<GILLIE>株式会社ギリー
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GILLIE CLUB
『美術館でパーティー』

<ご報告>

「ガラスの酒器・ヨーロッパ−ローマン・グラスからアール・デコまで−」展
美術館でパーティ、ギリークラブ初めてのトライアルでしたが今回お世話になったのは渡辺が26年勤めたサントリーの後輩、今井氏が事務局長をされているサントリー美術館で、8月5日に始まったばかりの「ガラスの酒器・ヨーロッパ−ローマン・グラスからアール・デコまで−」展を見せて頂きました。

まずサントリー美術館に関しての説明を今井氏からお聞きしました。

サントリー美術館は古美術の美術館というイメージを持たれているようですが、前回のポスター展では若い方も多くいらっしゃいましたし、今回のガラス展も様々な方に来ていただく良い機会かと思います。
古代から近代のガラスが展示されていますが、ガラスというのは私たちの古美術のコレクションの中でも中核を成すもので、ガラスと古美術がそう遠いものではないという事がお分かり頂けると思います。 また今回の展覧会から金曜日をワインの日として、ここでお一人様一杯、ワインを楽しんでいただけるようになりました。



ガラス工芸が専門の学芸員、土田ルリ子氏のお話です。
今までは、ひとつの年代、作家、土地にしぼったガラス展を企画していましたが、今回はお酒用の器ということで、用途に着目して企画してみました。
お酒を入れるためのガラス容器が作られ始めたのは、紀元前16世紀ごろからです。
今回は古代オリエントの器から20世紀のアール・デコ期の作品まで143件のガラスを紹介しています。全体として言えることは、食文化や社会情勢、政治、経済などがガラス製造の技術革新と密接に関わっているということです。



第一章、古代オリエントの時代、紀元前16世紀頃はガラスがまだ不透明で、透明なガラスに発展したのは紀元前8世紀頃です。
ちょうど2000年ほど前に、透明なガラスが定着しました。ギリシャから入ってきたワイン文化がローマに浸透し、透明なガラスが登場し、大量生産の技法が開発されたことが重なって、酒器としてのガラス器が普及しはじめました。

第二章、中世から近世にかけての民衆の器の時代です。かたやヴェネツィアン・グラスやボヘミアン・グラスなど貴族のための器がつくられていた時に、民衆が使用していたのは、素朴で生活習慣に応じた装飾がつけられていたものでした。民衆はワインよりビールを飲んでおり、ビアマグなども伸びやかで大きいものが普通でした。



第三章は、宴のための酒器、つまり貴族のための器です。アメ細工のようにのびやかなヴェネツィアン・グラス、がっしりとしたグラビュール(???)、カットが美しいボヘミアン・グラスなどの違いをそれぞれ味わって頂ければと思います。また宴に欠かせない余興用の器もあります。

第四章の器は、まつりごとの器といって、婚礼、儀式、政治的・宗教的意味合いの強いガラスです。新郎、新婦のための二段重ねの器や、亡命した王を慕う人たちの手による、王家の紋章入り器などがあります。



第五章では、市民革命や産業革命で市民生活が豊かになるにしたがって、飲むお酒の種類も増えたことから、それぞれのお酒に合わせたガラスの酒器を展示しています。食前酒、食後酒の習慣が出てくると、セットになっている酒器も登場します。

第六章は、アール・ヌーボー、アール・デコの時代の器です。工業製品だけれども非常にデザイン性の高いガラスがたくさんあります。その基盤を築いたのがエミール・ガレで、デザイナーたちは工業製品に高いデザイン性を取り入れるようになりました。



と最初に各コーナーの説明を受けて、その後参加者は30名弱で美術館を独占するという大変贅沢な鑑賞をさせてもらいました。自分の気に入ったグラスをずーっと見入る方、土田さんを捕まえて詳細は解説をしてもらう方など、皆さんそれぞれのペースでグラスの鑑賞をされていました。

スパークリングワインを片手にガラス工芸の鑑賞、窓の外には弁慶堀の水と森の緑、緑青の屋根の迎賓館越しに望む新宿の高層ビル、そこに夕陽が沈むたそがれ・・・ いつもと違う時間が流れている美術館の中で、参加者の方は至福の時を満喫されていらっしゃいました。



豪華な図録には詳しく内容が載っていますし、写真はとても綺麗ですが、本物にはかないません。写真や言葉では表現できないガラス工芸の素晴らしさ、これはどうぞご自分で確認される事をお勧めします。本当に素晴らしいです。
この展覧会は9月21日(日)まで開催中です。

http://www.suntory.co.jp/sma/japanese/index.html



<ご案内>

今回のテーマは、“美術館でパーティー”です。

仕事ばかりしている方、それではいけませんよ。
音楽、映画、芝居、スポーツ、読書、旅行、食べ歩き、・・・・
オフの楽しみ方は様々ですが、「美術鑑賞」も貴重な楽しみの時間です。

素晴らしいものを見ると、その時間は大変充実したものになりますし、達人の技に触れるとその感動は自らのクリエイティビティ、創作意欲を刺激します。

仕事をするにも、家族と過ごすのでも、友人と一緒する、何をするのでも、自分の心に潤いがあるかどうかで、全くその時間の充実度が違ってくるはずです。そういう「心を潤してくれるもの」、そのひとつに美術があります。

今回は都心の一等地にあるサントリー美術館、サントリーらしくガラス工芸品、それも酒器の展示です。そういうグラス類を見ながらお酒を飲む、おしゃれじゃないですか?

今回はこの美術品を鑑賞し、ちょっと学び、パーティー、そんなおしゃれなギリークラブです。どうぞご一緒に素晴らしい時間を過ごしませんか?
「仕事するなら、遊びなされや」です。

<実施概要>

●タイトル: 『美術館でパーティー』
ガラスの酒器・ヨーロッパ・ローマン・グラスからアール・デコまで
今回の展示はヨーロッパ・ガラスの中でも、「酒の器」という用途に着目した展覧会です。ヨーロッパのガラスの酒器の源流となった古代オリエントから、機能美を重視した20世紀のガラス器143件を展示、ワイン・ビールなどの酒文化、民衆や貴族の食文化や社会情勢との関わりのなかで紹介されます。

●ゲスト:今井 渉氏(サントリー美術館事務局長)& 土田ルリ子氏(同館学芸員)

○日時:8月7日(木)17:30〜19:30

17:15:受付開始
17:30:レクチャー開始
18:00:パーティ開始
    グラス片手に美術館でのパーティ(スパークリングワインのみです。フードはありません。)
19:30:終了

○場所:サントリー美術館 港区元赤坂1-2-3 東京サントリービル11F  03-3470-1073
★地図はこちら→http://www.suntory.co.jp/sma/japanese/f_access.html

○会費(図録付き):ギリークラブ会員 2000円 ビジター4000円

※当日入会も受け付けます。その場合は登録手数料10000円、2002年度通信費5000円を加えてお支払い下さい。
※法人会員登録ご希望の方はご連絡ください。
※よくご質問がありますが、ギリークラブはTHE CLUBとは異なる独自組織です。
 終身会費10000円、年間通信費5000円をお納めいただいた方が会員です。

○人数:30名限定(会員優先・当日入会可)

お申し込みは右記まで → g-club@gillie.co.jp
この機会にギリークラブへの入会ご検討の方はどうぞご連絡ください。 →メンバーになるには


※ご興味がありそうなお知り合いの方にこの会をご案内下さい。本当に興味がある方が集まる会にしたいと思っています。

※当日になってのご欠席は会費をご負担頂きます。ご了解下さい。 ご欠席の連絡は前日までにお願いします。