLASS FAST FOOD スローじゃなくて、ゴメンね。
2001.12.1 スコセッシさん、ディカプリオさん、映画は、儲かりまっか?
2001.11.15 恋する?温泉!
2001.11.1 今、住みたいのは、眺めのいい集合住宅。
2001.10.15 なぜ、ナニタカラヅカ!清く、正しく、美しく…タカラヅカへの入口はこちらです。
2001.10.1 世界が語った日本代表、この11人で戦え!
2001.9.14 What's "Style"?リアルなスタイルを求めて…。
2001.9.1 小泉総理、私たちもお茶会していいですか?
2001.8.16 NARA、MURAKAMIは、世界言語だ!
2001.8.1 21世紀、いい会社、悪い会社?
2001.7.16 イタリアかぶれ2001
2001.7.2 TOKYO SIGHTSEEING
2001.6.15 癒しの高知 標高1,000mのリゾートへ。
2001.6.1 欲しい時計! いらない時計?
2001.5.15 どうせならデザイナーズ病院?
2001.5.1 SUSHIの次はDONBURI世界進出?
2001.4.16 やっぱりデザインホテルに泊まりたいですか?
2001.4.2 君はハンニバルを見たか?
2001.3.15 モード噂の真相!?
2001.3.1 ソニが家を作ったよ!?
2001.2.15 やっぱり「クルマは人生」ですか?
2001.2.1 ワイン倉庫を探せ!
2001.1.15 あなたが誰かを助けてる。Volunteer to help yourself


<実施概要>

●テーマ:雑誌編集長シリーズ『BRUTUS』的編集とは?
●ゲスト:石渡健文氏 マガジンハウス・ブルータス編集長

●日時 :4月9日(金)19:00〜22:00

18:30 受付開始
19:00〜20:30 セミナー
20:30〜22:00 交流会(軽食&ドリンクのパーティー形式です)

●場所 :東京駅前 丸ビル8階 ROOM5(ご参加の方に詳細をお送りします)

●会費 :ギリークラブ会員:8,000円(ビジター10,000円)
※当日入会も受け付けます。その場合は終身登録手数料10000円、2004年度通信費5000円を加えてお支払い下さい。
※ビジターの方は、メンバー同伴、もしくは紹介が必要です。詳しくは事務局渡辺幸裕までお問い合わせ下さい。

●人数:30名(メンバー優先、先着順)
※4月2日(金)以降のキャンセルは出来ません。会費をご負担頂きますのでご了解下さい。

○協力:三菱地所(株)

お申し込みは右記まで → g-club@gillie.co.jp
この機会にギリークラブへの入会ご検討の方はどうぞご連絡ください。 →メンバーになるには


※ご興味がありそうなお知り合いの方にこの会をご案内下さい。本当に興味がある方が集まる会にしたいと思っています。

※当日になってのご欠席は会費をご負担頂きます。ご了解下さい。

※当日の写真をサイトに掲載します。困る方は事前にお申し出下さい。